岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/05/25)

2017-05-28 03:42:19 | 院内カンファレンス
おはようございます。Dr.Waveです。

5/25木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

同日取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「骨盤底筋体操」「高血圧緊急症の救急対応について」「よく遭遇する薬剤性浮腫」「ステロイド性骨粗鬆症」「群発頭痛」「抗AQP4抗体陽性視神経脊髄炎関連疾患」

この週は5週間にわたるクラークシップの最終週でした。
クラークシップで参加された医学生さんには、毎週プレゼンしていただきましたが、やるごとに成長がうかがわれました。
このGroup Roundで作成したレポートがそのまま大学へ提出する実習レポートとなりました。
U原さん、5週間のクラークシップのほどお疲れ様でした。






岡山大学総合内科学教室歓迎会inビアガー電(2017/05/19)

2017-05-27 23:00:50 | 院外イベント
こんばんは。Dr.Waveです。

05/19は岡山大学総合内科学教室で歓迎会がありました。
2017年度は3名の後期研修医と4名の大学院生が岡山大学総合内科に入局しました。
この数年で研修医の人数が飛躍的に増え臨床に研究に益々拍車がかかっています。

岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学
総合内科学 HP

http://okayama-u-sougounaika.jp/staff/

当院も連携大学院プログラムで岡山大学総合内科教室には非常にお世話になっています。
2015年、2016年度、2017年度と当院より計3名の連携大学院生が大塚教授に師事しています。


今年度は歓迎会を「MOMO de ビアガー電」で行いました。
岡山電気軌道株式会社が主催しているサービスで、「岡山駅⇒東山駅⇒岡山駅⇒清輝橋駅⇔岡山駅」を電車で揺られながら2時間の飲食を楽しめる貸切電車サービスです。
「MOMO de ビアガー電」と「MOMO de ワイン電車」の2つがあり、今回は前者を利用しました。
いつもの岡山の風景がまた違った風景として楽しめましたし、会話もいつも以上に弾んだように思います。

「岡山電気軌道株式会社」
http://www.okayama-kido.co.jp/tramway/
「MOMO de ビアガー電」
http://www.okayama-kido.co.jp/tramway/news_w/pg120.html

今年度も岡山大学総合内科をよろしくお願い申し上げます。

















『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/05/18)

2017-05-18 11:56:18 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。
5/18木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

今日の取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「再燃性蜂窩織炎」「敗血症後の遷延性意識障害」「横紋筋融解症」「悪性関節リウマチ」「AMAN型のギランバレー症候群」

1週間はあっという間に過ぎていきます。
気が付けば、このグループ回診で取り上げるテーマを考えながら毎日の診療を進めることになりますが、それにより一つひとつの症例に注ぎ込む注意力も上がり、診療の質はあがると考えています。



【振り返り】岡山市民病院ケースカンファレンス(2016/11/18):Werner症候群

2017-05-17 14:17:00 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。
更に連投です。

2016/11/18のケースカンファレンスでは「Werner症候群」の一例を取り上げました。

Werner症候群は常染色体劣性の遺伝性疾患で、思春期以降に、白髪、白内障などさまざまな老化兆候が出現することから、代表的な「早老症候群」の一つに数えられています。

Werner症候群
http://www.nanbyou.or.jp/entry/834

今回の症例では、10歳後半に白内障を発症しましたが当疾患の鑑別診断はなされず、30歳前半のアキレス腱の痛みから診断された石灰化腱炎をきっかけに当疾患の診断がなされました。

特効薬はとくにありませんが、白内障や糖尿病、脂質異常症などの諸症状については留意しながら普段の診療を進めることにより生命予後改善に寄与する可能性があります。

今回のカンファレンスの考察では、顔貌や体形などから病態を想起すべき疾患を復習しました。
「想起できねば診断できない」疾患群の診断については日々の勉強次第と考え、定期的にカンファレンスで取り上げていく予定です。







【振り返り】「やっててよかった!救急!!」講演会(2016/11/15)

