ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

スーパー14第2週 ブルース戦

2006-02-19 | スーパー14
今週末は少々立て込んでいて、観られた試合は3試合だけでした。来週以降、2週間ほど香港へ行ってしまうので、しばらく更新ができなくなります。香港は14年も暮らした第二の故郷、行きたいのは山々なんですが、シーズン中だったのはちょ~っと残念TT 順番が前後してしまいましたが、今日はブルース戦の話を・・・。

【ハイランダーズ対ブルース】 25:13
この一戦、本来だったら、「ブルース勝利で決まり!」だったんでしょうが、第1週を終えた時点で、
「案外、どっこいどっこいだったりして?」
という夫の予想に、ついうなずいてしまいました´。`A 
結果はご存知のように、25:13とほぼダブルスコアでハイランダーズの勝利! 

ブルースの立ち上がりはニック・ウィリアムスのトライが早々に決まり、けっして悪くなかったものの、前半途中で12番ルーク・マクアリスターをあごの骨の骨折で失い、この辺から失速が目立ちだしました。全幅の信任を寄せるキッカーを失うことは、今のブルースには相当の追い打ちだったのでしょうか? 

10:7とハイランダーズがわずかにリードして前半を終えたものの、後半のブルースは先週より失調が顕著になり、ハイランダーズにイエローカードが出たにもかかわらず、新聞に「バスケットボールのようなパス」と書かれたパスをインターセプトされるなどして、点差は開いていくばかり。

ケビン・メアラム新キャプテンは終始うつむきがちで、重責へのストレスなのか、オールブラックスで激しくポジション争いをしているアントン・オリバーとの一戦だからなのか、チーム内に釈然としないものがあるのか(私はなんとなくコレのような気がしてますが)、彼らしからぬ浮かない表情。
グラウンドに駆け出してくる時の表情を見たとたん、なんだか不安になってしまいました。
とても「勝ちに行く」という様子には見えませんでした。
残念ながら予想的中

一方のハイランダーズ。第1週でクルセイダーズに38:15と大敗を喫してはいるものの、なんとなく落ち着きがあり、ホームの利か余裕さえ感じられました。プレーそのものは、
ニック・エバンスのキックにハラハラさせられ、
普通のパスでも球を落とすんじゃないかと手に汗握り、
トライしに行くウィンガーの足の遅さにドキドキし、

と、最後の最後まで目が離せませんでした´。`A

しかし、ブルースの足並みが揃わないところに助けられ、ハラハラドキドキが一つ一つ報われるかたちで着実に得点を重ねていきました。ブルースのヌシフォラ監督は先週のハリケーンズ戦の後、
「我々の後半でのメルトダウンぶりを見ても、ハイランダーズは我々がどう挑んでくるのか手がかりのつかみようがないだろう。」
と、思い切りジョークをかましていましたが、フタを開けてみたら冗談どころではなく、方向性がつかめないのはむしろ自分たち、という冴えない展開に。つい去年のブルースを思い出してしまいました。

ルークは全治6週間とかTT
(←去年のハイランダーズ戦のあと、サインをするルーク。数日前の笑顔から一転・・・お大事に)
ジャスティン・コリンズもアキレス腱を痛め、残りのスーパー14すべてを棒に振ることにTT 
アンガス・マクドナルドもケガで来週戻れるかどうか微妙なところTT
ベン・アティガも練習中に歯を何本か折るほど顔にケガをしてしまいましたTT
去年に続いてケガに泣かされているブルース。

そこへ日本から帰国したばかりの、“バッドボーイ(=札付きのワル)”として名を轟かすトロイ・フラベルが入って・・・と、変更に次ぐ変更。一刻も早く立ち直ってNPCの時のがんばりが蘇りますように(祈)!

スーパー14第2週 ハリケーンズ戦

2006-02-18 | スーパー14
今週はブルースがアウェイなのでテレビ観戦です。
スタジアムのドォォォォォという大歓声の中での大感動はないものの、10台近くあるらしいテレビカメラがどこまでもどこまでもプレー追うので、それはそれでテレビもいいですね。でも、やっぱりスタジアムに足を運びた~い(贅沢)

【ハリケーンズ対フォース】 29:5
見ていただけました~?(日本の方にはゴメンなさいですが)
ジェイソン・イートンの大活躍! 
ハリケーンズの5トライのうち2本がジェイソンアンドリュー・ホーアまでトライしちゃって、ナキ・ボーイズ、大ブレイク。というのも今夜の試合は、ハリケーンズのフランチャイズ、タラナキの本拠地のニュープリマスだったので、ウェリントンの選手よりもタラナキの選手にホームの利が。

そうは言ってもジェイソンもアンドリューも今やピッカピカのオールブラックス。
先発での活躍は当然なんですが、ここまでやってくれるとは´▽`v 
ジェイソンはヘナラ~とした妙なガッツポーズまで編み出し(?)、
ロメ・ファアタウの決めポーズ「十字架+投げキッス」に対抗か? 

