
Story !!ネタバレ注意!!
プロシンガーを目指す仲良し3人組のディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、エフィ(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)は、デトロイトの公開オーディションで中古車業のカーティス(ジェイミー・フォックス)に目を付けられ、ジミー・アーリー(エディ・マーフィー)のバックコーラスとしてツアーに同行することとなる。
やがてカーティスは、旧来の手法に固執するジミーのマネージャー、マーティー(ダニー・グローバー)からマネジメント権を奪い、彼女たちをドリームスとして売り出すことに成功する。エフィの兄で作詞・作曲に優れた才能を持つ、C.C.(キース・ロビンソン)が提供する楽曲の魅力も大きかった。
その頃、既にエフィとカーティスは恋仲になっていたが、ルックスを重視してリードボーカルをエフィからディーナに変更する。抜群の歌唱力を持ちながらも脇に廻ったエフィは、カーティスの関心が自分からディーナに移ることにも我慢がならず、グループと衝突し追い出されてしまう。
一方、自分に合わないスタイルを強いられるジミーは、ステージで暴走してクビになり麻薬で命を落とすのだった。
富と権力を手にしたカーティスは、次第に成功のためなら手段を選ばなくなり、詩に"ソウル"も失って行く。かつて、駆け出しの頃に苦渋を飲まされた大手レコード会社と同じように。
やがて、ディーナの働きもあってカーティスの悪行がエフィ、マーティーらによって暴かれる。
そして、エフィを加えたドリームガールズは最後の舞台に向かうのだった。
2006年/アメリカ/ビル・コンドン監督作品

評価 ★★★★★
この映画、上映時間は130分と長いですが、思った以上にストーリーも歌も良かったので、あっという間に感じました。とにかくエフィー役のジェニファー・ハドソンの歌唱力が凄くて、「And I Am Telling You I`m Not Going」で完全にノックアウトされた感じです。この映画の華であるディーナ役のビヨンセを食ってしまうほどの好演でした。
この映画はブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品ですが、台詞劇と音楽の部分をきちんと分けて作られているので、ミュージカル映画はあまり好きではない人でも、すんなり入っていけるのではないかと思います。音楽の部分もストーリーが止まらずにしっかり描かれているので、退屈することなく、歌もストーリーも両方楽しめましたね。
カーティス役のジェイミー・フォックスの抑えた演技も良かったのですが、それ以上にジミー役のエディ・マーフィーがとても良かった!コメディアンとしての彼しか知らなかったので、あんなに歌が上手いなんてビックリです。演技はもちろん歌も踊りも一流の名優だからこそ、長年にわたってハリウッドに君臨できるんだなと、改めてエディ・マーフィーを見直してしまいました。
ビヨンセもこの映画のために10kgの減量をしたと言うのですから、そのプロ根性はさすがです!60年代のドレスがよく似合っていて、ゴージャスでとても奇麗でしたね。ビヨンセの歌う「One Night Only」は、さすがスーパースターの貫禄充分で、ジェニファー・ハドソンに負けていないパフォーマンスぶりを見せてくれました。
マーティ役のダニー・グローバーも、とても温かみがあって良かったです。日本でいうと、いかりや長介のような役柄を演じられる男優さんだなと思ってしまいました。(顔もどこか似てると思ったのは私だけ?。。^^;)
それにしてもショー・ビジネスの世界って厳しいですね。このドリームガールズのように、売り出すためには歌の上手さよりルックスの良さが重視されてしまう。また売れる歌を作るのと、本当に伝えたい歌を作るのはイコールではないのだな、とこの映画を観て考えさせられてしまいました。エフィーの兄、C.C.が自分の目指す音楽と違うからと、成功して手に入れた地位を捨てて、会社を辞めていく姿はとても格好良かったです。成功しても自分のスタンスを見失なわないって素敵ですよね。
この映画で、エディ・マーフィーとジェニファー・ハドソンはそれぞれアカデミー最優秀助演男優賞、助演女優賞にノミネートされました。もうすぐアカデミー賞の授賞式ですよね。はたして受賞できるのか?とても楽しみです。(^^)サントラも買いに行かなくちゃ!

