タイトルを見て、小泉今日子の「なんてったってアイドル」の歌詞の一節を思い出した方、あなたは間違いなく30歳以上です。
但し、今回は小泉今日子の話題ではなく、「清く 正しく 美しく」がモットーらしい宝塚歌劇団(ちなみに、僕は宝塚歌劇団に対して、全く詳しくないので、これが宝塚歌劇団のモットーである事を、数日前に初めて知りました)の「清くもない 正しくもない 美しくもない」話です。某サイトのトップページでこのニュースを見た時に、久々に腹が立ったので、紹介します。
ニュースの内容は「宝塚音楽学校、退学処分を撤回=元生徒と調停成立-神戸地裁」というもので、宝塚音楽学校から退学処分を受けた女性が、学校側に生徒としての地位確認と1000万円の損害賠償を請求した裁判で、14日に学校側が退学処分を撤回する事で、神戸地裁で調停が成立したという話である。
単にこれだけを見ると、良くありそうな話なのだが、裁判の過程で、退学の原因の一つとされる元生徒の万引きが実は同期生の捏造(でっちあげ)であること、元生徒に対する同期生の執拗ないじめなど、「ありえない・・・」と叫びたくなるような事が次々と明らかになったようです。また、被告である宝塚音楽学校のずさんな管理体制と、裁判では訴えられなかったものの、常軌を逸する同期生の振る舞いというのが、裁判の傍聴記などを見ても良くわかります。
この裁判について、僕が思う事について、箇条書きにしていきます。
・ いじめについて
「芸事の世界ましては女性だけの世界にいじめはつきもの」という前提があるかもしれないが、「理由はどうであれ、他人をいじめる行為をする人間は、最低の人間」です。
・ 同期生の曲がり切った根性
他人を蹴落とすために、犯罪を捏造するというのは、常軌を逸しています。
・ 学校側の対応
最低・最悪の部類に入ります。
裁判の直接の要因ではないかもしれないが、いじめに関しては、「いじめはなかった」というコメントでお茶を濁そうとしていた感がある。→同じく退学処分にあった別の元生徒のブログ(内容が清くもなく美しくもないものだったらしく、このブログが原因で退学?)が証拠となり、いじめがあった事が発覚。
万引きの捏造に関しては、でっち上げた側の言い分のみを聞き、元生徒側の言い分を聞かない。また、証拠もなく万引きと認定し、退学処分を下した事は論外。
・ 最も腹の立つこと
宝塚の舞台に立つ事を夢見ていた一人の少女の人生を台無し(退学処分は解除されたものの、宝塚歌劇団への入団はNGというのが調停の内容)にし、万引きの捏造、いじめを行っていた生徒に対し、何のおとがめもなく、舞台に立たせている事に一番腹が立ちます。
僕自身は、元々商業演劇の世界には縁が無い人間なので、宝塚歌劇団を見に行く事はないだろうが、元生徒の同期生がトップスターになり引退→黒木瞳・真矢みき・天海祐希のように、女優に転身したとしても、絶対ファンにはなりません(宝塚のトップスターになることはあるかもしれないが、いじめなどのマイナスイメージのキーワードが付いて回るので、黒木瞳のような人気女優になることは100%ないでしょう。 イメージが大切よ♪ 清く正しく美しく♪ なので)。
・ 最後に一言・二言
この一件を見て、宝塚歌劇団の印象、宝塚歌劇団を経由して芸能界で活躍するスターの印象が何となく変わったような気がします。前者に関しては、明らかなマイナスイメージ、後者に関してはノーコメントということで・・・お願いします。 (文中 敬称略)