緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

曼珠沙華越しの秋の空

2016年09月26日 | Weblog
現金なもので・・・
週末は悪天候のもとでの作業への嘆き節でしたが、今日は一転爽やかな陽気のもとで仕事がはかどりました。



真っ赤な曼珠沙華越しの晴天が気持ちいいです。

今日も週末に次いで大木の掘り取り。
重機の予約をしていたので晴れてよかったです。



広角で撮ると植木が小さく映りますが、これでも高さ11m、重量7tあります。



弊社の植木畑に隣接している瀬戸建設さまの資材置き場をご厚意でお借りできたのでここで作業をし、ここでトラックに乗せられます。瀬戸建設さまありがとうございます。大変に助かりました。





トラックの車幅に合うまで枝を絞ります。弱すぎればトラックからはみ出してしまいますし、強すぎれば幹が折れて商品価値が無くなります。ここが植木屋の腕の見せ所です。
暗くなるまでにトラックに積めるように皆で頑張っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

○○殺すにゃ刃物は要らぬ 雨の三日も降ればよい

2016年09月24日 | Weblog
そんな嘆き節。ところがこの9月は3日どころか25日中22日も雨。
あちこちの記録的な大雨の被害はない小田原でも仕事が進まず困ってしまいます。
まずは北海道や東北をはじめとする被災地の皆さんに心からお見舞い申し上げます。
「地球温暖化」は言葉だけが独り歩きし、フクイチ原発事故の直後の半年は、計画停電もあり
省エネを呼び掛けて実施していましたが、原発を稼働しなくても十分に電機は供給されることが
分かったその翌年からは省エネも緩和してしまったような気がします。

それでも今年のように太平洋上に大きな高気圧があり、中国大陸の上にも冷たい高気圧がある・・・・、
つまりは太平洋がエルニーニョなんだと実感する天気地図を見ると、そしてそれに起因する長雨が
仕事を脅かすと省エネと言う言葉が頭をよぎります。

今日も天気予報が外れ突然強い雨が降るような雨の1日を過ごしています。あまりの雨に写真も
煙ってしまいます。




それでも「(雨に)殺されないように」雨の中でも合羽を着て仕事に励んでおります。



箱根のお客様がこの植木の到着を首を長くしてお待ちです。お客様の笑顔を糧に頑張ります。



でも、大変なのは植木屋よりも米農家の皆さんかもしれません。実っても乾かないので刈り取れない
苦悩の毎日かと思います。
お互い頑張りましょうね。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミモザの生涯

2016年09月22日 | Weblog
孫が生まれた時の記念植栽のミモザがね、去年まではいっぱい花が咲いたのに突然枯れちゃったのよ。
そんなお問い合わせがありました。



ミモザはあまり土質の良くないところでも育つ樹木。それが大事に育てすぎて栄養豊富で、樹木の成長する能力
に樹木自身が追いつかずに枯れてしまったのだと思います。せっかくの記念なのに申し訳ないことをしましたが、
しかし人生を考えた時、ミモザのような人生を過ごせたら幸せなんでしょうね。



僕らが日ごろよく耳にする言葉「タレント」。アイドルや芸能人を指し示す言葉ですが、この言葉は能力・
才能と言う意味で、もともとはキリスト教の経典[新約聖書]の時代のお金の単位「タラントン」だったそうです。
たくさんのお金を集められるのは能力と言うところから時代の中で意味が変化して行ったのでしょう。

そんな聖書の中に、主人からお金を預かった人がその能力を駆使して倍にした人と、能力を出し惜しみして
(失敗を恐れて)使わなかった人の話が載っています。
主人は倍になったからではなく自分の能力を駆使したことを喜び、能力を使わなかった人に預けた分まで
その人に預けるようになった、と言う話が載っています。全身全霊をかけて、とか、能力の限りを尽くす、
とか言う言葉がありますが、ミモザの短くとも太く生き切った姿に主人から喜ばれた家臣の姿がオーバー
ラップします。