ウィンガーまで捕まえて守ってよし、攻めてよしだったんですが、肝心のラインアウトではアンドリューの失調もあって、完全にフォースの方が上でした。試合全体もフォースが押していたのに、ハリケーンズは前半22:0だった貯金で、ペナルティーの山となって崩れ出した後半を乗り切りました。

本当にパッと見にはどっちが優勢なのかわからないほど、試合はハリケーンズ陣地で繰り広げられていました。前回のブルース戦同様、個々の選手が不気味なほど落ち着いていたのが幸いしたんでしょう。そうは言っても、
ハリケーンズのしょうもないペナルティー
     ↓
フォースの手堅いラインアウト

という流れを変えられなかったのは今後の課題じゃないかと、素人ながら思ってしまいました。

コンラッド・スミスは試合早々の骨折がかなり深刻そうです。ものすごく痛そうで、ストレッチャーで運ばれていきました。マア・ノヌの12番、彼の13番の組み合わせが本格的に試されようとしている時に残念無念でしょう。1日も早い回復を。

イサイア・トエアバは天性のセンスの良さを感じるプレーが目立ち、
「おぉぉ、これがみんなの言っている彼の素質なのね~」
というのを実感しました。開始後6分で彼が抜け、パスを受けたロメがアンドリューに続く2本目のトライを決めた時は、伴走するマアが壁のようにイサイアを守り、すぐ後ろにはジミー・ゴパースも走っていて、テレビカメラには黄色ジャージの4人しか映っていなかったくらい。
今年のハリケーンズを予感させるようなワンシーンでした。

クルセイダーズのオーケストラのような調和には及ばないものの、
「今年はパワーだけじゃない!」
というのを強く感じ、これからどんどんこなれていくのが楽しみです。
(マスコミの流行語になりそうな気配の「イエローウォール(黄色い壁)」。今年は違います!ブルース戦にて→)

そのためにも、くれぐれもラフプレーは控えて! せっかくの努力が水泡に帰します。この辺はロドニー・ソオイアロ(惚)のキャプテンシーに大きく期待してます♪ ともあれ、ボーナスポイントもしっかりとれてよかった♪ 今のところはクルセイダースとともにトップです。

おぉっと、ちょっと長くなってしまったのでブルース戦とクルセイダーズ戦は別の機会にでも~。

着ぐるみタセサ

2006-02-15 | スーパー14
「うん?アレって?」
スーパー14のブルース対ハリケーンズ戦を見に行って最初に目を引いた人とは!
「え~~~っ!!タセサぁ@@?」
んもぉ、ビックリな変わりよう。タセサ・ラヴェアが丸々太ってるんです@@

「そっか、着ぐるみ着てんのね!試合が終わったら背中のチャックをピーって開けると、いつものほっそりしたバレリーナみたいなタセサが出てきてぇ~♪」
「んなわけ、ないじゃん!!」
と、自分でツっこみたくなるほどの変わりよう。

「遠目からでもこんなに変わって見えるんだから、近くで見たらスゴいんだろうな~」
とつい思ってしまったほど、胸板、肩、背中、首、腿と、全身コレ筋肉。
NPCが終わってたった半年でこんなに変われるものなんでしょうか? 
何度見ても、誰かのカラダの上にちょこんとタセサの頭だけ載せたようにしか見えなくて、
「タックルされて頭が落っこったらどうしよう?」
と、想像の翼は留まるところを知らず(アホっ)
しかし、それくらい変わってました。あのカリカリのタセサはどこへ?

ちょうどいい写真をヘラルドで見~っけ♪ 隣はルーク・マクアリスターです。
(←インタビュー記事から。ふたりとも子煩悩で、かなりいいパパのよう)
見てください、この筋肉のつき方!そっくりでしょう?
ふたりは相当仲がいいようで、ずっと一緒に筋トレでもしてたんでしょうか?

