みどりのスケッチブック

いなかのくらしと身近な自然のスケッチブック。

ヒヨドリ猟

2013年02月06日 | 鳥撃ち猟師
遅くから始めた鳥猟ですが、まずまず順調に進んでいます。

ヒヨドリは師匠の訓示を受けて命中率も上がりました。

狙いはミカン畑についている大群ですが、畑に降りる前に必ずとまる木があるそうです。
その木を見つけて待ち伏せし、狙いを定めて撃ち落とします。
ヒヨドリはフンそのものがミカンになるくらいミカンを食べまくります。
実際木立の下に噛み砕いたようなミカンのクズがたくさん落ちているのでなんだろうと思っていると、ヒヨドリのフンでした。
解体している間にもヒヨドリからはミカンの香りが漂ってくるほどです。
そのせいで脂は最高の乗りです。

木立の中でヒヨドリを待っている間もとても楽しい時間です。
ヒヨドリの鳴き声を聞いてじっと座っていると、案外近い場所からとんとんとんと音が聞こえてきます。
その方を見るとアオゲラが思わぬ近くでせかせかと木の幹をつついていたりします。
藪の中に住む小鳥も私の近くまで様子を見に来たり、遠くの小枝でモズらしい小さい鳥が必至に求愛ダンスを踊っていたりと小さい森の中ですがいろんな生き物の様子を観察できます。

一度はヒヨドリたちが一斉に飛び立ったので何事だろうと驚いていると、一羽の猛禽がさっと舞い降りてモミの木の枝に隠れていたヒヨドリをつかみ去りました。
そのようなシーンは初めて見たのですごく感動しました。
トンビとミサゴ以外の猛禽はほとんど見たことがないので、あれが何と言う名前なのかはわかりませんでしたがミカン畑はヒヨドリの大群を呼び、ヒヨドリは猛禽と猟師を呼んだのでした。
訪れるたびに猛禽に出会い、なんだか妙な連帯感や気兼ねを感じましたが自然の恵みは人間だけのものではないな~と改めて感じた出来事でした。

ヒヨドリたちはまだ警戒心が少なくミカンもたっぷりあるうちは意外に簡単に撃ち落とせるものですが、ミカンが少なくなり猟師の存在に気付きはじめると狩猟は一気に難しくなります。
そうこうするうちに餌も少なくなって、大群は徐々に小さくなっていきました。
そろそろヒヨドリを撃つのも難しくなってきました。

いろいろなことを見せてくれたヒヨドリたちに感謝です。



脂の乗ったヒヨドリは炭火でたれで焼くのが最高です。
ごちそうさまでした。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たくさん! (川越)
2013-02-06 21:43:22
いいですねぇ。砂肝を塩コショウで焼いたり、ショウガ醤油で食べたいなぁ。いっときパチンコでキジバトを狙っていたのですが、当たっても私の力では全く威力がないようで、キョロキョロするばかり。ひよどりはまだ狙った事がありませんが、やってみようかなぁ。
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ええ!! (やぶちん)
2013-02-07 15:15:38
私たちの分は???
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川越さんへ (オイノコ)
2013-02-09 08:44:57
私もキジバトを狙っていますが、空気銃では大変難しくて今だ獲れず…。
ヒヨドリは昔から子供が獲ってきておかずにしたりしたそうですよ。
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やぶちんさんへ (オイノコ)
2013-02-09 08:45:51
炭火で焼いてもらえるなら・・・
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肉も (きだ)
2013-02-20 17:20:54
ミカン風味だったりするのかな~(*^^*)
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きだっちへ (オイノコ)
2013-02-21 16:30:22
肉はね~、肉の味!
でも、濃厚でうまし!!
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