夫婦でシネマ

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Gメン

2023年09月14日 | さ行の映画
Story
4つの女子高に囲まれた私立武華男子高校に、「彼女を作りたい」という理由だけで転校してきた高校1年生の門松勝太(岸優太)。しかし彼が入ったクラスは、校舎から隔離され教師たちも怯える問題児集団・1年G組だった。勝太は荒れ果てた教室やクセの強いクラスメイトたちに驚きながらも、恋に友情にと楽しい日々を過ごす。しかしそんな彼らに、都市伝説と化している不良グループ・Gメンが死闘の末に潰したはずの凶悪組織・天王会の魔の手が迫っていた。(映画.comより)
2023年/日本/瑠東東一郎監督作品






評価 ★★★★

この映画、評判がとても良かったので、ずっと観に行きたいと思っていた作品だったのですが、いやぁ、面白かったですね。本当に笑いがてんこ盛りで、久しぶりに声を出して笑った映画でした。
とにかく登場人物がみんなどこか変で面白くて、どのキャラクターも楽しめるようになっています。特に、プロレスおたくのキモいクラスメイトを演じた矢本悠馬がこの映画の笑いを一手に引き受けている感じがあって、彼の演技には終始、笑いっぱなしでした。

ものすごく個性豊かなキャラクターたちを田中圭や、高良健吾といったベテランたちが演じているにも関わらず、さすがこの映画の座長だけあって、主役を演じた岸優太が彼らの中で全く見劣りせず、それ以上に華のある演技で魅了してくれたのには驚きました。
正直、ジャニーズの岸くんというイメージが私の中であったので、こんなに演技が上手いとはびっくり。アクションシーンもノースタントで挑んだそうですね。普段はおちゃらけていて、冴えない感じの男子が実はとっても強かったという設定は私、大好きなのですが、岸くんは原作の雰囲気にもぴったりで、笑いあり、友情あり、恋愛あり、アクションありでずっと楽しませてくれました。

また、女子にモテモテのイケメン役を演じた竜星涼も良かったです。ケンカのシーンであの長い脚でキックすると、キョウリュウジャーのレッドを思い出しますね。黙っていたらとっても格好いいのに、どこかふざけた感じの天然ボケの演技が上手くて、魅力的なキャラクターになっていました。

吉岡里帆は最初の教室での登場シーンは面白かったのに、ずっと叫ぶシーンが多かったせいか、ちょっと興醒めしてしまったかな。レディーズのトップ役を演じた恒松祐里は可憐で可愛くて良かった。でも、私の中でいちばんのコメディエンヌはなんといっても小野花梨ですね。彼女の演技は強烈で本当に面白かった。最近では、「初恋、ざらり」の軽度の知的障害者役の印象が強かったので、役の振り幅が大きいというか、今後も目の離せない女優さんになりそうです。

最近、劇場で公開される映画は、暗くて、悲しい物語の作品が多いように思えたので、こういう何も考えず、気楽に楽しめる作品は良いですね。こういう不穏な時代だからこそ、もっと気分転換できるような明るく楽しい作品が増えてほしいなと思います。
この映画は一人一人のキャラクターがすごく良かったので、また続編ができそうな感じですね。




映画『Gメン』公式サイト


(「Gメン」2023年 9月 昭島ムービックス にて鑑賞。)

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