高校生の「おサイフケータイ」利用率は18%にとどまる,ネットエイジアが調査

2008年01月08日 | 消費動向/データ関連
 ネットエイジアは,高校生の「おサイフケータイ」の利用状況などに関する調査結果を発表した(発表資料)。おサイフケータイは,非接触型ICチップ「FeliCa」の機能を内蔵した携帯電話機向け決済サービス。携帯電話機によるインターネット調査を行い,15~18歳の携帯電話機ユーザー479人から回答を得た。

 所有する携帯電話機がおサイフケータイに対応しているかについては,対応していると答えた人は62%で,対応していないと答えた人は25.9%だった。わからないとした人は12.1%である。男女別で大きな差はなかった。通信事業者別では,NTTドコモのユーザーの対応率が最も高かった。NTTドコモのユーザーで,対応すると答えた人は69.6%,auのユーザーでは55.2%,ソフトバンクモバイルのユーザーでは49%だった。

 おサイフケータイの機能を使ったことがある人は,低い割合にとどまっている。おサイフケータイ対応の携帯電話機ユーザーに,利用したことのあるサービスを複数回答で質問したところ,「おサイフケータイ機能を使ったことはない」とした人が81.8%を占めた。使ったことがある人の割合は18.2%である。使ったことのあるサービスで最も多かった回答は「Edy」の12.8%で,以下「nanaco」の4.4%,「会員証/ポイントカード」の3.7%と続く。ネットエイジアによれば,通信事業者別に見た場合には,NTTドコモのユーザーの利用経験が他の事業者のユーザーに比べて高いという。NTTドコモのユーザーのサービス利用率はEdyが15.7%,nanacoが5.8%,会員証/ポイントカードが4.7%だった。

 今後おサイフケータイで利用したい機能をたずねたところ,「電車の切符,定期券などの乗車券」との回答が38%で最も多かった。次いで多かったのは「映画,イベントなどのチケット」の30.7%である。電車の切符や定期券などの乗車券の機能は,高校生でもニーズが高いことがうかがえる。また,「学生証」と答えた人が26.3%いた。ネットエイジアは,新たな利用方法として注目されるとしている。


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