沼隈文化財研究所

「温故知新」
文化財を通して歴史を振り返ってみよう。
文化財です。歴史です。

魔訶衍寺の半開帳 (十一面観音立像と千手観音立像)

2019年04月28日 | 福山歴史研究(文化財と歴史)
 平成最後の月となる4月28日(日)~29日(月)にかけて、魔訶衍寺で半開帳がありました。

 御開帳は、33年で行われますが、この度は17年の半開帳でその御開帳に参拝出来ました。

 魔訶衍寺(まかえんじ)は、尾道市原田町に在り、市内は及び瀬戸内海を一望出来る山頂にあり、
今回は原田芸術文化交流館からマイクロバスでのピストン輸送で参拝が出来ました。

 初日の4月28日(日)には、早くから参拝者が多数集まり11時30分から
スタートとなり、4台のマイクロバスが出発しました。

 魔訶衍寺では、受付の後、新たに出来上がった収蔵庫に安置してある御仏の参拝が出来ました。
 収蔵庫に安置してある御仏の参拝を多くの善男善女で中々御仏の参拝には時間が掛りましたが、
何とか参拝が叶いました。

 木造十一面観音菩薩立像は、像高188cmでスラリとした細身の体躯をし衣文を左右対称に刻み
衣を足元まで垂らし、水瓶を左手に持ち一木造りの平安仏の特徴を表し地方に於いても
突出した優美な作例で中央に於いても引けを取らない見事な御仏である。

 同じ収蔵庫に保管されている木造千手観音立像(像高104cm)も十一面観音に劣らぬ出来映えで、
心引き込まれる作例である。

 その様な素晴らしい御仏に出会えた感動に包まれた一日でした。


魔訶衍寺入口にある案内板


魔訶衍寺山門



山門の仁王像(阿形)


山門の仁王像(吽形)


境内からの眺望


境内からの眺望


御開帳の収蔵庫


秘仏ベスト10より(魔訶衍寺木造十一面観音菩薩立像)


 魔訶衍寺に参拝途中気に掛かるものを発見し、参拝後に訪ねてみました。



石の祠が古墳の石材を使用していたのでパチリと写真を撮りました。(正面です)


右側面です。


左側面です。

更に、探していると、


蛭子城跡の案内板を見つけ、


蛭子城跡の遠景写真もパチリと取りました。

 廻りを見渡せば、中世の山城が目に付きもっと訪ねれば、

沢山見つかると思いつつ、後ろ髪引かれる思いで帰路につきました。


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