ルーク:「オレの筋トレのやり方教えるから、たまには10番やらせろよな。」
タセサ:「うん、いいよ。」


な~んて会話があったかどうかは知りませんが(笑)ルークのトレードマークの太ももと、タセサのトレードマークの女の子ヘアはそれぞれそのままです。

テレビで録画も観ましたが、やっぱりタセサ、大きくなってます(笑)
目が慣れるまでしばらく楽しめそうです、彼の、
筋肉着ぐるみ♪

スーパー14第1週

2006-02-14 | スーパー14
スーパー14の第1週が終わり(日本語だと第1節でしたっけ?どーも素人には言い慣れないので、週にしときます。英語でも「ラウンド1」なので「第1節」なんですよね)、出揃った結果をちょっと振り返ってみましょう。

【ハリケーンズ対ブルース】 37:19
ハリケーンズの勝利は個人的には織り込み済みだったのですが、ここまで点差が開くとは! 彼らの実力が予想以上に発揮できたのと、ブルースのこなれ具合が予想以上に悪かった結果でしょうか。ブルースがここまで雨に弱いというのも意外。ケガ人続出も心配。(アンガス・マクドナルドも!)
ハリケーンズ優勝の予感♪ 
この1戦はコチラコチラでもどうぞ。

【クルセイダーズ対ハイランダーズ】 38:15
NPCのカンタベリー対オタゴでの見事なオタゴ勝利の余勢を買って、
「けっこう面白い試合になるのでは?」
と期待してましたが、実際はレベルの差が歴然でした。カンタベリーはアンドリュー・マーテンズとジャスティン・マーシャルからの世代交代なんて話を持ち出すまでもなく、穴はとっくに埋まっていて淡々と試合をこなしていました。伝統の力、選手の厚み、優れたコーチ、一枚板ぶりはさすが。

【シャークス対チーフス】 30:21
去年最下位つまり12位だったシャークス。南アフリカまで遠征したチーフスにとっちゃぁ、
「ちょいと肩ならし?」
と思いきや、
なーんとなんと、そこにはスプリングボックスの王子様パーシー・モンゴメリーが!
見慣れないジャージで立ちはだかっているじゃあ、あーりませんか?
「しかも10番?なぬ?パーシーと言えば15番じゃないのぉ@@」

彼は普段、フランスでプレーしており、国代表の時だけ帰ってきていたそうですが、元々弱い南アフリカのそのまた一番弱~いシャークスたっての願いで、とうとう帰ってきてくれたんだそうです。いかにも女の子がキャーキャー騒ぎそうな、トレードマークのサラサラの金髪をピシっと切ってエラく精悍(これもキャーキャー´。`?)

トライもキックもしっかり決めて、まるですべてが彼のためにお膳立てされていたよう。
30点中25点を彼ひとりで稼ぎ出し@@、久々の勝利にシャークスの選手はもう涙目TT
彼らの本拠地に(どこかな?)、パーシーの銅像が建ちそう´▽`
こんな大活躍、女の子だけじゃなく、みんなでキャーキャー?

王子様1人にいいようにされてしまった、つわもの揃いのはずのチーフス。
彼ららしく崩れると、もー早いこと、早いこと。
「当たっても砕けない?」で夫が、
「やばいんじゃない、チーフス。いきなり負けたら、今シーズン、ドドドドォっと崩れそう。」
と心配していたことが、まさに現実に!

ハンドリング・エラー続出、キックは決まらないし、危険なプレーで「はい、ペナルティー!」
そのたびにパーシーが確実に得点を積み重ね、もう最後は自暴自棄?!
「Very Chiefs! (とってもチーフス!)」
と感心してしまうほど、予想通りのメルトダウンぶり´。`A
テレビのアナウンサーも新聞の解説も、
“silly” “silly” “silly” “silly”・・・
の大連発。そんな~=3

移籍したばかりのミルズ・ムリアイナが後悔してないといいけど。(って彼も今ひとつでしたが)
バイロン・ケラハも、シオネ・ラウアキも危険なタックルがあり、オールブラックスの面々も
グ~ラグラ >_<
これが初戦、大丈夫かなぁ?

【ワラタス対レッズ】 16:12
点差が大きく開くゲームばかりだった中で、唯一接戦となった1試合。
「もしかしたらレッズが!?」
と期待させられ、手に汗握る場面もあってよかったです♪ レッズのキッカーは前回のワールドカップでイングランドのジョニー・ウィルキンソンと堂々蹴りあったエルトン・フラッタリー♪(惚)
しかし、レッズは早くもキャプテンをケガで失うなど、多難な船出。エルトンもケガしてましたしね。ワラタスは何人ものワラビーズが新設のフォースに流出したりして、それはそれで苦しいところ。スーパー12から14になったツケを感じる1戦でした。がんばれ、エルトン!

