東京の田舎から

日々の雑感や思いを書いています。

ウクライナ危機と日本の危機

2022-02-22 19:36:58 | 時事問題

 NHK総合テレビ、2月22日・22時からの番組、「「逆転人生」「地域の防災力」西日本豪雨・大ピンチの集落 住民の命は守れるか!?」という放送があった。この内容は、ある地域において、洪水災害は明治期にあっただけで、以来、その地域では起こっていなかった。しかし、住民の一人が昔あったのであれば、「再度あるかも知れない」と考えて、地域の避難訓練を企画し、地域住民を巻き込んで訓練を開始したというものであった。しかし、訓練を開始して3年目になり、「そんな災害は起きないのに・・・」と言われるようになり、運動会を利用するなど工夫をして訓練を続けていたとのこと。それから3年後に大水害が発生したが、訓練していたことが功を奏して、この地域の「全ての住民が助かった」というものであった。

 この番組で、人には、「正常性バイアス」が働き、ニュース等で見聞きする「災害は余所のこと」、「自分には起きない」と考えてしまう特性があると紹介されていた。

 

 この正常性バイアスを考えてみると、今や、大多数の日本人が、「戦争」について、この正常性バイアスに囚われているようである。すなわち、今、世界は平和であった時代を過ぎて、戦国時代、すなわち、大東亜戦争以来の侵略戦争の時代に向かって突き進んでいる。しかし、多くの日本人はそのことに気付いていない。中には、薄々感じていても、「そんなことはない」と思いたい人々もいて、そこには「正常性バイアス」が働いている。

 しかし、世界は、今、ウクライナ危機が端緒となり、大東亜戦争後の「武力を背景としての領土変更はしない」という、国際間の合意・枠組みが破壊されようとしている。

 そして、ロシアの武力を背景としたウクライナへの侵攻と共に、中共が公言している台湾併合への侵攻危機、それに伴う尖閣諸島・沖縄への侵攻が考えられるのである。そのとき、核爆弾を持った北朝鮮も何をするか判らない。場合によっては韓国も何かをするかも知れない。そして、もう一つの脅威は、北方領土を不法占拠しているロシアが北海道へ侵攻することである。ロシアは、大東亜戦争での日本の敗戦が確実になり、日本の武力がないとき、日ソ不可侵条約を破棄して、火事場泥棒の如く、北方領土を奪ったのである。中共との戦争で手薄になっている北海道を、火事場泥棒のロシアが侵略しない保証はない。「隙あらば領土を奪う」という、まさに戦国時代に突入である。

 加えて、そのとき、日本では、中共からの留学生や実習生が蜂起する可能性も考えられるのである。すなわち、中共では、それらの人々に、法律によって蜂起することを義務づけている。また、呼応して、朝鮮系の人々も破壊活動をする可能性も考えられるのである。なお、朝鮮系の起こした破壊活動は、今まで、様々な実績がある。

 しかし、国会では「敵基地攻撃能力」という「名称が良くないので変えるべき」とかの、暢気なアホ話に明け暮れ、岩屋・前防衛大臣に至っては、「日本にとって仮想敵国はない」とかの暢気なことを言っている。まさに、正常性バイアスによって、「ウクライナのことは遠い他国のこと」「日本は平和でいられる」と考えているのであろう。しかし、日本はロシアと国境を接しているのである。しかし、ロシアの脅威のことは忘れているが如しである。このように日本が暢気でいるため、ロシアは不法占拠している日本の北方領土に対して、防衛をしなくても「日本は絶対に取り返しに来ない」と、安心して、すなわち、馬鹿にして、北方領土にいる極東軍をウクライナに移動しているとの話もある。そして、自由主義国の陣営で、ロシア制裁を議論しているその最中に、暢気にも林芳正(「りん・ほうせい」と読むべきか?)外務大臣は、ロシアの経済発展大臣と「日露経済協力」について話をしたとのことが報じられていた。これは、間抜けを超えて、アホなのか? あるいは、ロシアの工作員なのであろうか? 早速、ロシアは、このことを情報戦に利用し、宣伝し、ロシアの正当性の主張に利用しているのである。このように、全く危機意識がない。すなわち、自由主義国の結束した「ロシア制裁」という、戦争回避の手段を無効化するべく動いてしまったのである。

 日本は、アホな憲法と、日本の米国への隷属化を目的とした米軍の駐留により、確かに大東亜戦争に敗戦して後の70余年、見せかけの平和に浸っていた。その間、正常性バイアスが武漢ウイルスの如く蔓延して、多くの国民は勿論のこと、国会議員までが正常性バイアスに囚われ、加えて、著しく劣化が進み、日本国・国民を守る意思のない者がその座に付いている。すなわち、「親の七光り」で、「資質も能力も無い者」、また、「売国奴」が国会議員の多数派になってしまったように感じる。これは、困ったことである。

