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東京JAZZ 2008 / MASTERS' GALA 8/29(Fri)

2008-09-01 00:29:32 | Music
毎年楽しみにしている恒例となった東京JAZZ。
今年は初日の8/29(金)のMASTERS' GALAを観に行った。
出演アーティストはFRENCH JAZZ QUARTER ALL STARS、日野皓正クインテット、ロン・カーター・カルテット、そして取りを務めるのがデヴィッド・サンボーンだ。
この日を選んだのはサンボーンが観たかったからだ。

会場となる東京国際フォーラム・ホールAに6時40分過ぎについたら、すでにライブ演奏の音が聞こえてきた。
あれっ、時間、間違えたか!?と焦ったが、どうもロビーで演奏をしているらしい。
後で調べたら、開場後の18:15から始まったWelcome Stageだった。
開演までの時間もライブが聴けるなんて、粋な計らいだ。
とはいえ、あまり時間も無かったので、とりあえず会場内へ向かった。

昨年はチケットを先行発売時期に買ったので、一番前から数列目という絶好の場所だったが、今年はちょっと遅れたので、2番目のブロックだった。
ちょっとステージは遠いが、そんなに悪い席では無い。

定時の19:00より10分程遅れて、オープニングアクトのFRENCH JAZZ QUARTER ALL STARSのパフォーマンスが始まった。
ピアニスト、エリック・レニーニがリードするフランス人によるフレンチJAZZだ。
最初はトリオで始まり、トランペットとサックスが加わり、3曲目でボーカルが加わった。
フレンチJAZZってあまり馴染みがないが、演奏はなかなか素晴らしかった。
3曲終わって、だんだんのってきたところで、ステージは終わりみんな下がってしまった。
フレンチだけに演奏もあっさりかよ!
えっー、もう終わりなのと会場がざわめく。

20分の休憩後、日野皓正クインテットの演奏が始まった。
メンバーがステージに現れ、直後に激しいドラムからスタートした。
そしてヒノテルの会場を突き破るようなトランペットが絡んでいく。
うーん、フリーJAZZ系か・・・。
期待してたんだけど、この手の音楽はあんまり好みではないだよね。
あまり興味が持てなかったのと寝不足だったこともあり、いつの間にか気絶していた。
このステージも30分ぐらいで終わったような気がする。
結局、2曲だけだったような気がするがどうも定かではない。

また15分の休憩があって、ロン・カーター・カルテットの演奏が始まった。
現れた4人は白いシャツに白いスーツで、バシッと決めている。
まずステージの中央で深々とお辞儀をした。
なんかJAZZや観客への真摯な姿勢がズシーンと伝わってくる。
今回のカルテットはピアノ、ベース、ドラムにパーカッションという一風変わったカルテットだ。
演奏した曲はいろいろなパターンサウンドをシームレスにつなげた長い曲だった。
2曲目はスタンダードだった。
確かマイ・ファニー・バレンタインだった思う。
パーカッションは決して激しいものではなく、控えめの音で演奏している。
管楽器が入っていないので、全体的に非常に柔らかく優しい感じのJAZZだ。
そして何よりベースがクリアに聞こえる構成だった。
お陰でロンのベースが非常に堪能できた。
もう素晴らしいとしかいいようの無い感動的なパフォーマンスだった。
事実、演奏が終わった時の拍手の大きさと長さがこの日一番だったと感じた。
ロンの目にはうっすら光るものがあった。
観客の感動がロンにも伝わったに違いない。

そして再度15分の休憩の後、10時からついにデヴィッド・サンボーンのパフォーマンスが始まった。
ちょっと前にリリースされたニューアルバム『HERE & GONE』はスタンダードなブルースナンバーが多かったので、ステージでもきっと渋いブルースを聞かせてくれるに違いない。
まずニューアルバムからの曲が2曲続く。
1曲目はギターがちょっとキンキンしていたが、オルガンの音も心地良いブルージーな曲だ。
サンボーンのアルトの音が出た瞬間、「あっ、間違いなくサンボーンだ!」と思った。
似たような音を出すサックスプレーヤーは数々いるが、これぞまさしくサンボーンと言うくらいサンボーン節炸裂だった。
2曲目もアルバムではブルージーで渋い曲だが、このあたりから渋いというよりサンボーン独特のキラキラとしたサウンドに変わってきた。
3曲目以降は以前にリリースしたアルバムからの曲となり、完全にいつものサンボーンサウンドになった。
やっぱりサンボーンのアルトはいい!
1時間くらいだったが、ものすごく堪能でき、非常に大満足のステージだった。

最終的に全ステージが終わったのが、昨年同様11時過ぎ。
出演アーティストの数を減らして、1組の時間を増やした方がいいのでは?と思った。
短いステージの後ステージチェンジの休憩がいちいち入るので、ちょっとしらけてしまう。
終了時間もその分遅くなるし。

ちょっと飲んで帰りたいところだったが、遅かったので帰宅することにした。
外ではかなり強い雨が降っていた。
最近こんな天気ばっかりとつぶやきつつ、自宅へと向かった。

東京JAZZ 2008 公式HP


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