と、意外にもシャークスの話がこ~んなに長くなってしまいました。やっぱりラグビーって面白い♪


今シーズンのブルースは?

2006-02-11 | スーパー14
昨日はハリケーンズの話ばかりで終わってしまいましたが、ブルースも良かったですよ~
(って、全然フォローになってない´。`?)
でも、「ブルースは大器晩成?!」でも言ったように、やっぱり“こなれ具合”が今ひとつかと。

ハリケーンズはタナを含めれば、先発15人中11人がブラックジャージをイエロージャージに着替えただけの強豪揃い。(ブルースは15人中8人)得意の超パワーラグビーが波に乗り、後半は、
「もう誰も止められない!」
状態でした。

「一生懸命サインプレー練習して来ましたぁ♪」
という感じで、良い子ぶりが目立つブルースの選手を、マア・ノヌがゴール前で2人、3人となぎ倒し、正面突破でトライするのを目にして、
「技とサインプレーだけじゃなぁ~」
と、つい思ってしまいました。

ポジション別では、
   ハリケーンズ         ブルース
6番 ジェリー・コリンズ      ニック・ウィリアムズ
7番 クリス・マソエ        ダニエル・ブレイド       
9番 ピリ・ウィープ         ジョン・セニオ
あたりは、かなりハリケーンズが優位で、特に7番、9番の差は決定的だったように思います。

今日のスポーツ欄もジョンが思いっきりロドニーのタックルをくらっている写真がトップで、
昨日の試合を象徴するワンショットでした。
(←がっつり止めるロドニーと、ジョンの背中に見えてる黄金の稲穂カットはジェリー@@ このふたりのサンドイッチだなんてケガしないだけでも、「ありがたいと思え!」って?
しかし、セニオ兄弟、どうしてこんなにフケてるの?
これで20代!しかも弟!「ヘラルド・サンデー」より)

本来の9番デビッド・ギブソンが首の手術で今シーズンも棒に振らなくてはいけないため、ジョンはがんばるっきゃないのですが、かなりキビシそー!

オールブラック同士でも、
8番  ロドニー・ソオイアロ     アンガス・マクドナルド
11番 マア・ノヌ           ジョー・ロコココ
あたりは、ハリケーンズに軍配をあげたいですね。

マアはタナが引っ込んで12番をやり始めてから、さらに光ってましたが。この辺は黒ジャージのからみもあって、同じく黒の12番を狙うルーク・マクアリスターと熱い火花が? 昨日の試合では、ふたりで殴り合いのケンカしてましたけどね。
「ちょっと、ちょっとぉ、結婚式に呼ぶほど仲良しだったんじゃないのぉ?」
と言いたくなりましたが、ピッチに出れば別人´。`?
(でもあれは完全にマアのレイトタックル。こういうことやるとヘンリー先生の通信簿に響くよ!)

そんな中でも「アタックよし、タックルよし、キックよし」と、ルークの完成度が目を引きました。しかもこの若さ!先が楽しみですね~。でも、ブルースでもオールブラックスでも10番を着るのが難しそうで、本人には相当のジレンマでしょう。

今年から監督に昇格したブルースのヌシフォラ監督がベタ褒めしている15番イサ・ナセワ。
その期待に応える好プレーと器用さが際立ってました。ミルズ・ムリアイナがチーフスに移籍した穴を、ブレント・ワードを押しのけてしっかりと埋め、どうもこれが定位置になりそう。ブレントもスーパー14だとルークがキッカーなので、NPCほどの出番がなく辛いところかも。

新キャプテン、ケビン・メアラムは初戦、しかもホームの試合を落としてしまいガッカリだったことでしょう。でも、
雨降って地固まる。(ホントに大雨でしたが)
これを教訓にシーズン中に一皮剥けたブルースが見られますように(祈)

ひとまわり大きくなってた、タセサ・ラヴェアの話はまた別の機会にでも。

オークランドに大型ハリケーン上陸

2006-02-10 | スーパー14
ドッキャァァ~~ンと始まりましたスーパー14!
さっそく行ってきました、ブルース対ハリケーンズ戦♪

夕方から小雨がパラっときてましたが、あまりの熱気に霧雨なんて干上がる?
と、言いたいところながら、先週末に超ド派手で、ノリノリで、18禁なウェリントン・セブンスに行ったばかりのせいか、ビールを飲み飲み気勢を上げながら歩いている、サポータージャージを着込んだブルースサポーターたちの地味なこと、地味なこと´。`A