人生一番の生き甲斐は喜びあふれる毎日を過ごせることでしょう。喜びあふれるというのは、ただ楽しい
のではなく、きっとそこに誰かの役に立っていることを実感できることだと思うのです。
家族や周囲の知人・友人の愛情たっぷりと言う肥料をもらって、自分の能力を超える働きが出来たなら・・・。
自分ができること以上の力で誰かのお役にたち切って最期の時を迎えられる。神様に「頑張ったね、さぁ
私のもとにお戻りなさい」と天国に凱旋できるとしたらきっと幸せな人生だと思います。
件のミモザの木は短かったかもしれませんが全力で毎年美しい花を咲かせて周囲の人を喜ばせました。

ミモザの木のように、周囲の愛の中で精一杯生き甲斐を全うできるように、また新しいミモザを送ります。
その木を見て豊かな愛情とそれに培った生き甲斐豊かな人生目標を築いてほしいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボランティア時代の緑のまちづくり

2016年09月01日 | Weblog
弊社は45期が始まりました。まずは44年の間のご愛顧とご鞭撻を感謝申し上げます。

そんな45年目の最初のBlogは、弊社社長の同級生でもある進士五十八氏の著書のご紹介から。

「ボランティア時代の緑のまちづくり」と題した本で東京農大出版会から出版されています。(アマゾン等の
通販などでも取り扱っています)



タイトルのボランティア時代と記しているように、この21世紀以降のまちづくりについて書いています。
1867年に資本論が発行される頃まで世の中はきちんとした「物の価格」はなく、その場その場での交渉で
売買が成立していました。つまりは言い負かすものが言い負かされるものから暴利をむさぼりました。が、そ
こに「通貨」と言う誰にでも公平でわかりやすい売買の道具が出てきました。公平でわかりやすいというキー
ワードは世の中に浸透できるものです。「文化的」な資本社会はあっという間に世界中に広がりました。
しかし、そうした中でも、汗をかかずに儲けようという人も出てきて、素晴らしいはずの資本主義も「金・金
・金」という形が鼻に着くようになります。

進士氏は、冒頭トーマス・リコーナ氏の「人生の目標は三つある」一つは、自身の成熟。二つ目は社会が「愛」
ある関係であるようにしていくこと。三つ目はそのための社会貢献だ、と言っていると書いています。
そんなことはない。俺の人生目標は「金持ちになって億ションの最上階の自分の部屋でうまい酒とうまい飯を
食うこと」とか「株で大儲けして遊んで暮らすこと」とかいう人もいるでしょうけれど、進士氏はわざわざ
トーマス・リコー氏の言葉を使用し、なおかつタイトルの言葉の通り21世紀のボランティア時代は、そうした
資本主義に甘んじて私欲を肥やす時代ではなくなってくることを書いています。一人勝ちの楽しさはふっと我に
返る時むなしさに襲われるのは、イギリスの文豪ディケンズが「クリスマスキャロル」の中で描いています。
物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを追い求める時代へ変革するのが21世紀なのかもしれません。
少し哲学的に「なぜ自分は生まれてきたのか?」少し宗教的に「隣人愛とは何か?」こうした人の生き方が問わ
れていく時代になっていくのだと思います。

さて、人は一人では生きていかれません。集落ができ、そしてそれは町になります。
21世紀、ボランティア時代にそんな街をどう築いていくか?

弊社のキャッチフレーズは「緑と共に地域の発展を!!」です。そんなボランティア時代と言われる時代に、
緑を取り扱うものとして何をどうご提案するのか?プロフェッショナルとして少しだけ先を見越しながらこの一
年を歩んでいきたいと思います。
人間性の豊かな街とは何か?大きなテーマです。そんな街づくりに植木屋はどう関わるか?学びの一年となりま
す、引き続きご鞭撻ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする