ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

今シーズンのブルースは?

2006-02-11 | スーパー14
昨日はハリケーンズの話ばかりで終わってしまいましたが、ブルースも良かったですよ~
(って、全然フォローになってない´。`?)
でも、「ブルースは大器晩成?!」でも言ったように、やっぱり“こなれ具合”が今ひとつかと。

ハリケーンズはタナを含めれば、先発15人中11人がブラックジャージをイエロージャージに着替えただけの強豪揃い。(ブルースは15人中8人)得意の超パワーラグビーが波に乗り、後半は、
「もう誰も止められない!」
状態でした。

「一生懸命サインプレー練習して来ましたぁ♪」
という感じで、良い子ぶりが目立つブルースの選手を、マア・ノヌがゴール前で2人、3人となぎ倒し、正面突破でトライするのを目にして、
「技とサインプレーだけじゃなぁ~」
と、つい思ってしまいました。

ポジション別では、
   ハリケーンズ         ブルース
6番 ジェリー・コリンズ      ニック・ウィリアムズ
7番 クリス・マソエ        ダニエル・ブレイド       
9番 ピリ・ウィープ         ジョン・セニオ
あたりは、かなりハリケーンズが優位で、特に7番、9番の差は決定的だったように思います。

今日のスポーツ欄もジョンが思いっきりロドニーのタックルをくらっている写真がトップで、
昨日の試合を象徴するワンショットでした。
(←がっつり止めるロドニーと、ジョンの背中に見えてる黄金の稲穂カットはジェリー@@ このふたりのサンドイッチだなんてケガしないだけでも、「ありがたいと思え!」って?
しかし、セニオ兄弟、どうしてこんなにフケてるの?
これで20代!しかも弟!「ヘラルド・サンデー」より)

本来の9番デビッド・ギブソンが首の手術で今シーズンも棒に振らなくてはいけないため、ジョンはがんばるっきゃないのですが、かなりキビシそー!

オールブラック同士でも、
8番  ロドニー・ソオイアロ     アンガス・マクドナルド
11番 マア・ノヌ           ジョー・ロコココ
あたりは、ハリケーンズに軍配をあげたいですね。

マアはタナが引っ込んで12番をやり始めてから、さらに光ってましたが。この辺は黒ジャージのからみもあって、同じく黒の12番を狙うルーク・マクアリスターと熱い火花が? 昨日の試合では、ふたりで殴り合いのケンカしてましたけどね。
「ちょっと、ちょっとぉ、結婚式に呼ぶほど仲良しだったんじゃないのぉ?」
と言いたくなりましたが、ピッチに出れば別人´。`?
(でもあれは完全にマアのレイトタックル。こういうことやるとヘンリー先生の通信簿に響くよ!)

そんな中でも「アタックよし、タックルよし、キックよし」と、ルークの完成度が目を引きました。しかもこの若さ!先が楽しみですね~。でも、ブルースでもオールブラックスでも10番を着るのが難しそうで、本人には相当のジレンマでしょう。

今年から監督に昇格したブルースのヌシフォラ監督がベタ褒めしている15番イサ・ナセワ。
その期待に応える好プレーと器用さが際立ってました。ミルズ・ムリアイナがチーフスに移籍した穴を、ブレント・ワードを押しのけてしっかりと埋め、どうもこれが定位置になりそう。ブレントもスーパー14だとルークがキッカーなので、NPCほどの出番がなく辛いところかも。

新キャプテン、ケビン・メアラムは初戦、しかもホームの試合を落としてしまいガッカリだったことでしょう。でも、
雨降って地固まる。(ホントに大雨でしたが)
これを教訓にシーズン中に一皮剥けたブルースが見られますように(祈)

ひとまわり大きくなってた、タセサ・ラヴェアの話はまた別の機会にでも。