にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

どこまで察すればいいんだろう

2007-11-06 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)に先週末掲載された木舟周作市民記者編集部員の記事に、同じく市民記者編集委員である三田典玄記者が反応しました。記事掲載時に【編集部注】を付記した編集部にこそかないませんが、記事IDを見ると、木舟氏の記事が16874番なのに対して三田氏のそれは16903番。非常に素早い反応だった事がわかります。

OMNをコーヒーショップにたとえた記事の中で、三田氏は次のように書いています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

やがて「彼ら」は、「店員を増やせ」客一人に、ウェイトレスを一人つけろ」とさえ要求してくるだろう。そんなことはどだい無理な話なのに。

実は、2月に店員(編集部員)を増やせとどだい無理な要求(提案)をしたのが他ならぬ拙ブログでした。

そして、OMNの内部事情を無視して行ったこの提案に対して、はばたけ!ゴキブリ!の仲甫氏がコメント欄に「追加雇用によらない業務見直し案」を寄せています。

当時の提案は編集部員の高負荷に着目して行ったもので、今回話題になっている編集部の対応とは論点が異なりますが、仲甫氏と三田氏の主張に共通しているのはOMNの懐具合に配慮している点です。

確かにOMNの懐具合が芳しくないだろう事は外部からでも容易に推測できます。低位安定のPV、なかなか増えないバナー広告。怪しげな副業やバストアップの広告を垂れ流さざるを得ないGoogleアドセンスの導入等、あげればキリがありません。

しかし、これまでOMNが公式にそのような現状をアナウンスした事はありません。経営状態は公開されていませんし、窮状を訴えて市民記者や読者に理解を求める記事を出した事もありません。さらに状況を悪化させる可能性もありますから、軽々に苦戦している現状を公開すべきとは口に出せませんが、それを公には口に出さない現状は、見方によっては苦しいけれどもやせ我慢して頑張っているとも考えられます。

OMNは今回の三田氏の記事を【編集部注】なしで掲載しました。コーヒーショップにたとえず、直接OMNの経営状態に触れていれば違った対応があったかもしれませんが、それはともかく、この注釈なしでの掲載からは、OMNの現状を察して欲しいという編集部の強い願望がみてとれます。

こういった時にはきちんと察してあげるのがやさしさなのか、やせ我慢をしている間は見て見ぬ振りをした方がいいのか、なかなか悩ましいところです。