2017-05-17 13:38:05 | 院内イベント
こんにちは。Dr.Waveです。
連投です。

2016/11/15は特別講演で「やっててよかった!救急!!」講演会を開催しました。
当院救急科で主催しているTPED(Training Program of Emergency Department)の一環で開催しました。

お招きしたのは総社にある「あさのクリニック」院長の浅野直先生です。
浅野先生は川崎医科大学の高度救命センターと聖路加国際病院救命救急センターで合計5年の救急現場のキャリアをもちつつ、地域の内科やもの忘れ診療などのキャリアを積まれ、現在総社市で地域に根差したクリニックを運営されています。

あさのクリニック
http://asanoclinic.com/

救急現場でのキャリアを積むことでどのように日々の診療に還元できるかを中心にご自身の経験したことや感じたことをご講演いただきました。
患者さん中心の医療サービスを提供するためには専門診療科だけにこだわらないキャリアメイキングも大切であることを学びました。

当院救急科では将来救急医を目指す医師のみならず個々の医師像に救急科キャリアが必要な方々への門戸も開いています。
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。















【振り返り】岡山市民病院「Meeting the Expert」レクチャー(2016/11/04)

2017-05-17 12:26:20 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。
ゴールデンウィークがあったため、カンファレンスはほとんど休みでした。
余裕が多少あるので、昨年度レポートできなかったカンファレンスやレクチャーをぽつぽつ紹介します。

2016/11/04の金曜日は「Meeting the Expert」レクチャーを行いました。
金曜日は通常ケースカンファレンスかM&Mカンファレンスを行っていますが、時々レクチャーを織り交ぜています。

「Meeting the Expert」レクチャーは泌尿器科や放射線科のスタッフから行うレクチャーです。
コンサルテーションを行うことが多いながら、頻度的に遭遇率の高い病態や疾患をレクチャーしていただいています。

今回は泌尿器科の石井先生より「排尿障害」について講義いただきました。
排尿障害の考え方から、精査の進め方、薬の使い方を勉強しました。

普段抱いていた小さな多くのclinical questionが解決でき、初期・後期研修医ともに非常に満足度の高いレクチャーとなりました。











『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/05/11)

2017-05-11 12:28:10 | 院内イベント
こんにちは。Dr.Waveです。

5/11木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

今日の取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「胃気腫症」「抗ARS抗体症候群」「リウマチ性多発筋痛症」「ATLLとHAM」「PEGの適応」「辺縁系脳炎」

連休中にも重症な患者さんや診断が難しい患者さんが複数名入院されたので、
今回は取り上げるテーマの選択に迷ってしまいました。









【お知らせ】岡山市立市民病院「2018年度初期臨床研修」説明会

2017-05-07 08:05:37 | 院内イベント
おはようございます。Dr.Waveです。

来る5月20日に岡山市立市民病院「2018年度初期臨床研修」説明会が開催されます。

昨年度までは12月と4月と6月に全3回行っていた説明会ですが、今年度から1月と5月の全2回の説明会となります。
(マッチングプラザ岡山とマイナビRESIDENT FESTIVALに合わせて第2回・3回を企画していましたが、今年度よりマッチングプラザ岡山が中止となったため第2回で終了の予定としました)。

よって2018年度初期研修を岡山市立市民病院で考えている方には今年度最後の説明会となります。
当院での初期研修を考えている医学生の皆様のお役に立てるよう企画・実施しています。
お時間の許す限り、奮ってご参加いただければ幸甚です。

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岡山市立市民病院「2018年度初期臨床研修」説明会

日程:平成29年5月20日(土) 14:00-16:00
会場:岡山市立市民病院 1階多目的ホール

説明会終了後懇親会もあります。

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2017年度岡山市立市民病院総合内科グループ紹介

2017-05-06 19:22:37 | システムやプログラムの紹介
こんにちは。Dr.Waveです。

おそばせながら2017年度総合内科グループのメンバー紹介です。

スタッフ(2017年度)
 岸田雅之(総合・内分泌)
 菅波由有(総合・消化器・感染症・老年)
 若林宏(膠原病・総合)
 出口健太郎(神経内科)
 名古谷章子(神経内科)
 寺見隆弘(総合・糖尿病・代謝内科)
 片山貴(総合・膠原病)(非常勤)
 山田春士(血液・感染症)(非常勤)

