「伝統はスゴイ!米酢の世界〜京都・宮津市〜」 2022年6月6日
濃厚な米のうまみ!まろやかな酸味!伝統の米酢▽小骨もやわらか!「いわしのお酢煮」さっぱり!「牛肉とキャベツのビネガー炒め」お酢マジックでスゴイ活用術を伝授!
伝統的な方法で醸造された京都の米酢は、まろやかな酸味、濃厚な米のうまみと甘みが特徴です。當間ローズさんが、原料の米へのこだわり、まろやかな酸味と米のうまみを引き出す醸造法など「伝統はスゴイ!」を発見!そして、「野菜の変色を防ぐ」「焼き魚が網につかない」「天ぷらをカラッと揚げる」などお酢マジックを伝授!さらに、「いわしのお酢煮」「牛肉とキャベツのビネガー炒め」など、お酢の活用術をお伝えします!
「うまいッ!」の秘密
アルコールを発酵させてできる「酢」。米のうまみが濃厚な米酢をつくる「伝統はスゴイ!」が原料の米で作る日本酒。飯尾さんの蔵では、醸造用アルコールを使用せず、米から酒蔵と同じ製法で日本酒づくりから行っています。さらに、うまみ成分アミノ酸の元となるたんぱく質が多くなるよう、米の精米歩合にこだわり、米の表面を17%だけ削っています。原料の米も地元の農家に無農薬で米酢専用の米を作ってもらい、いまは自分たちでも1割ほど米作りを行っている徹底ぶりです。
日本酒を米酢にするために欠かせない「酢酸菌」。飯尾さんの蔵のもうひとつの「伝統はスゴイ!」が、酢酸菌の生かし方。まずは、発酵が進んだ別のタンクから表面の酢酸菌膜を移すのですが、酢酸菌の活動は、気温や酸素、発酵の進み具合などで日々、変化します。そこで、いくつもあるタンクを一つ一つ、酢酸菌膜のハリや色などを見て、いちばん元気なものを見極め、移し替えます。その後は、100日ほどかき混ぜず、静かに酢酸菌の働きだけで発酵させます。
酢酸菌が活発に働くには十分な酸素と表面の温度が40℃前後であることが重要です。そこで、飯尾さんたちは、ふたの隙間に挟む「かまぼこ板」の枚数を冬なら1~2枚、真夏なら6~7枚にして、酸素の量と温度を調整し、酢酸菌が働きやすい環境を作っているのです。
「いわしのお酢煮」&「牛肉とキャベツのビネガー炒め」
【いわしのお酢煮】※小骨もやわらか、カルシウムもたっぷりとれる!
<材料(4人分)>
・いわし:4匹
・処理用酢水:(水:1リットル、酢:大さじ1)
・日本酒:大さじ2
・酢:大さじ2+大さじ2
・水:100mlほど(ひたひた)
・しょうが(千切り):2片分
・しょうゆ:大さじ2と1/2
・みりん:大さじ2と1/2
<作り方>
1)頭と内臓を取ったいわしを酢水で洗い、料理用ペーパーで水気を拭き取る。
2)鍋に洗ったいわしと千切りにしたしょうが、酒、酢(大さじ2)、水を入れて、落としぶたをして煮る。
3)水分が半分になったら、しょうゆ、みりん、酢(大さじ3)を入れて、さらに、煮詰める。
4)水けがなくなったら、できあがり!
【牛肉とキャベツのビネガー炒め】※油がサッパリ!キャベツの甘みも引き立つ!
<材料(2人分)>
・牛こま切れ肉:250g
【合わせ調味料】
・酢:大さじ2
・しょうゆ:大さじ1
・オイスターソース:大さじ1
・ごま油:大さじ1
・黒こしょう:大さじ1
・水溶きかたくり粉:大さじ1
・キャベツ:1/2個
・サラダ油:大さじ1
・酢:大さじ1
・キャベツ蒸し用の日本酒:大さじ1
・炒め用の油:大さじ1
・仕上げの酢:大さじ1
<作り方>
1)牛肉を合わせ調味料に5分ほど漬け込む。
2)フライパンに油をひき、キャベツ、日本酒、酢を入れて、蒸し焼きにする。
3)水分が抜けて半分ほどに量が減ったら、一度ボウルに移す。
4)次に牛肉を炒めて色が変わってきたら、3)に入れて、仕上げ用の酢を入れて、混ぜ合わせれば、できあがり!
*https://www.nhk.jp/p/umai/ts/P7R4N8K39M/episode/te/5781YJ2N9P/ より
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