 なお、ウクライナのゼレンスキー大統領は、元・コメディアンで、大統領役の映画で絶賛を浴びて、本物の大統領になったとか。当初の評価は、「大丈夫かいな?」と思われていたようであるが、戦争が進むにつれて、評価が変化している。

 すなわち、ゼレンスキー大統領は案外と腹の据わった人物で、首都を逃げ出すこともなく、自身の「首」が狙われているにも拘わらず、首都に留まり、ロシアの情報戦と戦っているとのことで、国民の支持が高いとのことであり、その態度からも、国民の徹底抗戦の意識が高いとのことである。

 なお、ロシアの薄汚い作戦は、本日(2月22日)の報道によれば、ロシアは、ウクライナの一部地域のロシア系住民が蜂起して独立国と言いだし、そのことをもって、ロシアは、これを「独立国と認める」と言い、その平和維持活動のためとして、軍を派遣しているとのことである。無茶苦茶な論理である。このように、長年月をかけたロシアの工作により、ウクライナはロシアの属国にされつつある。クリミア半島に続き、この地域がロシアの手に落ちるのは時間の問題のように思えるが、ロシア軍は補給が追いつかず、戦車が燃料切れで止まってしまう等、苦戦のようである。

 しかし、国際社会は「ロシアを制裁」と言うが、それ以上のことはしてくれない。結局は、自分の国は自分で守るしかないのである。

 ウクライナで起こっているロシアの狂気とも思える侵略を考えると、全く同じ手法で、日本の尖閣・沖縄が中共に、北海道がロシアの手に落ちない保証はない。そして、ロシアのウクライナ侵攻に呼応して、あるいは、更に工作が行われて、中共からの台湾・尖閣侵攻が、また、日本の北海道への侵攻が同時に行われたらどうする積りなのであろうか?

 日本には目に見える形で、侵略者・中共の影が迫っている。そして、中共からの侵攻に呼応して、北海道にはロシアの侵攻が、また、北朝鮮・韓国が合同して、九州に侵攻する可能性も考えられるのである。危機管理の基本として、最悪事態を想定して対策を立てておくことが必要である。国会でアホな議論をしている暇はない。即座に"いわゆる第一列島線"上にある島嶼に加えて、北海道の防衛を強化しなければならない。加えて、取りあえずは、米国から核ミサイルを買うか、借りるかして、NATOのように共同管理しをした後に、早急に核ミサイルを国産化して核武装しないと、中共とロシア、可能性としては北朝鮮から、核による恫喝をされて、領土を失うことになる。あるいは、三度目の核爆弾を落とされることになる。現に、ウクライナに対して、ロシアは核による威嚇を始めている。中共を支配している支那人やロシア人、朝鮮人は、核爆弾を落とすなど平然とする残虐な民族であることを忘れてはならない。また、報復のために自国に核爆弾を落とされる危険性を考えれば、「米国が核で守ってくれるとか、報復してくれるとか・・・」は、甘い考えであろう。今、その例がウクライナて起きているのである。すなわち、ウクライナは核兵器を持っていたが、米国、英国、ロシアが「核兵器をロシアに渡せば、ウクライナは守ってやる」との甘言に騙されて、核兵器を手放している。その結果が、「安全を保障していた」筈のロシアからの侵攻であり、米国も英国も直接的には守ってはくれない。他国を当てにしてはいけないという、最も判りやすい例である。

 戦争は、双方の武力が拮抗しているか、侵略者の能力を上回れば、起こらない。すなわち、「負けるかも知れない」、あるいは、「自分にも多大な被害が出る」と考えれば、戦争は起きない。大東亜戦争末期に日本は核爆弾を落とされて、その結果、日本人は「核アレルギーがあり・・」などと、暢気なことを言っているが、今やそのような状況にはない。大東亜戦争の敗戦から70余年、世界の状況は様変わりしているのであり、今や日本を取り巻く安全保障体制は危機的状況にあることを知るべきである。なお、中共は日本の大都市に照準を合わせた、核ミサイルを多数保有していると言われている。ロシアも当然に日本に核ミサイルを向けている。

 平和ボケ・正常性バイアスに囚われて、「そんなことはないさ!」と平然としている日本人が多々いるようであるが、その頭上には核ミサイルが突きつけられていることを忘れてはならない。

【了】

注、2月26日、2月28日に、一部の記述を修正した。