シニアレジデント(2017年度)
 PGY5
  涌波優(鳥取大学)
  片山祐(岡山大学)
 PGY4
  佐々木恵里佳(香川大学)
  戸川雄(岡山大学)
 PGY3
  小坂田陽介(岡山大学)

このメンバーに初期研修医2-3名がローテーション参加しながら1年の総合内科グループ診療を紡いでいくこととなります。
今年度も何卒よろしくお願い申し上げます。

追伸:
2017年度は救急科スタッフに、芝直基(救急)(非常勤→常勤)、岡田雅行(小児・救急)(小児科→救急科)、森田吉則(救急)(常勤入職)が登録されました。
総合内科と救急科で総合診療領域でのコラボも検討していく予定です。
この方面でもよろしくお願い申し上げます。



救急搬送事例検討会in岡山市立市民病院(2017/05/02)

2017-05-06 12:58:18 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

5/2は2017年度第1回目の『救急搬送事例検討会in岡山市立市民病院』が開催されました。

自殺企図による飛び降りでの外傷症例と小児の大腿骨頸部骨折症例でした。

精神疾患が不安定な状態でどのように全身管理を進めるか、頻度は少ないながらも発生する骨折をどのように見抜くかを症例交えて救急救命士の方々とdiscussionしました。

今年度もよろしくお願いします。












マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山(2017/04/29)

2017-05-02 14:13:57 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

4/29岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)で「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山」が開催されました。

2016年度まで岡山では「マッチングプラザ岡山」と「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山」と2つの合同説明会が開催されていました。
2017年度から「マッチングプラザ岡山」が中止となり「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山」(以下マイフェスと略)に一本となりました。

今回のマイフェスは33つの病院が軒を連ね、各初期臨床研修プログラムや病院の紹介をしました。
全体で162名の医学生さんが来場されました。
そのうち76名の医学生さんが岡山市立市民病院ブースに足を運んでくださいました。
スタッフ一同心より御礼申し上げます。

「研修医を勧誘することの本質は、いざないのための美辞麗句の鍛錬でなく、実質的に良い研修環境の構築にある」をモットーに精進していきたいと考えています。
今後とも岡山市立市民病院をよろしくお願い申し上げます。


今回の参加病院一覧:
飯塚病院 国立病院機構 岩国医療センター 岡山医療センター 岡山協立病院 岡山済生会総合病院 岡山市立市民病院 岡山大学病院 岡山中央病院 岡山労災病院 尾道市立市民病院 香川県立中央病院 香川労災病院 川崎医科大学総合医療センター 川崎医科大学附属病院 京都医療センター 倉敷成人病センター 国立病院機構 呉医療センター・中国がんセンター 呉共済病院 江東病院(東京都) 総合病院回生病院 近森病院 中国中央病院 津山中央病院 徳洲会グループ 鳥取生協病院 姫路医療センター 姫路聖マリア病院 姫路赤十字病院 広島市立広島市民病院 福山医療センター 福山市民病院 水島協同病院 水島中央病院
















卒研センター主催「M&Mカンファレンス」:アルコール依存症 (2017/04/28)

2017-05-01 14:40:28 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

4/28に2017年度第1回目の卒研センター主催「M&Mカンファレンス」が開催されました。
今回のテーマは「アルコール依存症の方の入院」についてでした。

アルコールは複数の病態をつくりだします。肝炎、肝硬変症、膵炎、てんかん、離脱性痙攣、離脱性せん妄、認知症、VitB6欠乏症を始めとした低栄養症候群による脳症や神経疾患などなど。

