「落合川と南沢湧水群」
東久留米市は、武蔵野台地でも湧水の多いところとして知られてきました。市内には落合川や黒目川が東西に流れ、落合川が黒目川と合流する手前の下谷橋付近では、一日5万トンの流量になります。
周囲には豊かな林が広がり、水辺には、カワセミやハクセキレイ、カルガモや、絶滅危惧種のホトケドジョウも生息しています。
市民が花や水鳥を眺めながら川沿いを散策したり、子どもたちが水遊びをする風景は、ここでは当たり前のものとなっています。
「落合川と南沢湧水群」は、2008年6月、環境省の「平成の名水百選」に都内で唯一選定されました。
この選定は、地域住民や関係者、関係団体の皆さんによる水環境保全への地道な取り組みが結実したものです。今後も、多くの方のご理解とご協力を得ながら、かけがえのない川と湧水を守っていきたいと願っています。
南沢湧水群・南沢緑地保全地域(南沢三丁目)
東久留米市の中央に位置する南沢地域の落合川は、豊かな湧水で一日に約1万トンの流量があります。
南沢緑地保全地域にある沢頭(さがしら)湧水の清らかな流れは、東久留米市のシンボルであり、多くの市民によってその環境が守られています。
2003年には、「南沢緑地」として「東京の名水57選」に選ばれています。
湧水は、隣接する東京都水道局南沢給水所で浄水とブレンドされ、地元に給水されています。
周囲の豊かな林は、「南沢緑地保全地域」として、東京都保全地域に指定されています。都立六仙公園や、崖線沿いの南沢緑地公園も近くにあります。
*https://www.tama6.jp/meguri/spot/post_150.html より
水質・水量
1日の湧水量:約1万トン
由来・歴史
落合川上流は、昔は弁天川と呼ばれ、湧水も多く、周辺には幾つかの水の神様でもある弁天様が祭られていた。弁天橋は今でも小金井街道に架かって橋の名である。現存する弁天様の祠が少なくとも5箇所には残っており、折々に花などが飾ってある。(「地誌ふるさと東久留米」東久留米市郷土研究会編参考)
水質保全活動
約20年前からホタルやホトケドジョウに注目して始まった落合川の保全活動が発展し「いこいの水辺」「氷川神社裏の自然河川」「水辺公園」などが生まれた。
最大のイベント「わくわく川掃除&川あそび」は、ついに1000名を越す子どもたちが集まる規模となって、東久留米市の夏の風物詩となりつつある。
周辺の自然環境-「沢頭地域」には水道井戸と4カ所の湧水地があり、落合川に注いでいる。落合川にはホトケドジョウなど少なくとも4種の絶滅危惧種が生息しており、堤防外の植生を復元するなど市民の保全活動も活発である。
利用状況-南沢湧水は東京都水道局の給水所が隣接し、そこから汲み上げられた地下水を荒川水系からの水にもブレンドして市内の水道水として使われている。また、このほか、一年中枯れることのない湧水を求めて市内外を問わず、ポリ容器やペットボトルを持参して汲みに来られる方々も大勢いる。
*https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/newmeisui/data/index.asp?info=23 より
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