にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

いろんな人が誤解している

2007-09-01 | オーマイニュース

昨日、オーマイニュース(以下OMN)に「ニュースの火だね」に関するお知らせ(原文ママ)が掲載されました。8月9日にスタートしたニュースの火ダネは、身内であるはずの市民記者を晒し上げた8月21日の記事を最後に更新がストップしています。

このコーナーについては以前から批判的なコメントが多かったのですが、今回はそれに加えて編集部にメールでの問い合わせがあったので、OMNとしても何らかのアナウンスが必要だと考えたのでしょう。その姿勢自体は好ましいものと考えます。

しかし、その内容はお粗末のひとこと。文章を引用しながら説明していきます。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

新企画「ニュースの火だね」について、市民記者の方の中に誤解をされている方がいらっしゃるようなので、ご説明させていただきます。(原文ママ)

誤解という言葉を用いて市民記者に責任があるかのような印象を与えていますが、その点はとりあえず脇に置いて先に進みます。企画趣旨の説明後、掲載の手順とコーナーの現状についての説明へと文章は続きます。

情報収集は、ネット情報に詳しい方から、毎日情報をいただいています。送られてきた情報を編集部で検討し、掲載できるものがあれば「ニュースの火だね」コーナーにアップしていきます。(原文ママ)

コーナー開始当初、情報が偏ってしまったため、情報提供者に編集部の企画意図を明確に伝え、現在も情報収集を続けてもらっています。

後段の文章は、当初情報提供者にコーナーの企画意図が明確に伝わっていなかった事をOMNが認めた形になっていると言ってもいいでしょう。どうやら情報提供者も誤解をしていたようです。

そして、順番は前後しますが、前段の文章でコーナーの掲載記事は編集部のチェックを受けた記事であるとも受け取れる表現があります。担当編集者が編集部の企画意図をきちんと理解していれば、これらの記事が掲載される事もなかったはずです。これはどうやら担当編集者にも誤解があったようです。

そこでこのお知らせの最後に署名がある元木昌彦編集長に質問します。


コーナーの企画意図を誤解していなかったのは誰ですか?


市民記者(と読者)は掲載された記事を読んで誤解をしました。担当編集者は企画意図を誤解して記事の掲載を決定しました。情報提供者は企画意図を誤解して偏った情報を編集部に流しました。このお知らせで誤解という言葉が使われているのは、先程引用した市民記者の方の中に誤解をされている方がいらっしゃるのくだりだけですが、実際には市民記者だけが誤解をしているわけではありません

これでは元々の企画意図が誤解を招きやすい表現だったと認めているようなものです。

このお知らせは、そこまで認めたにもかかわらず、誤解を招く表現をした側の責任については一切触れられていません。そのため、編集部あるいは元木氏が「俺様の手落ちではない、俺様は何も悪くないんだ」と主張しているかのように、読む側の誤解を招く危険性をはらんだ文章になっています。このお知らせを書いた人にはそのような意図はなかったはずですが、表現方法によって真意が伝わらないのはもったいない事です。

せっかくお知らせを出すのなら、表現にも気を配ったほうがいいでしょう。