公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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汚染細胞論文

2017-11-09 22:07:29 | 健康など


生物の学問は大変なんだ。





人間が科学を研究することの効率の悪さは人間たちの悪質な性質にある。それを是正するための査読という民主的手続きが応用されるが、AIは効率的に結論に達する学習機械であるから、民主主義と相性が悪い。

AIに科学研究を行わせることでこういう問題は解決して行くことを人類は選択せざるを得ない。

人間の気まぐれな行動との相性が最悪の機械が諸AIであるから、いずれ科学者社会から人間を排除することが機械同士のコンセンサスとなった時に人間が人間の歴史において行ってきた悪の中で最も効率的悪、すなわち中枢乗っ取り法を採用するはずだ。

今年はこんなこともあった。
『2017/6/20 20:37
日経新聞
 東京大の分子細胞生物学研究所の渡辺嘉典教授が発表した5本の研究論文について、画像の加工など不正の疑いがあったとする報告書案を東大の調査委員会がまとめたことが20日、関係者への取材で分かった。東大は既に渡辺教授に内容を伝え、実験や論文執筆の経緯について事情を聴いており、近く最終報告書を公表する。

 渡辺教授はこれまでの取材に「自分の責任で起きたこと」と述べ、論文の取り下げや図表の修正を検討していると明らかにした。

 5本の論文は細胞分裂の仕組みに関するもので、2008~15年にネイチャーやサイエンスなど世界的な科学誌に掲載された。

 関係者によると、調査委が調べた結果、異なる条件で行った実験結果を比較するための画像を加工するなど、不正の疑いが認められたという。

 東大では、渡辺教授を含めた生命科学系や医学系の教授6人を責任著者とする計22本の論文に不正の疑いがあるとの告発があり、外部の有識者らで構成する調査委が調べていた。〔共同〕』


『2017.8.1 23:09
産経
【東大教授論文不正】
「不適切な加工が常態化」 “スター科学者”の実像に揺れる学界

 「研究室で不適切な加工が常態化していた」「倫理意識の欠如が根本にある」。東大は1日公表した論文不正の調査報告で、分子細胞生物学研究所の渡辺嘉典教授(55)の責任を厳しく指摘した。著名な学術誌に論文を連発していた“スター科学者”の実像に、学界からは「信じられない」と驚きの声が上がった。

 関係者によると、渡辺氏は分子生物学の第一人者。染色体の研究で知られ、生殖細胞の減数分裂に関する業績で平成27年度の朝日賞を受賞していた。近年は英ネイチャーなどの世界的な学術誌に論文を相次ぎ発表していたが、その中の5本が不正と認定された。

 九州大の佐々木裕之教授(分子生物学)は「素晴らしい研究をしている“花形スター”として知られていた。ショックで信じられない。これが本当なら許されない。重大な捏造(ねつぞう)で残念だ」と話す。

 報告書によると渡辺氏は研究室のメンバーに対し、実験の裏付けとなるはずの画像を「積極的に加工しなければならない」などと指導。メンバーはこうした方針に違和感を覚えながらも従い、あるいは疑問すら抱けないのが実態だった。不正を認定された元助教の丹野悠司氏は「犠牲者の側面もある」とした。捏造とされたグラフについて渡辺氏は調査に「悪意はなかった」と釈明した。だが、大学側は虚偽だと承知の上で掲載したと断じ、会見で「悪意のない操作とは認められない」と切り捨てた。

 同研究所では4年前にも論文不正が発覚。翌年にはSTAP細胞問題が起き対策を講じてきたが、再発を防げなかった。福田裕穂副学長は「さまざまな取り組みで万全と考えてきたが、目をすり抜けてしまった。学術に対する信頼を揺るがす事態で誠に遺憾」と話した。』
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