ご無沙汰しました。今日、タイのパタヤからホノルルに戻って来ました。パタヤのヒルトンを朝5時に出て、マレーシアのクアラルンプールと関空を経由し、ホノルルに着いたのが丁度24時間後。長旅でしたが、実は今回、エアアジアのプレミアムフラットベッドの席を取ったのであまり疲れてないのです。
今回の目的地はタイ。でもどーしてもエアアジアに乗ってみたかったので、わざと遠回りをし、クアラルンプールからタイに入りました。た。長距離なのでプレミアムフラットベッドを利用したら往復で1813ドル(約20万円)でした。
他の航空会社のエコノミーの値段+αくらいでフルフラットべッドで寝れるんです。しかもプレミアムフラットベッドにするとエコノミーでは16ドルで販売している食事がついて、コンフォーター(布団)も枕も無料で貸してくれます。手荷物も20kgまでが2個無料で預け入れ可能。そう考えるとプレミアムの方がお得な感じもします。
ちなみに関空~ホノルル間のプレミアムフラットベッドの値段を見てみると
11月末から12月の初めで片道700ドル
往復1400ドルちょっとですから、完全に横になって寝れることを考えれば悪くはない値段です。
しかもプレミアムフラットベッドなら専用カウンターで優先チェックイン。写真の手前のカウンターですぐに手続きしてくれました。ところが一般の席だと。。。。隣のカウンターをご覧ください。
更に!
そして更にここまで並んでました。これを考えただけでもプレミアムにしようかと思ってしまいますね。
ちなみに同じ時期に普通の席は318ドルでしたから、プレミアムの4分の1以下。こりゃー確かに安い。
ただこれは本当に素の値段で、例えば機内食を付けるとするとこのように別に申し込みが必要です。しかしこの量とクオリティに16ドル(1800円)払うなら、飛行機に乗る前に食べておいた方が絶対お得!
またエコノミーは座席指定にもお金がかかります
ホットシートというのが非常出口横の足を延ばせるシート。これだと片道50ドル強の加算です。
また荷物の預け入れにもお金がかかります。機内持ち込みできるサイズで7キロまでの手荷物だけが無料です。
スーツケースを預けると、1個20kgまでで、1個目が32ドル、2個目が58ドル必要です。
追加料金の一覧がウエブサイトにありました。預け入れ荷物は事前に予約せず、空港のカウンターで頼むと12300円も取られるそうなので要注意です。
更にエコノミーでは毛布を貸してはくれません。このコンフォーターを約22ドル(約2500円)で借りなければなりません。確かにこれは他の航空会社が貸してくれるような薄っぺらな毛布と違って厚手で大変暖かいのですが。。。
次に機内をご紹介しましょう。機体はエアバス330
出発は昼の3時過ぎです。
エコノミーのシートの間隔はこのくらい
座ってみたら、膝の前に少し余裕がありました。31インチ=78センチあるそうです。
以前、福岡から関空までピーチに乗ったときは、完全に膝が前の席に当たってましたから、思ったほど狭くないです。
次にプレミアムフラットベッドはこんな感じ
足元は余裕。目一杯伸ばせます
これがシートのコントローラー。微妙な調節もできるので、これをいじってるだけで結構楽しめます。
電動でこのように足置きが出てきます。
もちろん枕も最初から置いてあります。(エコノミーは要レンタル)
このコンフォーターもプレミアムの場合は無料で配布されます(要返却)。大変暖かくぐっすり寝れました。エアアジアも他の航空会社と同じくらい冷えますので、エコノミーの場合は寒さ対策は必須です。
席には各々コンセントがあるので充電やパソコン作業もできます
そしてプレミアムフラットベッドでは映画を見るためのタブレットを無料で貸してくれます。エコノミーでは60マレーシアリンギ(約1700円)で借りることになります。
日本語の映画は少ないそうです。
使わないときはこちらへしまいます。
シートにはこんな読書灯もありましたが、これは中途半端な長さで使いずらかった。
プレミアムフラットベッドの席は横になれるせいか、乳児を連れたお客様が3組いました。壁にこんなベビークリフを付けてくれるようです。
次に食事をご紹介します。プレミアムフラットベッドでは最初にまず水を一本くれます
エアアジアでは飲み物も全て有料で、エコノミーではこの水さえも2ドルで買わなければなりません。
アルコールもありますが、もちろん有料。
そして食事はプレミアムフラットベッドの場合
お弁当のような食事が1つ付きます。これは予約の際に指定します。
エコノミーでは欲しい人は1個16ドルで買います。でもこれに1800円払う人いるかなあ。。。
あの弁当に1800円払うなら、むしろこっちの方がコストパフォーマンスはいいかもしれません。私の前の席の男性二人が辛ラーメンを食べてましたが、結構においました。
尚、食事は事前にオンラインで予約するとお得になるように設定されています。
事前にオーダーした機内食はこんな感じで味も素っ気もなくポン!と置かれます。このとき更に水が1本付きます。
味は微妙です。
後半の関空からクアラルンプールではフライドライスが出ました。
味は更に微妙です。ちなみにエアアジアでは食べ物、飲み物の機内持ち込みは禁止されているそうですので、乗る前にしっかり飲んで食べて乗りましょう。
プレミアムでは食事の際にまた水が1本追加されますが、エコノミーでは何も出ませんので、搭乗前に水筒やペットボトルに水を詰めている人を何人か見かけました。
関空~ホノルル間のお弁当はこれ。あと水が一本。
冷え切っていて、有料だったら絶対買わないクオリティでした。
クアラルンプールには定刻に到着。「LCCは時間が当てにならない」という噂も聞きますが、今回は遅れも荷物のロストもなく、非常にReliableでした。
さて、タイから帰国する際、バンコクのスワンナブーム空港からクアラルンプールまではタイ航空を利用しました。ところが、クアラルンプールではLCCはKLIA2(第2空港)で発着します。それでKLIA(第1空港)の1階の出口を出て
KLIA2(第2空港)まではシャトルバスで移動。10分弱かかりますので要注意です。
このKLIA2は「エアアジアのための空港か?」と思うくらい、エアアジアが多いです。
ここでもエコノミーはこんな感じで行列
でもプレミアムフラットベッドのお客様は別のカウンターから
スイスイチェックインです。
"Everyone can fly Xtra long"と書かれた機体。確かに無駄を削って、誰でも飛行機に乗れるようにしたことは大変意義深いことだと思います。
エコノミーの乗客はこのように20代の若者が多いように見えました。機内サービス等で確かに不便な点もありますが、318ドルでホノルル往復できたら文句は言えません。若い方々がLCCを利用してどんどん世界に出て行ってくれたらいいなと思いました。
以上、私のエアアジア体験をご紹介しました。
「飛行機に乗る楽しみ」というのはないですが、事前に準備して割り切って乗れば十分使えますし、プレミアムフラットベッドはかなり快適。機内では食事はミニマム。コーヒーも酒も飲まず、水だけで過ごすので逆に飛行機を降りた後、胃の調子が良かったというオマケが付きました。
「飛行機は移動の手段!」とか「乗ったら寝るだけ!」と割り切れる方には是非お勧めしたいキャリアでした。
次回はようやっとスコットランドのタイムシェアに戻ります。