「エヴァ・ライカーの記憶 」
ドナルド・A・スタンウッド著 / 高見浩 訳
◆ 出席者は18名、内男性3名
◆ ここしばらくの課題本の中では、群を抜いて好評であった。
会では、メイントリック、犯人像についての議論もなされたが、以下では省略した。
◆ 時代は1912年のタイタニック号沈没、1941年真珠湾奇襲そして1962年の現代を背景に、地理的にはハワイ、ヨーロッパ各地、アメリカ本土、オーストラリアそして日本と広範囲にわたる、構成に優れたエンターテインメントである。
◆ 読みやすく、わくわくして読めた。長かったが面白かった。後半の謎解きの場面から面白くなった。
◆ タイタニック号沈没の場面は、キャメロンの映画のシーンが思い出され、良かった。
◆ タイトルの意味が最後になってわかる仕組みになっていて楽しめた。
◆ 最後のほうで、老婆がダイヤを見て、目を輝かせる場面が良かった。
◆ 余韻を残すエピローグが良かった。
以下、批判的な意見
◆ いくつかのご都合主義的な点がある。例えば最初の事件の主人公が負ったトラウマはどこへ?(ひ弱な警察官がジェイムス・ボンドになってしまった)、流行作家が運転手からキーを掏り取ったり、トランクに入り、ライカーの屋敷に忍び込んだり、都合の良い書類がすぐ見つかったり、20年前に埋葬された遺体を掘り起こす許可が出たり。
◆ 催眠療法から引き出されたエヴァの記憶は正しいのか?またその記憶だけに頼っているのに、それ以上の描写があるのは疑問である。
◆ 長すぎる。スピーディーさが損なわれている。
◆ ベッドシーンが長すぎた。描写がいやらしい(男性会員の声)。
◆ 最後の追跡場面はいただけなかった。
◆ 一人称で書かれているが、独白が少ないため、状況描写ですこし破綻しているところがある。
その他
◆ 現代と比較して、通信機器の古さを感じた。
◆ タイタニック号沈没の場面で、ある妻が夫を無視してボートに飛び込む場面があるが、その後あの夫婦はどうやって関係を修復できたのだろうか?
(文責:tade63)
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11月の例会は、27日(木) 午後7時~です。
課題本は、以下のとおり。
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●●●● 11月の課題本 ●●●● |
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「高野聖 」 |
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飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は道に迷った薬売りを救おうとあとを追う。蛇や山蛭の棲む山路をやっと切りぬけて辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は匂うばかりの妖艶な美女にもてなされるが……彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。(紹介文は新潮社HPより)
例会の見学を希望される方は、omohon@gmail.com まで
お気軽にお問い合わせください。
先般、本読書会の見学希望をタイトルにした
メールを掲載アドレスに送信させて
頂いたのですが、ご返事を頂けていない様です。
もしかしたらアドレス先に着信していない
恐れがありますのでご確認願えます
でしょうか? よろしくお願い致します。
皆さんにご案内メールをお送りしましたが、
MJ様はイニシャルでしょうか。
だとすると、該当するお名前の方からのメールは
現在のところ、届いていないようです。
お手数ですが、再度omohon@mail.goo.ne.jpに
メールをお送り願えますか。
今月の例会は27日と日も迫っておりますが、
課題本が未読でもご見学いただくことは可能です。
ご面倒をおかけしますが、何とぞよろしく
お願い申し上げます
先ほど再度メールを送信させて頂きました。
宜しくお願い致します
届いていないようです。何か相性が
あるのでしょうか。。
ということで、別のテとして、
当ブログの左側の下方にある「ブックマーク」欄の
「おもしろ☆本棚」というところを
クリックしていただけますでしょうか。
そちらは会員制掲示板なのですが、
「入室には許可が必要・・云々」のような
表示が出ると思います。
そちらにメールを下さると、
管理人の手元に届くようになっています。
何度もご面倒をおかけしまして、すみません。
よろしくお願いいたします。
あれこれ考えた末、一時的に別アドレスをご用意しました。
↓
omohon_renraku@yahoo.co.jp
例会の27日まで有効状態にしておきますので、
よろしければ、こちらにメールをいただければ幸いです。
お気持ちがありながら来ていただけないのは
大変残念ですので、何とかこちらでうまくいきますように