おやぢタイプ

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A Different Kind of Truth / VAN HALEN

2012-09-02 21:20:13 | Music
ROCK


アメリカン・ハードロックの王者ヴァン・ヘイレンの14年ぶりの新作がリリースされている。
しかもヴォーカルに初期を支えたデイヴ・リー・ロスが復帰しているのだ。
デイヴの参加は大ヒット曲「Jump」が収録されたアルバム『1984』以来で実に28年ぶりらしい。

デイヴが脱退した後のヴァン・ヘイレンにサミー・ヘイガー(vo, g)に加入した時は結構ワクワクしたものだ。
しかし、この頃からロックから遠ざかり、ジャズ・フュージョンを主に聴くようになっていた。
ただ、FM等で流れてくるサミーのヴァン・ヘイレンは聴いてたし、好きな曲もあったりした。
とは言え、自分の中でのヴァン・ヘイレンはエディ・ヴァン・ヘイレン(g)とデイヴのツー・トップのままで止まっている。

だからデイヴの再加入というのはやはり気になり、チェックせざるを得ないのだ。
そして、本作収録の「Tatoo」のPVで久々に見たエディとデイヴの姿に30年近い歴史を感じてしまった。
デイヴはショートヘアのダンディなおやぢになっていて、童顔だったエディは見事におぢさんに変貌していた。
しかし、見た目の違いはあるものの、そのサウンドは紛れも無くヴァン・ヘイレンであり、あの頃とはまた違って進化しているのも分かった。

間違いなくリスペクトされるギタリストの一人でもあるエディのギターは全く衰えておらず、ワクワクするような切れ味のいいギタープレイを展開している。
これは非常にうれしいことだ。
あと本作ではキーボードがほとんど入っていない。
それゆえ、ポップ感を抜いた初期の頃のようなストレートなハードロックに仕上がっている。

そしてデイヴの方は流石に御年57歳なので、声の感じも全体的に低くなっているように思う。
しかし、やはりヴァン・ヘイレンと言ったら、この声だよねって感じだ。
またステージでのステップも軽やかで、ちょっと安心している。

エディの兄のアレックス・ヴァン・ヘイレンのドラムは相変わらずのパワードラム。
この独特の音も変わってない。

残念なのはベースのマイケル・アンソニーが脱退している点だ。
代わりにベースを担当しているのはエディの長男のヴォルフガング・ヴァン・ヘイレン。
このアルバムを聴くだけではその実力は未知数だが、見た目は全くメタルっぽくない風貌だ。
ファミリー度数が非常に高いロックバンドになっている。

本作には「ジャンプ」のようなキラーチューンは無いが、全体的には充実したアルバムとなっている。

あと、今回はDVD付属の初回限定版を購入したが、こちらに収録されているアコースティックセッションの「パナマ」がいい。
丸くなった感じのデイヴとヴァン・ヘイレン・ファミリーとのやり取りが微笑ましい。

実はデイブが復帰したヴァン・ヘイレンの11月27日@東京ドーム公演に参戦予定だ。
今回のアルバムとデイヴが在籍した頃の曲がメインになるだろうが、大変楽しみだ。
「ジャンプ」はもちろん、「パナマ」、「ユー・リアリィ・ガット・ミー?」、「ホット・フォー・ティーチャー」なんかも聴けるのではないかと期待している。
無理してハイトーンのサミーの頃の曲を歌うより、デイヴ在籍時代の曲で充実させて欲しい!

しばらく本作や昔の曲をヘビロテして聴いていくつもりだ。

サミーが大好きという人は別として、ハードロック、ヘビーメタルファンには広くオススメ出来る作品だ。
まずは下記リンクの曲を聴いてみて欲しい。
歳は重ねているけど、おぢさん達はパワフルです。



お気に入り度: 


Van Halen - Tattoo



Van Halen - She's The Woman


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