見回り

12月1日から罠を掛け始め、週末にやっと7本の罠をセットしました。
今日は仕事を早退して見回り１回目です。

見回りはいつでも緊張します。
ついつい「おりませんように…」(いませんように…)と、祈ってしまうこともしばしば…。
特に猟期始めはまだまだ猟師モードに入りきれていないのでなおさらです。
おまけに今日は必殺の武器まで忘れてしまったので内心ビクビクでした。

猟場に入るときはいつも物音をたてないようにそっと入ります。罠を仕掛けた場所に変化が無いか、目を凝らしてよく観察します。イノシシはじっとしていると周りの景色に溶け込んで一目見ただけでは区別がつきにくいのです。

そんな緊張感で見回りをしにいくと、日曜に降ったいい雨で罠はしっくりとなじんでいました。この辺に仕掛けたな…と、確認しながら歩いていくと、いきなり足元が崩れる感触とぱしゃん！という音が…。恐る恐る足元を見ると、案の定自分で掛けた罠を踏んでしまっていたのでした。せっかく馴染んだところが台無しに…とほほ。

というわけで、今日の猟果は自分一頭でした。

帰りにふと車の脇を見ると、大胆な光景が！


なんと、最近流行りの防護柵が破られていました。

しかも、つい先日すぐ近くの破れたところを住民の方が直したばかりのところです。


かなり派手に穴が開いています。


こんな柵じゃあ俺たちの自由は奪えないぜ！


曲がった柵の先にはイノシシの毛がついていました。

住民のかたの気持ちとイノシシたちの気持ちと、どちらの気持ちも考えると複雑な気分になりますね。
でも、ここまで執着してがんばるイノシシにはちょっと感心します。