ノウゼンカズラ（Campsis grandiflora）

家毎に凌霄咲ける温泉（いでゆ）かな　　正岡子規の俳句です。

氏が詠んだ歌ですから松山かと思いましたが、どうも神戸須磨の温泉のようです。
療養に来て、日中散歩をしている際に、近隣の家々にノウゼンカズラの花が力強く
咲いているのを見て歌ったのかもしれません。





凌霄（ノウゼンカズラ）の凌霄、凌は文字通り凌ぐで、霄は空の意味。からみついた木々を凌いで
天に登る生命力、そしてそれとあいまった赤花。
療養に来ていたとすれば、風呂だけではなく、この花にも癒されたのかもしれませんね。



英名ではトランペットフラワー。サッチモことルイアームストロングの情熱的でねっとりとした
トランペットで、Bésame mucho（ベサメムーチョ）と歌われているような花にも思えます。





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