2022.6.3 滋賀県高校軽音 野洲コンテスト。
ご出場の高校生の皆さま、
お疲れ様でした。
近年の滋賀県の高校軽音の勢力図を表すなら、
芸術性とオリジナリティーを追求する大津高校。
ボーカルの強化を軸に基礎力を大事にする草津東高校。
そして、最近グングン力をつけているのが、近江高校、長浜農業高校など、
北滋賀の高校。曲を大事にし余分なものを削ぎ落とす、独自のスタイルを持ち始めています。
これに今回は、比叡山高校が加わってきた。
今まで、オリジナルを頑なにやらず、カバー曲を演奏力や
ボーカルのカリスマ性で聞かせてきた学校です。
それが今回、オリジナルを、しかも独特の美意識でもって
ぶつけてきた。僕はこれを評価したいと思います。
素晴らしいチャレンジだったと思います。
これからに期待。
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そういう新勢力の中でも、やはり大津、草津東は強かった。
今回は、草津東は、アーティスト性を足してきたし、
大津は、正攻法を意識していたと思います。
その中で、学校賞を取った近江高校は、
3バンドのメドレーを寸劇で繋げ、クラブ全員で盛りあげたところとストーリー性が
評価されたと思います。
大津高校も、最後のバンドでクラブ員全員がステージに上がり、
歌う場面は圧巻で素晴らしかった。
強豪校は、ちょっとした一手間を怠らないことがすごいと思いました。
企画が議題に登るだけと、それ実現することは、全く違う。
始まりは一言ですが、
その後に、いつも面倒な手間がかかるもの。
それをやり遂げた皆さんを労いたいと思います。
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今回の大会は、実力伯仲で審査もハードでした。
やはり、ボーカリストの実力アップと、
それをバンドがどう扱うか?は、かなり改善してきましたが、
それが勝敗の決め手になったと思います。
バンドの作詞作曲も、バンドコンセプトも
メッセージ性がよく練られていて、それは各学校とも格段にレベルアップしてきたと思います。
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ここで、ひとつ感じたのは、ドラマーの意識でした。
今回のような大きなホールでは、いつもただ大きな音で叩いているとリズムのキープのあらさが目立ち、
ドラムが鳴ってないとバンドの音は薄くなる。
実力が正直に出ると感じました。真のある綺麗な音でドラムを鳴らすことを意識することが大事なのかもしれません。
ギターの音作りは、以前に比べると、かなり改善されてきたと思います。
が、ボーカルや、他の音を聞くことが鍵になってくるのかな、と思います。
僕も勉強になります。引き続き、次のステージを期待します。
良いものを見せていただきました。ありがとうございました。