アルコール依存症の定義は過去1年間に次の6項目のうち3項目以上あてはまれば診断されます。
「お酒を飲めない状況でも強い飲酒欲求を感じたことがある」
「自分の意思に反して、お酒を飲み始め、予定より長い時間飲み続けたことがある。あるいは予定よりたくさん飲んでしまったことがある」
「お酒の飲む量を減らしたり、やめたりするとき、手が震える、汗をかく、眠れない、不安になるなどの症状がでたことがある」
「飲酒を続けることで、お酒に強くなった、あるいは、高揚感を得るのに必要なお酒の量が増えた」
「飲酒のために仕事、付き合い、趣味、スポーツなどの大切なことをあきらめたり、大幅に減らしたりした」
「お酒の飲みすぎによる身体や心の病気がありながら、また、それがお酒の飲みすぎのせいだと知りながら、それでもお酒を飲み続けた」

何を伝えたいかというとアルコール依存症の方は様々な病態を持ちながら飲酒を続けるため、一定の頻度で救急外来に搬送されることとなります。
そして入院後にアルコールによる認知症や離脱せん妄、脳症があるため、様々なオプション管理が必要となります。

今回の「M&Mカンファレンス」では複数回の緊急入院歴と自主退院歴がありながらアルコール依存症回復プログラムへの参加を拒み続けた症例をベースに岡山市立市民病院として何をしていくべきかを話し合いました。
特別ゲストとして岡山県精神科医療センターの竹中央副院長、角南隆史先生をお招きして、精神科医療センターとの連携についても話し合いました。アルコール依存症患者の保護入院の適応や精神科病院での身体疾患管理の範囲などを教えていただき、近年のアルコール依存症回復プログラムでは「断酒」にこだわらずに「Harm reduction」を主軸として精神科的ケアが展開されていることも学ぶことができました。

今後も岡山市立市民病院全体としてアルコール関連疾患ならびにアルコール依存症についてもっと知識と経験を深めていく必要があることも認識したカンファレンスでした。


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ちなみに岡山市には全国に誇る「アルコール依存症早期支援ネットワーク会議」なるものがあります。
過去のブログで載せましたが、大切なコンテンツなので再度掲載します。


★アルコール依存症早期支援ネットワーク会議
紹介記事:岡山の医療健康ガイドMEDICA http://medica.sanyonews.jp/article/3062/

「アルコール依存症早期支援ネットワーク」は、岡山市内の精神科医と内科医、救急医らによって組織されています。
年4回のアルコール依存症早期支援ネットワーク会議と年1回(2月)の一般医療機関アルコール専門研修、年3回(6,9,12月)のアルコール専門研修(事例検討会)を開催しています。
事例検討会は、岡山市民病院・済生会病院・日赤病院・協立病院・岡山医療センター、労災病院の総合病院の持ち回りで行っています。

「岡山市こころの健康センター」は岡山市が運営する精神保健福祉センターです。関係機関と連携・協力し、精神保健福祉事業を推進していく技術的中核機関です。

アルコールを取り巻く環境や取り組みは、学部教育ではなかなか学べない領域です。
研修医やスタッフの皆様も一度「一般医療機関アルコール専門研修」を受講してみることをお勧めします。


★慈恵病院
アルコール依存症治療ナビ
http://alcoholic-navi.jp/follow/voice/20/
慈恵病院
http://www.zikei.or.jp/

★岡山県精神科医療センター
アルコール・リハビリテーション・プログラム:岡山県精神科医療センター
http://www.popmc.jp/uploads_pdf/pdf_334f1ddc35ec69dc77f4ce1df83d75c4.pdf
アルコール依存症外来
http://www.popmc.jp/?p=56
岡山県精神科医療センター
http://www.popmc.jp/

★林道倫精神科神経科病院
アルコール依存症の治療について
http://hospital.hayashi-dorin.or.jp/info/alcohol.html
林道倫精神科神経科病院
http://www2.bbweb-arena.com/ods/

★けやき通りメンタルクリニック
http://keyaki.hayashi-dorin.or.jp/index.html

★NPO法人岡山県断酒新生会
http://www2.bbweb-arena.com/ods/

★岡山アルコール依存症予防回復ネットワーク
http://x-alc.jimdo.com/

★岡山市こころの健康センター
http://www.city.okayama.jp/hofuku/kokoroc/





















『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/04/27)

