東京にいる沖縄出身者や「大浦湾の海をまもれ」と基地に反対する多くの人たちが、緊急にも関わらず170人も防衛省前に集まった。
そして、翁長知事に指示に従って、作業を中止せよ、ちゅら海を壊すな!と訴えた。
翁長知事の「作業の停止指示」に対して、林農林水産大臣は「サンゴの破砕や環境問題にはろくに言及せず、安保条約を結んでいるアメリカの機嫌をそこなうと、不当にも翁長知事の指示を「一時停止」の判断をした。
一体なんだろうね~5000億円あるいはそれ以上のお金をだして、アメリカの最新鋭の基地を作ろうと、沖縄の民意を足蹴にして非暴力で抗議する人を強権で弾圧する。
大体、あの40トンもあるコンクリートブロックが通常のアンカー(船をとめたりする)と言えますか。
安倍首相等に次の抗議文を提出してきました。
内閣総理大臣 安倍晋三 様
外務大臣 岸田文雄 様
防衛大臣 中谷 元 様
沖縄及び北方対策担当大臣 山口俊一 様
沖縄防衛局長 井上一徳 様
翁長知事への理不尽な対応に抗議する
あらゆる手段を講じて辺野古新基地建設に反対していくことを公約し、2014年11月16日の選挙で、沖縄県民の圧倒的支持をえて翁長さんが沖縄県知事に就任した。それ以前の名護市長選挙や名護市議会選挙、県議会議員の補欠選挙、衆議院選挙でも全ての選挙で沖縄の民意は「辺野古新基地建設に反対であり、基地建設中止」を明確に示した。
そして、翁長県知事は「先の仲井真県知事の辺野古の埋め立て承認についての瑕疵」を調査する第三者委員会を立ち上げ、その結果がでるまで、作業の中断をもとめた。しかし、不当にも菅官房長官は「粛々と基地建設をすすめる」と発言し、翁長県知事の申し出を一顧打にせず、掘削作業を続行させた。そして、今回3月23日、翁長知事は、埋め立て承認された区域以外でサンゴの破砕を確認し、沖縄防衛局に県漁業調整規則に基づく岩礁破砕の許可権限を根拠に、すべての海底作業を3月30日までに停止するよう行政指導をした。
しかし、防衛局は指示取り消しを求める審査請求と指示の執行停止を求める申立書を林農林水産大臣に提出。翁長知事は、3月27日に反論の意見書を提出し、防衛局の不服申し立ての不当性を具体的に明らかにし、戦後70年にもおよぶ沖縄への基地集中にふれ「安全保障の負担を沖縄県民だけが背負うのではなく、日本全体で考えるべきである」と話した。それは、沖縄県民140万人が等しく思うことである。
それに対して、林農林水産大臣は、不当にも3月30日に翁長知事の出した「停止指示」の効力を一時停止の決定を下した。そもそも政府の一員である防衛局が、仲間内の農林省に不服申立てをし、一時停止の決定をすること自体が、理不尽!安倍政権が総力を上げて沖縄の民意を無視、弾圧する行為そのものであり、到底、民主主義の国とは思えない蛮行である。
辺野古・大浦湾の海は沖縄の人々の暮らしの海であり、ジュゴン・海ガメ・青サンゴなどが住み、沖縄でも環境保全の第一級の海である。
防衛省は、翁長知事の指示に従って、ただちに作業を中止し、辺野古の新基地建設を断念せよ。また、非暴力で抗議する市民に対しての海上保安庁の暴力的弾圧、キャンプシュワブゲート前での機動隊などによる弾圧に強く抗議し、即刻やめるよう求める!
私たちは、辺野古の新基地建設をただちに断念するよう求め、翁長知事に対する政府の不当な対応に満腔の怒りで抗議する!
2015年3月31日
沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会