沼隈文化財研究所

「温故知新」
文化財を通して歴史を振り返ってみよう。
文化財です。歴史です。

架橋問題に揺れる、港町「鞆(とも)の浦」

2006年06月30日 | 福山歴史研究(文化財と歴史)
歴史的景観の保存か、架橋か!! 港町の景観を残す、「鞆(とも)の浦」に架橋問題が!!  [仙酔島をながめる鞆の浦(左側)] 「鞆の浦」は、 瀬戸内海のほぼ中央に当たる沼隈半島の東南部に位置し、 沼隈半島の東側には、急峻な脊梁が南北に走り、 西側には、なだらかな傾斜となり、松永湾へと続いている。 港町の面影を残す、「鞆の浦」の背後には、その脊梁が迫り わずかな平地に人々が暮らしている。 「鞆 . . . 本文を読む

「備後光照寺の絵画(一流相承絵系図)」-沼隈町の文化財(4)-

2006年06月18日 | 福山歴史研究(文化財と歴史)
浄土真宗初期の宗教活動 一流相承絵系図(いちりゅうそうしょうえけいず)について 今回は、備後光照寺を始めとする沼隈町に於ける、 浄土真宗に関する絵画について紹介する。  備後光照寺が西国に於いて初期浄土真宗明光派の布教の拠点となった事実は周知の処です。 ◎光照寺での絵画については、 1.絹本著色親鸞上人絵伝(けんぽんちょしょくしんらんしょうにんえでん)広島県重要文化財(昭和30年3月30日指 . . . 本文を読む

国人領主「平賀氏」の居館跡か?

2006年06月06日 | 発掘調査情報
「御土居(おどい)遺跡発掘調査」  御土居遺跡は、東広島市高屋町白市にあり、 平成13年から平成17年にかけて調査が進められていた。  今回の発掘調査では、北西隅部分の調査を行った。 調査の結果は、「一本松道」と直角に交わる城館遺跡の 「堀跡」を検出し、この城館跡の建築・設計プランが明らかとなった。  この城館跡前面にある石垣の跡の道路と一本松道とが平行 であること、この二本の道路が白山(しろや . . . 本文を読む

「史跡 三ッ城古墳(みつじょうこふん)」

2006年06月03日 | 福山歴史研究(文化財と歴史)
  (三ッ城古墳全景) 広島県内最大の前方後円墳  東広島市御薗宇(みそのう)に所在する、三ッ城古墳は、全長92m、 後円部の直径約62m、高さ13m、前方部先端の幅約66m、で広島 県内最大の前方後円墳です。  墳丘は、三段に構築され、それぞれの段の上には、円筒埴輪や朝顔 形埴輪が立て並べて飾られています。  そのほかに、前方部には、鶏や馬、盾、靱(ゆき)、冑(かぶと)、短 甲(たんこう) . . . 本文を読む