富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

第38回平和を考える戦争展 2022

2022年08月12日 | 博物館・資料館

2022年8月12日 15:13 富田林市桜ケ丘町 すばるホール 3階展示室

毎年恒例の「第38回 平和を考える戦争展」。ことしはすばるホールで開催。今年でなんと38年も続いています。

 

企画展1 沖縄戦の記憶

太平洋戦争において、沖縄では地上戦が行なわれ、多数の死者を出しました。

沖縄民間人死者・行方不明者 122228人にのぼりました。陸軍死者67900人、海軍死者12281人。

 

そして多くの子供や女性も戦争に動員され、多くの犠牲者が出ました。

 

ヒロシマ・ナガサキ原爆展 毎年展示されているコーナー。あらためて被害の状況が浮き彫りにされます。

 

市民の方が寄贈された遺品や戦時品が展示されています。

 

私は戦後生まれですが、親から戦争の話は伝え聞いていました。

堺の大空襲では西の空が真っ赤に染まったこと。大阪市内の小学校が地元の各お寺に学校疎開に来ていたこと。

「何か食べるものはないですか?」と大阪市内から買い出しに来られたこと。

 

うちの母親の兄もガダルカナル島で戦死しました。西方寺の軍人墓地に多くの戦友とともに眠っています。

 

富田林町(現富田林市)の戦時下体制と被害状況がよくわかります。富田林でも住民が巻き込まれました。田舎の富田林でも決して安全ではなかったようです。

 

企画展2 テレジン収容所の幼い画家たち

14万人ものユダヤ人がチェコ共和国のテレジン収容所に送られ、そのうち1.5万人が10歳から10数歳の子どたちでした。子供たちも最終的にアウシュビッツ移送され命を落とすのですが、そこに送られるまでの短い収容所生活で子供たちが描いた絵が展示されています。幼い画家の遺作です。

 

ホロコーストと呼ばれるナチスドイツの迫害・殺戮はユダヤ人や少数民族に対し600万人もの命を奪いました。

 

死を予感していたかどうかはわかりませんが、たくさん展示されている絵にあまり暗さはなく、引き裂かれる前の家族の日常を描いたり、楽しかった思い出などが描かれています。

 

平日でしたが多くの家族連れでにぎわっていました。

 

今年も市内の小学生が描いた平和への想い。

戦争で得るものはないもないと思います。戦争には勝者はありません。人間が行なうもっともみにくい争いが戦争だと思います。残るのは憎しみだけ...

これだけ科学的にも文化的にも進化した人間社会で、戦争以外の方法で解決できないものでしょうか?

関連記事:第37回 平和を考える戦争展 2021年8月16日

写真撮影:2021年8月12日

2021年8月13日 ( HN:アブラコウモリH )

 

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