OPUS MAGNUM

音楽、映画、漫画、車、デジタル機器などなど…ネタがあれば随時記載~。

母子殺害会見、「ハードルが下がった」、「癒されるのか?」、無神経な質問ばかり

2008-04-23 16:53:08 | ニュース
昨日、死刑判決が出た光市母子殺害事件
昨晩はその関連ニュースが多く報道されていました。

その中で、たまたま見たのが日本テレビ「NEWS ZERO」と言う番組でした。
流れたのは死刑判決の出た直後に行われた被害者の夫・本村さんの記者会見の模様でした。

その記者会見を見て思ったことは、

もう少し記者の知能を上げた方が良いのではないか?

ということでした。
はっきり言って不快でした。
良くそんなこと質問できるねぇ…、と。

不快な質問は以下の2つ。

・死刑に対するハードルが下がったことについてどう思うか?
・死刑判決が出て癒されるのか?救われるのか?


なんじゃそりゃ?!
頭おかしいのではないでしょうかね?

と、思っていたら今朝、案の定、この記者会見の模様が祭り状態になっていました。


上は朝日新聞の記者で、陣内紀恵という女性らしいです。
声だけなので解りませんが、棒掲示板情報ではこの人のようです。
通常、記者会見では自分の名前を名乗ってから質問するようですが、この女性は「朝日新聞です」だけで質問を始めているようです。

詳しい質問内容は以下の通り。

「朝日新聞です。
今回少年が18歳であげく前科もなく、あと二人も亡くなるということで、それが死刑判決になると今後、ま、こう言った厳しい情景が続くと思います。
ハードルが、死刑に対するハードルが下がることについてどう思われますか?」


「そもそも、死刑に対するハードルと考えることがおかしい。
日本の法律は1人でも人を殺めたら死刑を科すことができます。
それは法律じゃない、勝手に作った司法の慣例です。
今回の裁判所の判断で最も尊うべきは、過去の判例にとらわれず、個別の事案をきちっと審査して、それが死刑に値するかどうかということを的確に判断したことです。
今までの裁判であれば、今ご質問にあったように18歳と30日、死者が2名、無期で決まり、それに合わせて判決文を書いていくのが当たり前だったと思います。
そこを今回、乗り越えたことが非常に重要でありますし、裁判員制度を前にですね、こういった画期的な判決が出たことが意義があると思いますし、もっと言えば過去の判例にとらわれず、それぞれ個別の事案を審査して、その世情に合った判決を出す風土がですね、日本の司法に生まれることを僕は切望します。」


こんな質問に対しても本村さんはしっかりとした内容で答えていますね。

それにしても、こういったことは裁判官や弁護士にこっそり聞くのならまだしも、遺族に、しかも公衆の面前で質問できる神経が信じられませんね。
これではまるで、「あなたが9年間争ったお陰で死刑判決の出る限界点が下がってしまいましたけど、どうしてくれるんですか?」って言っているのと同じでしょう。
やっぱり朝日、これでこそ朝日って感じはしますが、笑えません


もう一つは「NEWS ZERO」のキャスターの七尾藍佳という女性からの質問でした。
番組のキャスターと言うこともあってか、質問をしているときの姿もしっかり映されていましたので確定でしょう。
既にwikiにはこの失礼な質問を発言したことが載っていました。

詳しい質問内容は以下の通り。

「一番気になるのは、この死刑判決が出て、果たして、本村さんあなた自身は、いつか、癒されるのか、救われることがあるのか、その気持ちを聞かせて頂けますか?」

「あの非常に難しい質問だと、思います。
私もすぐにその質問に答えれることは出来ません。
死刑という判決が出ることで、遺族の感情が全て癒されると思いません。
ただ納得は出来ました。
人を殺めた罪は自らの命を持って償うという正義感は満たされました。
私が癒される癒されないと言うことは、私も最後、いつか死ぬわけで、その時になるまで解らないと思います。」


おいおい、こんな質問、聞かなくてもすぐに答えがわかるだろう。
いくら死刑判決が出ようが、

癒される、救われることなど一切ない!!!

のではないでしょうか。
本村さんは解らないと言っていますが、多分癒されることはないと思います。

だって、最愛の人物を二人も亡くしているんですよ!
しかも屈辱的な内容で。
一人はまだ芽生えたばかりの幼い命。

そんな二人を亡くして癒される日なんて来ることはないでしょう。
もしも本村さんを含めた全世界の人間から亡くなった二人の記憶を完全に消すことが出来るのなら可能性はあるかもしれません。
もちろん、そんなことは出来ないし、そんなことをしたら亡くなった二人にも失礼でしょう。
それに、このような事件が二度と起きないよう事件内容を風化させてはいけないでしょうし。

それを他人事だからって、こんな無神経な質問をするなんて。
本村さんもかなり困った答え方をしていますね。

この質問、やんわりとした口調で行っていますが、実は「異例な死刑判決を出させてあなたはうれしいの?楽しいの?気分はスッキリした?」と言いたいのでしょうかね?
要するに「被害者の仇をとれてよかったですか?」と言いたいのでしょうか?

こんなことが一番気になるというこのキャスターの頭の中の方が気になります。


とにかく、9年間測り知れない苦しみを強いられた本村さんにこれ以上神経を逆撫でするような質問は止めてあげて欲しいですね。
それと、今後どんな記者会見でも頭の程度が疑われるような質問は止めて欲しいです。


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます (オコ坊)
2008-04-26 17:03:08
>札幌さん
コメントありがとうございます。

相手の気持ちになって考えられない人が増えているのでしょうねぇ。
さらに、そういう人を見抜けず採用してしまうマスコミの上層部も増えている気がします。
相手の気持ちになって考える、この辺、報道に携わる人たちは必要以上に気にしてほしい所ですね。
Unknown (札幌)
2008-04-26 16:01:53
本当にこの二つの質問は、不快でしたね。思わず聞いた瞬間、なんだこの質問、バカ女と・・・
どういった環境で育つとこれはどに無神経な人間に育つのか考えさせられました。
遺族は癒されることはあるわけがないでしょう。
何が聞きたいの?
相手の気持ちになって考えることのできない人間が今、多いような気がしますが、この二人はそのものですね。
Unknown (国賊征伐隊)
2008-04-23 17:21:41
この愚かな築地国賊新聞社の発言について

TBS昼ラジオ
ストリームで
勝谷誠彦がキレてた。




この勝谷発言を聞く場合は
TBSラジオのホームページに行って
“コラムの花道”をクリックすると聞けます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。