■ エッチングソーって優れもの
「Bトレ考察」のカテゴリーに入れましたが、Bトレの直接ネタではなく、Bトレの加工に大活躍のエッチングソーについて考えてみました。
■ レザーソー
今回313系のガラスパーツ加工にエッチングソーを使いましたが、これは半年ほど前から愛用している一品です。
実は、それまではレザーソーを使っていました。
このレザーソーは、結構昔からあり、模型の加工には大変役立つものといろいろな雑誌でも紹介されました。レザーソーとセットで付いてくるマイターボックスというカット時の冶具にもなる形材があり、これがまたいろいろと使える代物で、これが欲しくて買う人もいるぐらいでした。
↑レザーソー 刃が粗目と細目がある 右がマイターボックスの使い方例 他にも工夫次第でいろいろと使える
工具自体が大きいので、微妙なカッティングラインの保持が難しい(私の場合)
↑一時レザーソーを扱う代理店がなかったときがあり、そのときに店頭にあったのがタミヤのモデリングソー(?名称忘れた)
小さいのでBトレ用に使えます。シャーシのカットなど、ラフな作業?の場合はこちらを使った方が早い
■ エッチングソー
エッチングといことで、こんなぺらぺらなもので切れるのか?すぐ折れてしまうのではないか?と疑っていたのだが…
店の人に薦められて購入。
最初レザーソーと同じように使っていましたが、よーく刃を見ると刃の形が違う!
どうも両向き(引きと押し)に切れるようになっているらしいことに気づく。
エッチングということで刃は抜き落としているだけで、普通の鋸の歯のように上から見て刃が左右に張り出していることはない。
ところが、これがスコスコ切れるし、動かしていても小さいので刃が安定して、作業性が良い事が分かりました。
それからは、車体の切り継ぎや小加工にエッチングソーを愛用するようになりました。
↑これも使えるツールであるハセガワのケガキ針(エアモデルの筋彫り用?)
右がエッチングソー ガンプラモデラーには当たり前のツールのようだ?
↑刃の形状比較 左がモデリングソー 右がエッチングソー
■ 引きか押しか?
引きのときに切れるレザーソーとは違い、エッチングソーは押しと引きの両方で切れるので、使い方として通常のノコギリのような端から切り進むのではなく、平面部に直線の傷をつけいくように切り始め(正確な切り口を求める場合は、このときに前もってケガキ針でケガいておくとよい)、徐々に斜めにして切り進んでいく方法のほうが、引っかかりなく切れます。
今回使用したセットには、屋根などの凸形のものもスムーズに切れる、刃が凹形になったものもあり便利です。
↑レザーソーのようなノコは左のように引きのときに切れる 動きは前後動
右の凸形のエッチングソーの場合、引き押し両方とも切れる
手首を使って、お椀の中をなぞるようなイメージの動きで切る
エッチングソーは刃が薄いので切りしろ寸法をそんなに気にしなくてもいいというメリットも発見!
切る対象がBトレのように小さいものの時にも作業性が損なわれないので、使いやすい切断用ツールといえるでしょう。
本当にスグレモノです。