個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

こんなに頑張ったんだから大丈夫!

2020-02-06 09:39:54 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

私立高校受験がいよいよ来週の月曜日にあります。

受験が近づくと、それまでなかなか勉強に対するモチベーションが上がらなかった子も、目の色を変えて必死で勉強に取り組みます。宿題を出してもほとんどしてこなかった子が、自分から「勉強するプリントが欲しい」と言ってくれます。そんな熱い気持ちがこちらに伝わらないはずはなく、私の方もより気合が入ります。受験期にはほとんど休みらしい休みはありませんが、それでも「疲れた」という気持ちをはるかに超えるほど教えることの充実感を得ることができます。こんなにも頑張っている子たちを、なんとか希望する高校に合格させてあげたい、その思い1つが私に力を与えてくれます。

志望校が決まっていたり、目標が定まっていたりする子であっても、勉強を頑張り続けるというのは難しいことです。ONE-Sにも、私が驚くほど勉強を頑張っている子が何人もいます。いろんな誘惑がある中で、それに負けずに勉強することがどれだけ大変かを私自身が経験上わかっているつもりですので、いつも感心させられます。

一方でそれほど勉強に打ち込むことができずに、定期テスト前であってもあまり勉強に集中できない子もいます。どうしてそれほど勉強しないのか?理由はいくつかあるでしょう。具体的な目標がないこともその1つです。なんのために勉強するのかがわからない。その証拠に、こうして「受験」という明確な目標が見えてくれば、この子たちも一生懸命勉強をすることができます。

もう1つは、やはり「あきらめ」の気持ちが大きいかと思います。

私は中学校も高校も部活に所属していました。ですがどちらも3年生になる直前で辞めています。中学生のときは「受験勉強したいから」というはっきりとした理由があったのですが高校のときは違っていました。「あと1年しか高校生活がないんだからもっと遊びたい」という気持ちが半分、もう半分は部活内での地位というかランクが低く居心地が悪かったからです。私は柔道部に入っていました。もともと格闘技を観るのも好きで、高校に入学して迷わず柔道部を選びました。初めのうちはいろんな技を覚えることができて、どんどん強くなっていくのが嬉しく、筋トレにも励み、毎日放課後のクラブが楽しみで学校に通っていました。

ですが、私の体はおそらくスポーツには向いていなくて、柔軟性もありませんし、バネもありません。気持ちの面でも強くないので、柔道のような格闘技はもっと向いていなかったと思います。同級生がどんどんと黒帯を取得していく中で私は取り残されていきました。なんとか頑張って黒帯をとることができたのですが、今度はまた別の問題が。それは後輩ができたことです。2年生になり新入部員がたくさん入ってきてくれ、仲良くなっていったのは嬉しかったのですが、半年を過ぎたあたりから、後輩に勝つことが難しくなってきたのです。それをバカにしたりするような子なんてもちろんいませんでしたが、私にとっては屈辱で、これはもう無理だという気持ちになったのが辞めた大きな理由です。

頑張っても勝てない、自分にはその才能がない、そんな場所ではなかなか頑張ることが難しいですよね。私が根性なさすぎるというのもあるでしょうが、勉強においても同じようなことが言えると思うのです。私がなぜ中学生のとき、あれほど長時間の勉強をすることができたのか。どうしても行きたい高校があったというのもありますが、テストはいつも学校で1番でした。それが優越感を得ることができ、さらに勉強に対するモチベーションを高めてくれたのは間違いありません。当時の私の成績がそこまでではなければ、あんなにも多くの勉強を絶対にしていなかったでしょう。

ですから、「あきらめている」状況の子たちに、ただ「もっと勉強頑張れ!」と言ったところで、効果なんてほとんどありません。そして間違った勉強方法、たとえば言われるからしかたなく、嫌々問題集をしても集中できていないので効果はあまりありません。そうすると、「せっかく勉強したのに全然点数が変われへんやん。やっぱり自分には才能がないんや」といった悪循環を引き起こします。

私のスポーツ能力に関しては間違いなく低いんです。だから頑張ったところでできるようになりません。ですが、子どもたちの勉強の場合はそうではなく、力はあるのだけれどもこれまでその力を引き出す練習をしてこなかっただけ、あるいは間違った勉強方法でしてきたため力を引き出せていないだけということが十分に考えられます。それなのに、「自分はできない」という「あきらめ」の気持ちでいっぱいになっているのはもったいないです。彼らに必要なことは「やればできる」という自信を持ってもらうことです。それには大きな目標を達成する必要なんてないんです。何か1つ、それまでできなかったことができるようになる、その積み重ねが自信に繋がります。

そしてもう1つ大切なことは、他人と比べないことです。自分でライバルを見つけて、その子に勝つぞ!という形ならそれは理想的ですが、周りから「〇〇君は何点とったよ」「〇〇さんは△△高校に合格したよ」などと遠回しであってもそういうことを聞かされると、すでに自信のある子は「負けてられるか!」という気持ちになりますが、そうでない子は「そうなんや。すごいなー。でも自分には無理やわ」と戦意喪失します。

ONE-Sではこのように、いろんなタイプの子どもがいるのだから、全員を同じように指導するのではなく、その子の学力や性格などに応じて、より最適・効果的と考えられる指導法を見つけていくことに重点を置いた指導を目指しています。そのために私も、もっともっと勉強していかなければなりませんが。

みんな。いよいよ私立受験やな。本当によく頑張ったきた。めっちゃ感動してるよ。きっと大丈夫だから、あとは体調だけ崩さないように気をつけて土日のテスト対策勉強頑張ろうな。

ONE-SのHP


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