沼隈文化財研究所

「温故知新」
文化財を通して歴史を振り返ってみよう。
文化財です。歴史です。

『平家物語絵巻』の世界

2015年08月26日 | 福山歴史研究(文化財と歴史)

 この度、急遽岡山市にある林原美術館へ足を運ぶ事になりました。

 それは、現在取り組んでいる「平家とぬまくま」パネル展の準備を
している最中で、どうしても気に掛かる事があり、それの確認と実物
の『平家物語絵巻』を観ておきたかったからです。
 しかも、展示期間が、8月23日までとの事で大慌てで馳せ参じました。


 岡山までは、いつもは車で行くのですが、今回は、
久し振りにJR山陽本線で伺い、
長いなあーと思っていましたが、
事前に準備した資料などに眼を通していると、
いつの間にか岡山駅に到着していました。


 岡山駅からは、市内電車(県庁前まで\100)に乗り、
県庁前から歩いて林原美術館へ到着しました。
 美術館の門は,旧岡山藩の家老宅の門がそのままで迎え
てくれました。

 館の入口で、入場券を購入し、展示室へと歩を進めました。


 展示会場内では、ガラスケースに『平家物語絵巻』が所狭しと
展示され、それだけでも圧倒されてしまいました。

 さらに、この展示に合わせ能面の展示もされていて、
暫し古の刻へと誘われ、
悠久の時の流れの中に包込まれたようでした。


 展示品の『平家物語絵巻』を眼前で拝観すると、
絵師の技量・古筆の匠の技、等々
現代の私達に訴えかける迫力に圧倒されました。

 この『平家物語絵巻』を鑑賞していると、
どこからともなく「琵琶」で奏でられた「平家物語」が
流れて来るようでした。


 また、館内では、『平家物語絵巻』をディジタル化されて、
タブレット端末で鑑賞が可能で、絵巻物の細部まで観る事が
出来きて筆の跡を詳細に観察が出来ました。
これは、大変参考になりました。


 現在、「沼隈郷土文化研究友の会」では、今秋に予定している、
「平家とぬまくま」パネル展の実施に向けて、作業を続けている
状況です。

 開設の折には、多くの皆さんのご来館をお待ちしています。
 
展示開催期間:平成27(2015)年11月14日(土)
                                                 ~11月23日(月祝)
開催場所:福山市ぬまくま文化館枝広邸
連絡・問い合わせ:ぬまくま文化館TEL(084)987-0003
参加:無料

[以下図録より転載]


(図録の表紙)


(『平家物語絵巻』全12巻 )


(奈良炎上)



(新院崩御 高倉上皇崩御)


(富士川の合戦)


(那須与一 扇の的)


(小宰相の局 入水 平通盛の妻)


(能登殿最期 平教経(通盛弟)最期 中の絵)


(林原美術館 入口の門)


(林原美術館 表札)


(林原美術館 裏から見た門)


(林原美術館 入口)


(林原美術館の門越しに見る岡山城)


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