評価 ★★★★★
エフィ役のジェニファー・ハドソンの歌唱力が凄い!一方のビヨンセは役柄上、持ち前の歌唱力は抑えておきながら、最後に歌う”Listen”でそれを爆発させます。
エディー・マーフィーは、時代が要求するスマートなスタイルに自分を合わせられず、本来のちょっと下品なパフォーマンスを抑えられなくなるところに本領を発揮。そして時折見せる哀しい雰囲気に彼の新しい一面を見た思いです。
ダニー・グローバーも長年の業界暮らしが身体に染み付いたような、いい味を出してましたね。
時代背景は、キング牧師の活躍→ケネディ暗殺→ジョンソン政権下でのベトナムのドロ沼化、が起きている時期ですが、荒れ果てた街の風景を時折映すことでさらりと表現。
ラストは解散コンサート。どうして再結成ではなく、解散にしたのか?そこに、自分の詩でそれぞれの道を切り拓いて行こうというメッセージを読み取りました。ジェイミー・フォックスが客席の少女を見て、自分の娘だと気づく場面も感動的。悪行に手を染めても父親としての人間性は失っていないことを表情だけで表現していましたね。
最後のコンサート場面は、これまで関わった人たちが一同に会していましたが、「オール・ザット・ジャズ」やその原点となった「8・1/2」と共通した、善い事も悪い事も全てを受け入れてやって行こう!と語りかけてくるような素晴らしいフィナーレになっています。
(「ドリームガールズ」2007年2月 長野にて鑑賞)
ぜひ観たいのですが…。
やはりジェニファー・ハドソンは、圧巻のようですね。観たいなぁ…
特にジェニファー・ハドソンの歌は必見です!
ビヨンセもとても奇麗で魅力的だったし、エディ・マーフィーの歌と踊りもとても良かったですね。
機会があればぜひ♪オススメの映画です。
ジェニファー・ハドソンはダイナマイト級の歌声でしたよ(笑)
>ダニー・グローバーも、とても温かみがあって良かったです。日本でいうと、いかりや長介
あはは、そういえば似てるよね^^ゞ
エディ・マーフィも脇にまわるというキャスト陣も見応えはありましたね。
彼は根っからのエンターテイナーですねえ。
あの時代の黒人たちが成功するためには、いかに大変だったのかを知ることもできました。
それにしてもひととき、夢の中にいる気分にさせられた、いい映画でした。
アカデミー賞作品賞に入ってないのが残念だったな。
本当にジェニファー・ハドソンの歌声は力強くて圧倒されましたね。今作ではビヨンセが控えめだったせいか、ジェニファーの影に隠れてしまったような気がします。。^^;
ちょっと?似てますよね。(^^)
顔もそうなんですが、従来のやり方を捨てられない昔かたぎのような役柄が、いっそう長さんとオーバーラップしてしまいました。。
エディ・マーフィーもミュージカルが出来るなんてビックリです。歌って踊れるエンターティナーですね♪
作品賞にはノミネートされていないのは残念です。。
たしか歌の部門で何曲かノミネートされていたような・・ビヨンセの歌った「リッスン」も入ってましたよ。
本当にコンサートに行ったような気分になる、歌とパフォーマンスに酔いしれた130分でした!
ひらりん好みでした。
サントラ盤は、全米で大ヒット・・・
日本でも、売れてるみたいですね。
印象に残る曲ばかりだったので、
ひらりんもちょっと検討中です。
トラバありがとうございます。
サントラもなかなか良かったですよ。
やっぱり印象に残っている曲は映画のシーンも思い出しますね。
ジェニファー・ハドソンの唄はサントラで聴くよりも、やっぱり映画で観た方が正直、良いような気がしました。^^;
初めまして
ジェニファーは幼い頃から
凄かったようで・・・。教会で歌っていた
時から、人々の注目を浴びていたらしい
です。それからエディもあんなに上手いとは
「オール・ザット・ジャズ」懐かしい~
これは リアルタイムで映画館で観ました。
「8 1/2」は TVで ちょこっとだけ観た記憶が・・
本当に 生でショーを見ている気持にさせてもらいましたね!
それにしても
アフリカ系アメリカ人の
歌唱力は 素晴らしいですね♪
こちらこそ、初めまして。nyancoと申します。
ジェニファー・ハドソンはさすが幼い頃から歌が上手かったんですね!
エディ・マーフィも歌の上手さにはびっくりしました。
そういえば、シュレックでも声優で出演していますよね。
歌を歌っていたような気がしますが、ちゃんと注目したのはこの映画が初めてです。^^
コメントとTBありがとうございました。
「ドリームガールズ」も「オールザット~」も、ラストは”さよなら”、で終わってましたよね。そんなこともあって、結びつけてしまいました。あの時もジョーズのロイ・シャイダーが歌って踊れるなんて、と驚いた記憶があります。
ほんとに、アフリカ系アメリカ人の歌唱力は圧倒されますよね。ゴスペルで鍛えてるからでしょうか?