ああ、やってはいけないものを、与えてしまった。
かっぱえびせんを食べながら本を読んでいると、膝の上に乗った娘が
「何、食べてるの?」
といった表情で、じっと僕をみつめる。
ついつい、出来心で、一本手渡すと、自分の指ほどの太さのかっぱえびせんを握り、ぽいっと捨てる。
むむ、食べ物を捨てるとは。
そう思って、また一本渡すと、、、
見つめて、触って、
パクリ。
すると、やめられない、とまらないのCM通り、ぽりぽりと食べ始めた。
お菓子をあげずに、今日まできたが、ついに、禁断の味を知ってしまった娘でした。
「これが大人の味なの? 子どもっぽいわね」