イーデンパークは初戦とあってかなりの入りで、3万5千人くらい入ったそうです。前座のバンドがフィールド内で演奏したり、華やかなパフォーマーがパフォーマンスを繰り広げたりしている脇で、両チームとも黙々と練習。

ハリケーンズのレモンイエローとブルースのマリンブルーがどちらも鮮やか!(イベントには必ず登場する竹馬パフォーマー→)

7時半、いよいよ試合開始!
大歓声の中、ブルースは12番ルーク・マクアリスターのペナルティーキックや13番ベン・アティガのトライで手堅く点を積み上げていくのに、ハリケーンズはペナルティーキックが1本決まっただけで、どーも流れに乗れず。プレーがタナ・ウマガで止まることが何度かあり、今ひとつウィングまでつながらない感じ。(・・・と、素人目にはそう見えました)

と・こ・ろ・が、
「なに?コレ?」
と言いたくなるような、ハリケーンズに漂う異様な落ち着き。みんな不気味なほど冷静なんです。

先にオールブラックになっちゃったものの、今夜がスーパー14のデビュー戦だったジェイソン・イートンのラインアウトもしっかり、がっつりでアリ・ウィリアムスが目立たなかった~。意外と2番アンドリュー・ホーアも目立ちました。モモンガ・マソエともども、3人のナキ・ボーイズ大健闘♪
(←ジェイソン、取ったぁ)
けっきょく、前半は16:3で終了。
早々にウェーブが出るほど、膠着した試合運びで、押しているはずのブルースに勢いがなく、押されているはずのハリケーンズの方が堂々として見える、なんとも先が読めない状態でした。

まぁ、これだけオールブラックスが揃っていれば、ハリケーンズにとって十数点の点差なんてどうってことない?
(左後からマソエ、ジェリー、タナ、手前がマア、ロドニー、ピリ。まさに黄色い壁@@→)

後半、さんざんプレッシャーをかけられて苦労していた弱冠19歳のオールブラック、イサイア・トエアバの見事なバックパスを受けて、プロの走り屋、タットゥー・ストッキングがイカすロメ・ファアタウがトラ~イ♪

そして、突然の雨。

ウィンディー・ウェリントン(風の街ウェリントン)はチーム名通りハリケーンの街でもあります。悪天候には滅法強いのか、急に調子が上がる黄色ジャージ。一方で、とたんにミスが多くなって萎える青ジャージ。この対比はあっぱれでしたよ。

どうも勢いに乗れなかったタナがトライ。その直後に交代して12番にマア・ノヌが入った当たりから試合の流れがガラリと変わり、雨足が強くなった天気を味方につけて、ハリケーンズが大躍進。
イーデンパークはすっぽりと暴風圏に包まれてしまいました。

その後、
正面突破でマアがトライ
オールブラックスらしい力と技でジェリー・コリンズがこれに続いてトラ~イ
マソエの好パスを受け、ロメがダメ押しで再びトラ~イ
と計5本@@ しっかりボーナスポイントも確保して、最終37:19のダブルスコア!
今シーズンはハリケーンズが一押しなので、好発進にこちらまで、
「雨なんてなんのその!」
な気分でした。

雨は試合終了後も降ってましたが、クルマで家に着く頃にはカラリと上がり、きれいな月が出ていました。本当に彼らが連れてきたのか?季節外れのハリケーン。

ともあれシーズン開始!
これから10ヶ月、とことーん楽しみましょう!
よろしく~♪

ブルースは大器晩成?!

2006-01-31 | スーパー14
「ブログなんかUPしてないで、はよ用意せいっ!」
って感じなんですが、なぜかパソコンの前に。明日は朝早くから、ウェリントンに向かいます。この件はここでも何度も言っていて、
「えぇっ?まだ行ってなかったのぉ?」
って言われちゃいそうですね´。`A  いよいよ行きます、「ウェリントン・セブンス」

いろんな人から、
「クルマだけはやめといた方がいい、ホント辛いから・・・」
と言われ、まっすぐ行っても10時間はかかるらしいのに、途中フラフラ寄り道しながらクルマで行っちゃう私たち。まったく付ける薬のない一家´▽`A

「スーパー14」のプレシーズン・マッチ、ブルース対ワラタス戦は21:28でブルースの負け。
前半の不振を挽回するために後半はオールブラックスをごっそり投入し、ルーク・マクアリスターがフルタイム後のトライを決めたものの、逆転にはならなかったそうな。

夫曰く、
「ワラタスが良かったんだろうな。」
試合の中継がないので詳しくはわかりませんが、多分そうなんでしょう。「ブルースが良くなかった」というより、ワラタスの仕上がりが相当上だったんじゃ?

