沼隈文化財研究所

「温故知新」
文化財を通して歴史を振り返ってみよう。
文化財です。歴史です。

史跡寺町廃寺第7次発掘調査現地説明会

2019年11月24日 | 発掘調査現地説明会
 三次市向江田町に存在する「史跡寺町廃寺跡」で第7次発掘調査説明会が、
令和元(2019)年11月23日(土)13:00~14:30にあり、
見学に伺いました。
 関心のある沢山の方々が集まり、熱気に包まれる感じがしました。

 「寺町廃寺」は『日本霊異記』に記載されている「三谷寺」ではないか?
との意見のある寺でもあり、その事が関心の高さを呼んでいるのかも知れません。

 快晴の中での解説は、「金堂跡」「塔跡」「中門跡」と順次説明され、
一時古代へのタイムスリップを感じる程でした。

 成果として、この寺町廃寺跡が、朝鮮百済様式に良く似通った造りである事が、
一段と鮮明になった気がしました。

 また県北と備後南部との交易も伺い知れる事が、一段と蘇る様でした。

 今後増々、目が離せない遺跡と映りました。

      (文責:芦田流水)


解説風景


寺町廃寺跡入口


塔跡調査区域


金堂跡正面階段付近(西より)


木製燈籠跡穴


燈籠穴拡大


塔跡から出土した軒丸瓦


発掘調査全景(東より)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