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帰省報告。伯母

2006-08-29 | Weblog
伯母が老人ホームに越したのは昨年5月。
引っ越しの手伝いのため帰省した話を
このブログでも詳しく書かせてもらいました。
  荷作りの話と伯母の事情については、こちら
  引っ越し当日については、こちら

昨年のお盆で帰省した時にも会いに行きましたが
正月は帰省せず3月もとんぼ返りしたので
会うのは1年ぶりです。
姉は何度か訪ねたそうですが多忙でもあり
定期的にというわけにいきません。
結局、引っ越しでお世話になった方(どうやら
後見人を引き受けて下さったようです)に
頼りきりになっています。

施設では入居者の家族を呼ぶ目的もあってか
夏祭りなどのイベントを行っているそうです。
そんな時は後見人に連絡があるので、そちらから
前日にも会った叔母へ誘いがあります。
今年ももうじき夏祭りがあるらしく、
叔母は電車で事務所まで行き、一緒に
ホームへ行くのだと話していました。
姉も都合がつけば顔を出しているようです。

昨年の記事でも書いたように伯母には
施設を訪ねてくれる身内が本当に少ないのです。。


15日。
  実家にいると新聞もなくテレビはありますが
  電源コードを抜いたままなので
  姉と私は浦島太郎。
  終戦記念日だったことに、主人の実家に戻って
  (その日の夜、送ってもらいました)
  気付きました。
  もちろん日付は分かっているのですが・・
  用事を済ませることで頭が一杯で。。

前日訪ねた伯父が仏壇にお参りしたいと言ったので
実家で後始末をしながら待っていました。
シーツやタオルケットなど大きな洗濯物は
あらかた乾かして後は干しっぱなしです。
(後日姉が片付けてくれることになっています。)
荷物が多いので置いていき
一旦実家へ戻ることに。

仕事が休みだという姪も連れて行くため
姉の家に立ち寄ったら丁度来客があり
少しずつ出発が遅くなったので
途中でお昼を食べることになりました。
ついでに差し入れを調達。
伯母一人のお菓子では本人が管理できない心配が
あるので、多めに買って「皆さんで」と
ホームの職員さんにお願いします。
  伯母が入っているホームは“さくら1丁目”
  “いなほ6丁目”といった具合に
  “町”が分けてあり、それぞれに
  10人?程度の方々が暮らしています。
  食事やおやつも町の真ん中にあるテーブルで
  食べるようになっているので、
  その人数プラス職員さんの数で余裕をみて
  20人分くらい持っていくことにしました。

ホームの玄関でスリッパに履き替えます。
受付で訪問記録簿に名前を記入し
手を消毒して居住区へ向かいます。
エレベーターは、二つのボタンを同時に押さないと
動かないように工夫されています。

“町”に入ったら、中央のテーブルに数人いらして
その中に伯母の姿もありました。
ニッコリ笑って迎えてくれました。
認知症が少しずつ進行しているようですが
私達のことはしっかり覚えてくれているようです。
姉が持参したお菓子を伯母に見せてから
職員さんに手渡しました。
それから伯母を囲んで腰掛けて1時間程度お喋り。
お茶を出していただけたのは差し入れの効果?(笑)

伯母はとても元気そうでしたが
脚がむくんで触れたら冷たくなっていました。
ホームでは椅子の生活なので
どうしても脚がむくんでしまうのですね。
昔から起きている間は横にならない人でした。
いつもシャキッと姿勢良く正座して・・。
今でも横にならず行儀良くしているとしたら
随分長時間、椅子に腰掛けていることになります。

せめて畳のスペースがあって脚が伸ばせたらと
思うのですが・・・。
引っ越しの際にも与えられた部屋に敷物などで
座れる場所を作ろうかという考えもありましたが
つまづいて転ぶ危険があるからと断念したのです。
家族と暮らしているなら座りたいときは
座れるでしょうし手助けもしてもらえるでしょう。
やはりホームで暮らすということは
不自由も多いのだろうなと思いました。

特養ホームに入っている中では伯母は
最も手のかからない入居者の一人だと思われます。
これといった持病も無く、車椅子を使っていますが
少しなら杖をついて歩くことも出来ます。
(帰る時も町の出口まで歩いて見送ってくれました。)
会話もまぁまぁまともです。

しかし話してみると、やはり昨年よりも
認知症が進んだような気がしました。
記憶もあやふやなことが増えたようです。
(ものすごく古い話はよく覚えていますけど。)
いつか私達のことも忘れてしまうのかな・・
そう思うと悲しくなりました。
もっと会いに行けるくらい近ければ・・・。

でも、ホームに入りたくても入れない人が
たくさんいるのに、こんなに新しくて
良さそうなホームに入れた伯母は幸運なのです。
ホームでは芋掘りなどのイベントがあったり
活け花教室などの楽しみもあるようです。
壁に飾られた写真には伯母の笑顔もあり
とても嬉しく慰められた思いでした。

どうか、少しでも快適に暮らせるよう
次に会えるまで元気でいてくれるよう
そう願いながら帰ってきました。



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