ブルースや、元になるNPCのオークランドって、多彩なサインプレーなど凝りに凝ったことが好きで、どうも最初はその辺のこなれ具合が今ひとつ、という気がします。試合が始まって場数を踏むにしたがって「凝った仕掛け」に油が差されて回り始め、そうなると強いんでしょうが回り出すまではちょっと辛抱という感じでは?

ルークは12番で決まりのようだし、10番のタセサとは実はまぶダチらしいし(笑)、
クルセイダーズのカーターとアーロンとはまた違うペアとして面白いことになるかも! 
シーズン開始後を楽しみに♪

と・こ・ろ・で、ワラタスの15番マット・ロジャーズ様(彼だけは様がつきます)・・・、
お父様がお亡くなりになったそうで、「スーパー14」の最初の4週間は欠場なさるとかぁTT
あのチンピラっぽいご雄姿が拝めないのはちょっと残念ですが、家族第一は当然。心からお悔やみを申し上げます。

と、この辺で、行ってきま~す♪

清き一票を!

2006-01-30 | スーパー14
・・・と言っても別に選挙じゃありません。人気投票への一票です♪
「どこの、なに?」という方、ぜひコチラへ。
右手のコラムの2つ目がソレです。

「ハリケーンズの今年最も注目のルーキーは?」
(1) ジェイソン・イートン    
(2) タマティ・エリソン
(3) セルジュ・リロ
(4) ルーク・マホーニー
(5) ジョン・シュワルガー
(6) イサイア・トエアバ
(←ジェイソン。1年前まさか自分が1年後に、雑誌の表紙を飾ってるなんて思ってもみなかったでしょうね。スゴいぞ~♪)

(1) マジックハンドのジェイソン。「一家に1人はロックを」のジェイソン・・・
ということで、このブログではもうおなじみ。スーパー14にデビューする前に黒ジャージ着ちゃったってんですからもう、
「ウェリントンのリッチー・マッコウさんですかぁ´。`?」
ってなもん?!

(2) 去年のセブンスに彗星のように現れ、彗星のように去っていったタマちゃん。
(今年いきなりスーパー14に選ばれちゃったから)西蘭家ではもうアイドルですよ~。よって、このブログでも何度も登場してます。去年のウェリントン・セブンスの時、負け試合に逆ギレしたアルゼンチンの選手にひざを噛まれたのでも有名@@ (んなとこ噛むなって!)

(3) すいませ~ん、ノーチェックでぜんぜん知りませ~ん。
(4) ごめんなさ~い。わかりませ~んTT 子どもはしっかりサイン持ってました!
(5) この人も知りましぇ~ん(素) でも名前は「ウェリントンのシュワちゃん」ってとこですね。

(6) ジェイソンの「NPCから黒ジャージ」で驚いてちゃあいけません。イサイアくんはそれプラス、
「ジョナ・ロムー以来の19歳でオールブラックス入り」、
IRBの「19歳以下最優秀選手」

に選ばれるというピカピカの経歴を持つ超大型新人。ここでも何度も登場してもらってます。

さ~、どーする?どーする?誰に一票?

今のところの結果は、
イサイアくんが断トツのトップ(得票率:35%)
これを追うジェイソン(30%)
タマちゃん(25%)
(どんどん変わっていくでしょうが)

やっぱりオールブラックスとしての知名度、高いですね~。
えっ?誰に投票したかって? それは・・・
ヒ・ミ・ツっ♪ 

当たっても砕けない?

2006-01-28 | スーパー14
「やばいんじゃない、チーフス。いきなり負けたら、今シーズン、ドドドドォっと崩れそう。」
と夫が心配していた、ワイカト・チーフスのスーパー14プレシーズンマッチ。初戦の相手は5日前に宿敵クルセイダーズを21:19で下し、意気軒昂なオタゴ・ハイランダーズ。
「最初から負けたりしたら、それこそもう・・・」

こういう心配がついつい出てしまうのもチーフスならでは。このチーム、主力選手のポリネシアン率が高く、
「サインプレーってなんだっけぇ?」
みたいなパワーとスピードがウリの荒削りなゲームが得意!

