住宅ローンを延滞・滞納している人から相談を受けていると
「住宅ローンが払えなくて、自己破産を考えているんですが・・・」
と言われることがあります。
住宅ローンが払えないだけではなく、その他に
■キャッシングで、数百万円借りている
■消費者金融から数百万円借りている
などがある場合には、自宅を売却してから自己破産をするのが賢明かもしれません。
しかし、住宅ローンだけしか借入をしていない場合には自宅を売却して、返せなかった残るローンのことだけで、自己破産を選択するのは、急がないほうがいいと思います。
先が見えなくて、不安になる気持ちはよくわかります。しかし、その不安な気持ちで、今の行動がストップしてしまうのはトータルで考えて、マイナスになってしまいます。
売却後に残る債務がどのくらいになるのかは、売却の目処が立たないと誰にもわからないのです。
それに加え、その金額が確定しないと、債権者とも任意売却後の話合いすら出来ません。
ですから、まずはご自宅を売却することを早く業者に依頼しましょう。
どうしても、心配だという方は、一緒に自己破産の手続きを進めるのもいいでしょう。
しかし、自己破産をするにはそれなりの費用がかかります。
この間、任意売却終了後に自己破産をした方に聞いてみたら、百万円近くの大金を弁護士さんに支払ったようです。
また、中には自己破産には、メリットはあっても、何のデメリットもないと言う人がいます。
しかし、私は違うと思います。
いずれにしても、任意売却で自宅を売却してから、自己破産の手続きを取ることをお勧めします。