自然エネルギーといえば、やっぱり太陽のエネルギーを真っ先に皆さん思いつくのではないでしょうか?
でもほかにも身近なところで風力や水力のエネルギーを暮らしに活かす方法もいろいろあります。
今日ご紹介するのは、自然のエネルギーを自分で作り出せる工作を子供でも分かるように図解(オールカラー)で紹介している図鑑です。
未来の地球を担う子供たちに好奇心をくすぐりながらエネルギーを活かす可能性を感じてもらいたいという願いがひしひし伝わってくるなかなかのすぐれ図鑑だと思います。
夏休みの自由研究にもお勧めしたい1冊です。
全4巻シリーズですが、第2巻に太陽光照明についてもご紹介いただいています。太陽の明るさ(光のエネルギー)をそのまま採り入れ照明として利用する方法にはペットボトルを使うものも・・・気になる方は是非本書をお手にとって頂けたらと思います。
以下ライターの高橋さんから届いた紹介文をご一読ください。
タイトル名:『親子でつくる自然エネルギー工作』(4巻シリーズ)
編者:川村康文(東京理科大学教授)
文・写真:高橋真樹(ノンフィクションライター)
出版社:大月書店
わたしたちの身の回りにある自然エネルギーを、工作を通じて親子で体験するシリーズです。身近な素材を使って電気や熱をつくる装置やおもちゃなど、全25種類の工作をフルカラーで図解。誰でもつくれるよう丁寧に紹介しています。対象は小学校中学年から中学生ですが、本格的な工作や実用的な充電器もあり、大人でも十分に楽しめるようになっています。巻末には、ライターの高橋真樹が全国で取材した地域のエネルギー事業の数々を紹介。本書を通して、子どもたちに、さまざまな方法でエネルギーを活かす可能性を感じとってもらえればと願っています。
1巻・風力発電(5月12日発売)
2巻・太陽光発電(6月発売)
3巻・小水力発電(7月発売)
4巻・太陽熱&バイオ発電(8月発売)
ページ数:1巻A4 40ページ/2巻〜4巻 同32ページ
定価:各巻2750円+税
各巻概要
◇1巻・風力発電
小さな風でも発電するサボニウス型風車を中心に、うちわや紙コップ、ポリバケツなどで風車を作って遊んだり、かんたんな風速計をつくって、風の力を体感します。
◇2巻・太陽光発電
小さなソーラーパネルを使ったソーラーカーやエコシップづくりに加えて、太陽光を使った照明や、太陽電池そのものを手作りする工作も紹介。中でも最も実用的なのが、携帯電話やパソコンの充電ができるミニ太陽光充電キットです。
◇3巻・小水力発電
家庭で使える水力は限られていますが、工夫をしながらさまざまな水力発電機をつくります。プラスチックのスプーンやヤクルト容器、CDを使った蛇口発電、お風呂の残り湯で発電する方法も紹介。また、水の力を体験できるユニークなおもちゃづくりにも挑戦します。
◇4巻・太陽熱&バイオ発電
太陽熱を作った温水器やソーラークッカー、果物や炭で発電する方法、いま流行の燃料電池づくり、そして人力で発電する手回し発電などを紹介しながらさまざまなエネルギーのつくり方を考えます。
◇巻末の事例紹介
各巻の巻末には、創造力を活かして地域で自然エネルギーを広めている取り組みを紹介しています。東京のベッドタウンで太陽光発電を広める「多摩電力」、100年前の小水力発電を復活させようと整備する小田原の「ほうとくエネルギー」、太陽熱温水器を災害支援に役立てるNPOなど、バラエティ豊かな「ご当地エネルギー」の活動は、工作の延長線上にあるのです。
◆著者紹介
◇川村康文/東京理科大学教授
子ども向けの科学実験教室を多数開催。主な著書『大人の週末工作自分で作る太陽光発電』(総合科学出版)、『大人の週末工作自分で作るハブダイナモ風力発電』(総合科学出版)など多数。
◇高橋真樹/ノンフィクションライター
平和協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。「持続可能な社会」をテーマに、世界各地、日本全国を取材し発信を続けている。主な著書に『自然エネルギー革命をはじめよう−地域でつくるみんなの電力』(大月書店)など多数。東京新聞で『広がる市民電力』『キラリ!ご当地電力』などの連載を執筆。また、ウェブサイト「全国ご当地電力リポート!」(http://ameblo.jp/enekeireport/)では、各地のエネルギーシフトの最新の取り組みを伝えている。
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