沼隈文化財研究所

「温故知新」
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「二子塚古墳出現の歴史的意義」講演要旨

2014年11月23日 | 福山歴史研究(文化財と歴史)

 「二子塚古墳出現の歴史的意義」
  ー二子塚古墳とその時代展ー
  に合わせて


平成26(2014)年11月16日(日)13:30~
福山市しんいち歴史民俗博物館に於いて
講師:古瀬清秀教授(広島大学大学院文学研究科)


 講演の内容は、参加者の皆さんと須恵器の型式から
二子塚古墳出土の須恵器と比較検討し、
年代の決定を行うユニークな話から入り、
続いて「横穴式石室」の型式も参加者の皆さんと年代の決定を
行いました。

 更に、「石棺石材」から、吉備中枢部の古墳の石棺との比較検討
を行い、

二子塚古墳が備後に於いて際立った特徴が有る点を話され、

二子塚古墳から出土した「環頭柄頭」からの解説と
前方後円墳の構築の時代背景と
方墳の出現との比較を話され、

古代史としての文献『古事記』の記載から、
吉備氏とヤマト王権の勢力関係を紐解き、
背後にある政治権力の構造を話され、

それらの背景により、「神辺平野」が、
古代に於いて強力な政治勢力が存在した
事を話され、

一時タイムスリップし古代に有意義な旅をした感じでした。


意味深い内容を大変解りやすく、またユーモアを交え楽しく
拝聴出来ました。

備後に於ける古代の歴史が、深い内容を覗かせている事を強く感じ取りました。


(講演中の古瀬教授)

                 (文責:流水)


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