「ここ一番!」という勝負にはコロッと負け、
「4強入りを逃した消化試合」など、どーでもいいゲームで俄然張り切って圧勝´。`A
「ねぇねぇ、監督っている?」
(いますよ、イアン・フォスター監督。すっごくプレーヤーっぽいですが)
と言いたくなるような、行き当たりばったり、出たとこ勝負の試合運びなど、
先が読めないワイルド・ゲームでスタンドを沸かせるのもこのチーム。

「ポリネシアンは集中力が続かないから~」
このブログでたびたび登場する「ニュージーランド・ラグビーならこの人に聞け!」と断言できる情報通のミスターJも、夫と同じような心配をしてましたっけ? そうなんです、パワー全開で「当たって砕けろ!」と突っ込んでいくのはいいけれど、
当たりがワルいと、ホントに砕け散ってしまうのが彼ら。

オールブラックスやクルセイダーズでよくある、相手の出方を見るように前半負け越し、後半になってジワジワジワジワぁぁぁぁと冷静沈着に追い上げ、追い抜いていく、あの正確さ、ひつこさ、不気味さは、チーフスとは対極をなすもの。
あれをして「実力」と呼ぶなら、チーフスのかなりの部分は「勢い」かな、と。

その危うさもファンにはたまらない魅力なんでしょう。
応援の熱さは天下一品。
昨シーズン、彼らの本拠地ワイカト・スタジアムまでハイランダーズ戦を観に行き、噂通り腰の入った応援と濃いファンサービスに感動したものです。サラッとした都会的なオークランドにはない、チームとサポーターの強~い絆を感じました。(詳しい観戦記はコチラで)

(↑この時もハイランダーズ戦。消化試合なのに31:8と黄赤黒のチーフス圧勝。
新聞には「遅すぎたチーフスのピーク」と書かれてました´。`A)

けっきょく、周囲を心配させたプレシーズンマッチは、38:21でチーフスの勝利!
う~ん、読めません。今年は当たっても砕けない?

2004年、2005年とニュージーランド・セブンスのキャプテンとして大活躍だったリアム・メッサムが、自陣の22メートルラインから70メートル独走でチームのトライに貢献したそう。
「やっぱ、セブンスだよね~」
と、スーパー14直前のこのタイミングにセブンスで盛り上がっている西蘭夫婦。
気分はすっかり、ウェリントンです♪

チーフスの名前の由来は最近書いた「チーフ・オブ・チーフス」でどーぞ。

ケビンがブルースのキャプテンに♪

2006-01-25 | スーパー14
大好きなケビン・メアラムがオークランド・ブルースのキャプテンに指名されました!

オールブラックスのフッカー(2番)としてベテランの域に入ってきた(32テスト)ケビンは、サモア系で今年27歳。物静かで敬虔なクリスチャンとして知られ、ブルースのポリネシアン・キャプテンとしては同じくサモア系のマイケル・ジョーンズに続いて2人目。

デビッド・ヌシフォラ監督は前キャプテンのザヴィアー・ラッシュと10番カルロス・スペンサーの時代を、
「彼らに頼りすぎ、リーダーシップ層が薄すぎた。」
と評し、
「ケビンなら幅広い支持が得られるだろう。」
と期待を寄せています。

ケンカっぱやくアウトローさが魅力のカルロスとは正反対の誠実な人格者。
「ケンカでぃ、ケンカでぃ~」
というシーンではいつも、低い背丈で割って入り、一緒に殴られながら必死で止めに入るケビンの姿があります。

副キャプテンにはオールブラックスの大御所ダグ・ハウレット(50テスト)が指名され、
フォワードとバックス
寡黙と社交的
サモア系とトンガ系
と、なかなかの好対照。

これに10番として、超~タフなリーグから転身したとは思えない細身で子煩悩なタセサ・ラヴェアか、去年衝撃のオールブラック・デビューを飾ったルーク・マクアリスターの組み合わせ・・・。

う~ん、新しいブルースになりそうです。
まずは今週末28日(土)のワラタス戦が楽しみ!(テレビ報道がないので観れないけどTT) 

もーいくつ寝るとぉ♪

2006-01-24 | スーパー14
「スーパーフォ~ティイ~ン♪」
ということで、2月10日の開幕までほぼ2週間と迫った「スーパー14」!
ニュージーランドは、もうスゴ~い盛り上がり!って、局地的にですが´。`A
キウイでもけっこういるんですよ、「ラグビー観ない」という、
ネコに小判、ブタに真珠タイプが。
あー、もったいな~い。

