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ワルキューレ

2009-03-23 00:45:48 | Movie
トム・クルーズ主演の『ワルキューレ』を観てきた。
第二次世界大戦末期のナチス・ドイツで、実際にあったヒトラー暗殺の物語だ。
戦争ものはあまり好きなジャンルではないが、これは観てみたいと思っていた。

ワグナーの楽劇でも有名な『ワルキューレ』だが、北欧神話に登場する「戦死者を選ぶ者」との意味を持つ女神を指している。
ワグナーを愛するヒトラーが、国内のクーデターを想定した作戦名にこの名前をつけていた。

さて、この映画のあらすじだが・・。
北アフリカの最前線で左目を負傷したシュタウフェンブルク大佐(トム・クルーズ)は、ヒトラーの独裁体制を憂いドイツの未来のため、ヒトラー暗殺を企てるレジスタンスに参加する。
そして有事を想定した危機管理オペレーション「ワルキューレ作戦」を利用し、ヒトラー暗殺だけでなく、ナチス政権の転覆を計るのだが・・・。

歴史的な事実から言ってこの作戦は失敗に終わることは分かっている。
しかしいつ失敗するのか、ここでバレてしまうんじゃないかという緊張感も伴い、ハラハラ、ドキドキの連続であった。
クーデターを望んでいるものの保身を考える政治家と軍人と政治家の対立や葛藤などもリアルに描かれている。
当時のナチスドイツ軍部内にあれだけの人々がヒトラー暗殺に関わっていたことを知らなかった。
イメージ的にはナチスは全体主義で全員が洗脳状態、ヒトラーに刃向かう軍人などいないと勝手に思い込んでいた。
それ故、あれだけの大掛かりの作戦が行われていたことが意外だったし、興味深かった。

実際に大小あわせて30回以上のヒトラー暗殺計画があったらしい。
本作で描かれている暗殺計画でも、想定外のことが起こり失敗している。
暗殺の機会はそうあるものではないと思うが、ヒトラーはよほど悪運が強いようだ。

こういった外国の戦争ものではよくあるが、途中で登場人物の関係がよくわからなくなってしまうことがある。
みんな軍服を着ているので、よけいに誰が誰だかわからなくなってしまう。
1回観たぐらいでは深く作品を理解するのは難しいかもしれない。
結局、トム・クルーズ扮する主人公の名前は最後まで覚えられなかったし・・・。
またナチスドイツを描いた映画が全編英語セリフというのに抵抗を感じたのは私だけだろうか?
まあそれを言っちゃあ、おしまいかな。

ヒトラーものに有りがちなユダヤ人虐殺等のシーンなどは無く、観た後にドーンと重い気持ちになることも無かった。
ミッション・インポッシブルを観ているかのようなスリリングなエンターティンメント作品だ。
そういう意味では戦争ものが苦手な女性にも楽しめるかも知れない。
トム・クルーズ・ファンなら必見です。
いつもながらカッコいいです。

ワルキューレ 公式HP


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