昔の望遠鏡で見ています

ニコンのガイド用アイピース

 手動ガイドという言葉を聞かなくなって、久しくなります。昔は、小型赤道儀にモーターを付けている人は、ほんの一握りでした。そのような時に星野写真を撮影するには、望遠鏡を星の動きに合わせて、手動で動かす必要がありますが、そこで必要になるのが、ガイド用アイピースでした。視野の十字線を照らす方法に、明視野法と暗視野法という二つの方法がありました。手っ取り早いのは、対物レンズ側から少しだけ照らす明視野法で、可変抵抗と豆電球があれば簡単に自作できました。私も弁当箱に、乾電池と可変抵抗そしてオンオフ用スイッチを付けて、自作したものです。一方暗視野法は、暗い星までガイド星に使用することができますが、照明用にアイピース側面に穴をあける必要があるため、なかなか自作できるものではありませんでした。

 ご紹介するのは、ニコンの暗視野法のガイド用アイピースで、憧れの高級機でした。造りはとてもよく、なかでも側面の開口部には、なんとスリットが入っていて、十字線が浮かび上がるようになっています。さすがニコンだと思いました。

 

 

 

最近の「天体望遠鏡」カテゴリーもっと見る