私、岡本博文は、広島県広島市の港町、宇品で生まれました。
生後、6ヶ月ほどで、小児喘息を発症して、
物心ついた時には、風邪をひけば長引くし、体の弱い子供でした。
宇品は古くは軍港で、毎年、港祭りがあり、
小学校の鼓笛隊が出演し、最後は、
消防団や警察の吹奏楽団がマーチを演奏し、
子供心に「あの金色の楽器を吹きたい」と思うようになった。
幼稚園児の頃だと思います。
だから、小学校に上がった時、4年生になったら、
鼓笛隊に入れると聞いていたので、それが待ち遠しかった。
クラス会で先生が「鼓笛隊の希望者は、いますか?」と聞かれた時、
一番に手を挙げたのを覚えています。
たぶん勘の良い子から、小太鼓とか任されるのだけど、
僕は、その他大勢のリコーダーだった。
最後尾をついて廻るのだけど、それだけで楽しかった。
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