まっ、そういう私もクリケットやグランドホッケーは観ないので、
クリケット・ネコ、ホッケー・ブタ
なんですがぁ´~`A

すでに始まっているプレシーズン・マッチ。
先週末は2本目級中心でしたが、今週末からは力が入ってきて、来週からはいよいよ本チャン組登場のようで、楽しみですね~♪ 以下スケジュールです。

2006年スーパー14ウォームアップ・マッチ 
1月26日(木) ハイランダーズ 対 チーフス
   27日(金) ハリケーンズ 対 ブランビーズ
   28日(土) ブルース 対 ワラタス
          クルセイダーズ 対 ウエスタン・フォース

2月 2日(木)  チーフス 対 ハリケーンズ
          ブルース 対 ウエスタン・フォース  
          ハイランダーズ 対 レッズ
   4日(土) クルセイダーズ 対 ワラタス

せっかくブルースが、前オールブラックスのジョン・ミッチェル監督が率いることで話題になっている新顔のウエスタン・フォースとホームのイーデンパークで試合をするというのに、私たちは「ウェリントン・セブンス」へ行っていて観られませ~んTT

プレシーズン・マッチはテレビ中継もないし、残念。でもただ同然の入場料なので、
「ちょっと有名選手を見てみたい。」
という人には狙い目です。選手もとっても気楽なせいか、みんなフランクでサインをもらったり写真を撮ったりというのが目的の人にはいいかも、です。

去年、NPCのですがプレシーズン・マッチ(オークランド対ウェリントン)に行った次男(当時7歳)は、
マア・ノヌとけっこう話したよ。」
というのが、今でも自慢´。`A

その、「けっこう話した」内容とは・・・・
「ラグビー以外で好きなことは?」
「Sleeping」
「好きな食べ物は?」
「Seafood」
で終わったようですが、本人大満足。
もう友だち気分ですよ、アイツは!

有名選手と友だち気分になるならプレシーズン・マッチ。お近くのスタジアムへレッツゴー♪

ウェリントンな時代

2005-12-04 | スーパー14
よくよく考えてみたら、そんなに考えなくても、ウェリントンってスゴいことになってません? 
特にスーパー14のウェリントン・ハリケーンズ!
15番ではなく1番から書いちゃうところが素人くさいですが(笑)、

1番か3番  ニーミア・ティアラタ*
2番      アンドリュー・ホーア
4~5番   ジェイソン・イートン*
6番      ジェリー・コリンズ
7番      クリス・マソエ*
8番      ロドニー・ソオイアロ
9番      ピリ・ウィープ
11~14番  マア・ノヌ
12~13番  タナ・ウマガ
13番     コンラッド・スミス
10~15番  イサイア・トエアバ*
(* =今回のグランドスラム・ツアーが初テストの新人)

ひょえ~@@
ハリケーンズだけでオールブラックスができちゃう!
まるで、ちょっと前までのクルセイダーズ状態。
スゴいですね~、時代はどんどん変わってるんですね~。

イサイア@新聞写真しかも、IRBの今年の「19歳以下最優秀選手」に輝き国際デビューを果たしたイサイアくん始め、グランドスラム・ツアーでテスト・デビューを果たした新人が4人もいて、この先の展開がとっても楽しみ♪
(NPCはオークランドでもスーパー14はウェリントンのイサイア→)

大御所中の大御所タナ、その周りを固めるようなジェリー、ロドニー、マア三人衆の貫禄♪ 
「ポリネシアンLOVE」にはたまりません♪
(ウェリントンに引っ越せばずっと試合も見られて・・・ブツブツ)

去年ヨーロッパツアーに選ばれてオールブラックス入りしたピリ
ジャスティン・マーシャルが、
「ツアーには今ベストな選手(=オレ)を連れて行くべき!」
とギャンギャン噛みついていたのがずっと遠くに思えるほど、試合のたびに成長しています。今や新人4人を前にすると、なんだかすっかりおニイさん(笑) コンラッドも成長著しく、2人には目を見張らされます。

ニーミアはサマービルに続く左右できるプロップで注目の的。アンドリューは昨日もお話したようにデレンの容態が不透明な限り、
「このままワールドカップも?」
という可能性も大。

ジェイソンマソエのグランドスラムでの活躍は、誰も異論がないでしょう。特にマソエは新人とは思えない落ち着きぶりで、
「リッチーより伊達に18ヵ月も年上やってないな~」
と思っちゃいました。

来シーズンから一気に到来するであろう、
ウェリントンな時代に注目です♪