表千家一期一会

第18回若美津茶会

関西も
いよいよ梅雨入りしました

今日一日
断続的に雨が降っていたようでしたが
外を歩いている時間には
不思議に雨粒が止まっていて
有り難いことに傘を開くことなく
第18回若美津茶会に
出かけることができました

受付15分ほど前に到着しました

まだ玄関は閉まっていましたが
並んで10分ほど待っていると
ご案内があって
中に入らせていただきました

今回の濃茶席のご担当は
逸翁美術館様でございました

小林逸翁氏は
名物道具にこだわることなく
何よりもご自身の目に適った
お道具を好んで
収集されたとのこと

今年は
コロナ禍前の形に戻り
小間の松筠亭に入らせていただき
優美な石山切の掛物や
現代アートかと思わせる
古伊賀花入を
拝見できたのも
幸せなことでした

特に印象に残りましたのは

茶杓 寄合
如心斎銘 淀舟
逸翁追銘 乗合舟
不審菴 官休庵 近衛家伝来

五本の茶杓が
一つの筒に納められているものでした

薄茶席は
小田和月庵(小田商店)様の
ご担当でございました

寄付には
応挙筆虎渓三笑図

そして
飾られているお道具を
説明されていた方が
正に
虎渓三笑図から
飛び出してきたかのような
笑顔の素敵な愉快な方で
何と
お寺のご住職様なのだとか

お話が楽し過ぎて
その場所に座り込んで
お道具の説明を繰り返し
聞いておりました

後でお聞きしたところ
神戸の歓喜山光明寺のご住職で
”たこ焼き茶事”という
ユニークな茶事を催し
茶の湯と仏教を結んだ活動を
なさっていらっしゃるとのことでした

薄茶席のご亭主は遠州流
お点前さんは藪内流
そしてお運びは
裏千家の方々だったそうで
流儀にとらわれない
自由闊達な雰囲気が感じられました

個人的には
莨盆の火入の灰が
苫屋の屋根の形になっていたり
とてもユニークな風炉の灰形を
拝見させていただいたりして
色々驚きもあって楽しかったです

点心席

今日は一人で参会したのですが
相席させていただいた三人の方も
それぞれお一人でお越しでした

表千家が二人
裏千家が二人

四人それぞれ
茶の道に導かれた
運命的な物語があり
今もその道を歩みながら
これからの茶の湯のあり方を
思い模索している

そんな話をしながら
互いに意気投合するのを
感じておりました

気づくと
廻りのテーブルには
すっかり誰もいなくなり
私たち四人のテーブルだけが
ぽつんと残されておりました

立ち去りがたい思いで
お互いに感慨深く
お別れの挨拶を交わしました

正に一期一会の
素敵なひとときでございました

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