
魚上氷
(うお こおりにのぼる)
温かくなった水の中に
魚の姿が見え始める頃とされる
七十二候の一つです
まだまだ余寒厳しい
鴨川の浅き春です
今日は稽古の帰りに立ち寄った
茶道具屋にて
ある先生と偶然出会い
初めてお話をさせていただきました
関東からお越しで
歯切れの良いお話をなさり
京都や東京でも釜を掛けておられる
女性の先生です
先生は
普段のお稽古にも
十職さんのお道具や
家元の花押のあるものを
お使いになっていらっしゃるとお聞きして
びっくりしました
それは
先生のお社中様が
今では皆
教授の資格をお持ちになるまで
育たれ
教えることはもう無いけれど
そのような正統な道具を使うことで
表千家の道統を伝えようと
思っているとのお話でした
私にはまだまだ
できないことですが
教授者として
仰ぎ見ることのできる方と
言葉を交わすことができ
世界が広がったような気がしました