にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

勝った負けたは時の運

2007-11-27 | オーマイニュース

予告されていたオーマイニュース(以下OMN)のメンテナンス作業は、どうやら無事に終了したようです。私のところでは未登録者用のコメント欄を開く時のレスポンスは相変わらず悪いですが、今回行われたのは他の部分のメンテナンスなのでしょう。担当した皆様、お疲れ様でした。

なお、今回のメンテナンスにあたっては、事前にトップページ上部に赤字ゴシック体で実施がアナウンスされていたり、メンテナンス中のトップページにお知らせが出ていたりと、拙ブログで再三批判してきたOMNのアナウンス体制に大きな前進がありました。今後もこのような姿勢を忘れずにサイトを運営していただきたいと思います。


さて、話は変わって昨日の出来事になりますが、年末ジャンボ宝くじが発売になりました。西銀座チャンスセンターの行列は毎年恒例になっていますが、今年はOMNでも吉川忠行記者を送り込み、発売開始から約1時間後の9時33分にはその模様が掲載されました。

この出来事は他の多くのメディアでも伝えられましたが、目を引いたのは未登録者用のコメント欄でのやり取り。速報性を評価した読者のコメントに対して、吉川記者は「共同(通信)には負けた」と返しました。共同はOMNより15分早い9時18分に同じニュースを伝えたとのこと。そこで、共同の記事を見てみました。

どうやら、掲載時刻の差は、写真の違いにあったようです。

共同の写真には詳しい撮影時刻が書かれていませんが、売り場の窓口はまだ開いていません。写真は事前に撮影しておき、発売開始直後に購入者のインタビューをとって出稿作業に入ったものと思われます。

それに対し、吉川記者の写真が撮られたのはキャプションによれば9時08分。直後に現場を離れたとして、記事掲載までの所要時間はわずか25分です。これは立派な速報記事といっていいでしょう。取材から掲載までの所要時間でみれば、OMNと共同は大差がないか、若干OMNの方が上回っていると考えられます。

宝くじ発売というイベントは、写真さえなければ現場を取材しなくても記事掲載が可能な性格のものです。当然、記事の大部分は事前にテンプレが用意されていたのでしょう。それに加えて、OMN本社から程近い場所でのイベントで、手軽に取材に動けるという地の利もありました。

とはいえ、このスピードでの掲載はお見事です。OMNも条件さえ合えば、大手メディアとも張り合えるところを見せました。

吉川記者は負けたとコメントしていますが、共同記事との条件の違いはここに書くまでもなく、自身がよくわかっていると思います。コメントを読む限りでは、目を吊り上げて他社と張り合っている印象もありません。やるだけやって「あ~負けた」というのは、爽やかな感じすら受けます。

なんかこういうのっていいなあと、ガラにもなくほっこりさせられました。