沼隈文化財研究所

「温故知新」
文化財を通して歴史を振り返ってみよう。
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「江戸時代の沼隈ー干拓と備後表ー」についての講演

2013年10月01日 | 発掘調査情報

 福山市立沼隈図書館において、表記の「江戸時代の沼隈」と
題して講演があり、聴講致しました。
 (平成25年9月28日(土)PM14:00~)
講師:上田靖士(福山市文化財保護指導委員)


 地元で身近に暮らしている地域の歴史を聞く事により、
深い歴史がある事を知る事が出来て有意義な一時を過ごしました。


 特に、江戸時代初期に於いて、福山蕃(水野氏時代)の
土地の造成(新田開発)を積極的に推し進め、現在の景観が
造られている背景や、その構築方法等を、学びました。


 当初、領地の不足分であった事により、「備後表」が幕府への買い上げと
なった経緯や、その後の「備後表」が全国的に有名な「畳表」へと、
ブランド品としての評価を得る事へ繋がって行く話し等を伺いました。


 参加者が、15名程でしたが、講演後皆さんからの質問などで地域に関して
の関心が大いに盛り上がりました。


 「備後表」を作る「藺草」に関しても、参加者の子供時代には当たり前の
風景でしたが、現在では、その面影も消え失せてしまい、過去の風景に変貌して
います。その様な思いも参加者から伺う事ができました。
 今後も、地域に密着した講演があればと思いました。


         (講演会の会場風景)



  (畳表を織る場合に重要な役割の「小手(こて)」)


           (小手の拡大部分)

                           (文責:遍照)


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