2017-04-28 15:01:49 | 院内カンファレンス
4/27木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

今日の取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「溶連菌(GBS)による硬膜外膿瘍と多発感染性関節炎」、「ラトケ嚢胞と副腎不全」、「慢性副腎不全の気管支炎」、「慢性副腎不全のステロイドカバーのやり方」、「一過性全健忘症の診断の進め方」、「一過性全健忘症のMRI所見」、「低K血症の鑑別の進め方」

4-8月は岡山大学から学生実習で数名の医学生も参加しています。
内容はちょっと難しかったようでしたが、国家試験にパスして臨床に入れば身につけねばならない知識であることは感じたようです。

このグループ回診の特徴は短時間ながら効率良く知識とスキルを伸ばすことにあるため、医学生の皆さんにはちょっとハードルがあるかもしれませんが、様々な意味で刺激にはなると認識しています。
総合内科、膠原病内科、神経内科の実習に回った医学生の方には参加してもらうようにしています。
これらの診療科以外の実習の医学生の方で参加希望の方がいらっしゃれば、参加は担当スタッフに許可ももらって参加してみてください。



マイナビRESIDENT FESTIVAL in 広島(2017/04/23)

2017-04-28 14:37:24 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

4/23に広島産業会館で開催された「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 広島」に参加してきました。
株式会社マイナビが運営する医学生のための合同臨床研修プログラム説明会です。
研修医採用を行っている病院が一堂に会し、医学生の皆さんへ臨床研修プログラムの説明を行うイベントです。

事務スタッフ3名、医師3名で臨みましたが、
27名の学生さんが当院のブースに足を運んでくれました。
広島まで足を運んだ甲斐があり、スタッフ一同心より感謝の意を申し上げます。
来年度は初期研修医も同伴して臨みたいと思います。

☞マイフェスについて:https://resident.mynavi.jp/conts/event/#about

現在リクルート活動は岡山市立市民病院の重点項目の一つです。

やる気の高い初期研修医を当院に招くことにより、当院で提供できる医療サービスの質が向上します。
そして当院でしっかりとした教育理念と研修環境のもと研修医を育成することで未来の医療を育成することにつながります。

リクルート活動と研修プログラムの充実は車の両輪です。
今後も岡山市立市民病院全体で頑張っていきたいと思います。













岡山市民病院ケースカンファレンス(2017/04/21):可逆性後部白質脳症症候群

2017-04-25 17:15:16 | 岡山について
こんにちは。Dr.Waveです。
4月は新鮮な気持ちになって元気がでますね。

4/21には2017年度最初のケースカンファレンスが開催されました。
入院後にPRES(posterior reversible encephalopathy syndrome:可逆性後部白質脳症症候群)を発症した一例についてでした。

前日心窩部痛で入院された中年女性患者さんに対し、朝の回診時に担当医が違和感を感じ、神経学的診察をしたところ半盲を認め、診断に至りました。
PRESの症状の出現から入院時診断を見直し、潜在疾患の鑑別診断を進めました。
最終的には臨床経過を全て説明できる病態の診断には至れませんでしたが、どのような病態に留意しながらその後の診療を進めるのかを皆でdiscussionしました。

またこの症例では普段の「回診」のやり方についてもフォーカスされました。
今回、患者さんが病室内のトイレに向かうのにスリッパを履こうとしているところに担当医はちょうど出くわしました。
何とも言えない違和感を感じた担当医は朝の限られた時間帯ながら追加診察を行いました。

普段担当患者さんをよく観察していないと気が付きにくい症状や所見というものがあります。
視野異常はご本人自身が気が付きにくい場合もあり、第三者の観察眼を要することもあります。
「何かおかしい」と担当医が感じて気が付く場合もあります。
普段の回診を見直すのに非常によいケースカンファレンスであったと思います。

W波先生、プレゼンのほどありがとうございました。