オリーブサイクルなう

香川県飯野町スポーツ自転車店の情報発信ブログです。

おトナリの音鳴り♪

2017-07-10 21:50:12 | メンテナンス

こんにちは

自転車で走っていると「ペキペキ」と音が鳴って気になる事がありませんか?
人の自転車だと気になるくらいですが自分の自転車だとストレスMAXに
皆さんが気になる「自転車の音鳴り」は修理の中で難しい部類に入る作業と言われています。
どれくらい難しいかと言いますと、お昼ご飯を食べようとした時に依頼が入ると
お昼ご飯が夕ご飯に代わってしまうくらい時間のかかる作業になります
そんな厄介な「音鳴り
今回は当店で実際にあった症例をご紹介いたします。
ご自身で解決できることもありますので参考にしてみて下さい

まず一番に言われるのが「BBから音がする」です。
BBの音鳴りの原因は第一にベアリング(球)が割れている。
クランクを回しても動きが悪いので非常にわかりやすい症例です。
これは単純にBBの交換となります。
第2の原因としてスレッド式はネジの締め込みが緩く、踏み込んだ時にずれて音がする。
プレスフィット式(圧入)のタイプは踏み込んだ時にフレームがたわみます、その際BBのカップが
ずれて(擦れて)音が鳴ります。
対処法としてスレッド式はネジ山にグリスを塗り込み抵抗を無くし、規定トルクで強く締めこみます。
プレスフィット式は擦れて音が鳴るのでフレームとカップを滑らせてやる必要があります。
ですのでBBシェルにグリスを塗り込んでやります。
カーボンフレームの場合は「カーボンアッセンブリーコンパウンド」を使う方が本来良いと思うのですが、
使ってみたところ音鳴りがするのでグリスを塗るようにしています。
※グリスを使う事で不具合が出たことはありません。
ちなみにフレームから組み立ての場合、当店では必ず音鳴り防止施工をしてからBBを組み込んでいます。
完成車ですでに組付けてあるプレスフィット式は外す際にBBにダメージを与えてしまうので、
残念ながら施工できません。(BBを交換する事になってしまう為
最近ではシェルの中心でカップ同士をネジで締めこんでズレを出さない良いBBが出ているので
そちらに交換するのも良い方法ですね

次にBBかと思ったらペダルだった場合です。
スポーツバイクのペダルは脱着する機会があるので一般車のように力強く締めこみません。
ですのでスレッド式のBBと同じようにずれて音鳴りがする事があります。
対処法はスレッド式BBと同じです。
フラットペダルの場合、反射板が付いている物があります。
反射板はプラスチックをペダル本体に差し込んでいるだけの物が多く
それがずれて音鳴りがする事もあります。
対処法は外すしかなく、早くビンディングペダルにしましょう

次にBBかと思ったらボトルケージだった、シートピラーだった、ホイールだった場合です。
ボトルケージは原因対処法ともスレッドBBやペダルと同じです。

シートピラーはちょっと特殊で原因はシートクランプの締めが緩い時とシートチューブに
深く刺さっているピラーがたわんだ時に反響して音が鳴る場合です。
シートクランプはネジにグリスを塗って規定トルクでしっかり締める事で解決します。
特殊なのは刺さっているシートチューブの長さが原因の場合で、これは少し短く切る事で解決しました

ホイールで最近あったのはフリーボディのロックリングが緩んでいたことによる音鳴りです。
当然フリーボディが動くので負荷がかかった時にずれて鳴ります。
もう一つの原因として後輪クイックシャフトの締め込みが弱いことによる音鳴りです。
ホイールがフレームエンド部分から動こうとするので擦れて音が鳴ります。
これはフロントにも言えることで、今日も「フロントフォークからバキバキ音がする」と
言われ調べてみるとフロントのクイックシャフトが緩かったです。

その他「音鳴り」には色々と原因があるのですべてを見極めるのには時間と経験が必要です。
お客様は「フレームが割れているんでは」とハラハラドキドキ相談に来られているので、
「おなかペコペコだニャ~」と思っていても真剣に診断させて頂きますよ。
時間がかかる事もあるので場合によってはお預かりさせてくださいね。
時には解決しない事もありますが9割は解決してますよ。
10割解決目指して日々頑張っております

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