岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

救急メディカルデバイスワークショップ(2016/08/04)

2016-09-01 13:14:07 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。
9月に入りましたね。気温もよくなったのでよかったです。


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岡山市立市民病院では7月末より救急外来で医師が直接グラム染色検査を行えるようになりました。
感染症診療における「見える」化の効率化は、診療の質の向上が得られます。
研修医にとっても感染症診療スキルを上げるための近道となります。

8/4の『救急メディカルデバイスワークショップ』ではグラム染色を取り上げました。
検査科の山田先生に基調講演を行っていただきました。

元々細菌検査室に依頼すればグラム染色検査を自分で確認することができましたが、距離が離れることからアクセシビリティの観点からやや難点となっていました。
この度、尿と髄液と体液(胸水・腹水・関節液など)については救急外来でグラム染色検査を自分でできるようにしました。
喀痰については結核感染のリスクも踏まえ、現時点では細菌検査室の然るべきエリアで行うようにしています。

感染症が本体であるかどうか、感染症であればどんな微生物が原因であるか、抗菌薬の選択をどのようにするかなど、迅速に効果的に判断することができるようになりました。
救急科での救急内科領域の研修の一環としても力を発揮しています。


検査科と看護部の多大なる協力によって救急外来でのグラム染色検査が可能となりましたが、今後維持していくためには、「検体確保・管理」、「機材維持管理」、「環境維持管理」が必要となり、多職種スタッフの協力が必要となります。

今回のワークショップでは、グラム染色検査の意義、方法、準備、管理、ルールとエチケットを具体的に確認をしました。
今後も救急外来でのグラム染色検査を積極的に行い、患者様に提供する診療サービスの向上に努めてまいりたいと思います。





















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