夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

グリーン・ゾーン

2010年08月04日 | か行の映画
Story
イラク戦争開戦から4週間後。ロイ・ミラー上級准尉(マット・デイモン)と彼の部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の行方を追う極秘任務で、イラクの首都バグダードを駆けずり回っていた。混乱のさなか、大量破壊兵器が隠されているとみられる倉庫に踏み込むが空振りに終わる。国防総省の動きに不信感を覚えた彼は、同じ疑念を抱いていたCIA調査官ブラウン(ブレンダン・グリーソン)と共闘することに。部隊を離れ単独で調査を開始し、執ような妨害工作に苦しみながらも謎の核心に迫っていく。(goo映画より)
2010年/アメリカ/ ポール・グリーングラス監督作品





評価 ★★★★

アメリカがイラクに侵攻した本当の理由は、フセインが原油決済をドル立てからユーロ立てに変更しようとしたのが原因らしいです。もしこれが実行されて、重要なエネルギーである原油の取引がドルからユーロになし崩し的に切り替って行けば、基軸通貨であるドルの地位低下は決定的となります。これがアメリカの逆鱗に触れてしまった訳です。つまり、イラク侵攻はフセイン政権を叩き潰すのが重要で、大量破壊兵器なんて最初からどうでも良いことだったのですね。

さすがに映画の中ではここまで描いていませんでした。軍の協力を得て製作する以上、あまりデリケートな部分には触れられないのが実情なのでしょう。
しかし、映画自体は実に面白かったです。本当は存在しない大量破壊兵器を探し続けるロイ・ミラー。秘密情報減マゼランをめぐる、CIAとDIA(たぶん)の暗躍をからめて、サスペンスたっぷりの展開に目が離せませんでした。というより、少しでも目を離すとストーリーの展開について行けなくなるので、見る方も必死です(笑)。

観終わって思ったのは、国益のためなら手段を選ばないアメリカという国の恐ろしさ。
それにしても、最近のギリシャの経済動乱を発端としてユーロの危機が叫ばれていますがアメリカの政府当局者は内心ほくそ笑んでいるのでしょうか。
今は中国が人民元の国際流通量を増やそうと画策しているとのこと。人類最終戦争はアメリカVS.中国だと語る識者もいますが、ほんとにそうならない事を祈るばかりです。


映画『グリーン・ゾーン』公式サイト


(「グリーン・ゾーン」 2010年6月 松本市 シネマライツ8 にて鑑賞)

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2 コメント

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初めまして (トリみどり)
2010-08-04 21:11:38
なんていうか、アメリカは他国に色々あれこれおせっかいを焼くのが好きなんですよねきっと…。

あれだけのことがあったにも関わらず、ラストでミラーはまたいつものように仕事に赴くわけで。彼の告発は些細なことだったのかな、と虚しさを感じずにいられませんでした。

映画はすごくスピード感があって面白かったですね!
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こんばんは。 (wanco)
2010-08-06 23:44:32
トリみどりさん、はじめまして。こんばんは。
コメントありがとうございました。

アメリカは世界の警察官を自負していますからね。
しかし、おせっかいの裏には、かならず国益がありますから要注意です。

社会問題は別にしても、スピード感溢れる展開で私も楽しめました!
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