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 バイクが教えてくれたことなどを勝手に気ままにつづるブログです。
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【過去最強のツーリングチーム】

2012年02月10日 22時22分43秒 | 2.楽しいツーリング




今回はグループツーリングの基本を書きたいと思います。けれども、何を目指してグループツーリングを行うか、その価値観に偏りが有るため、あくまでも「私の・・」ツーリンググループの基本についてです。


バイクは基本一人乗りの単座戦闘機みたいなもんです。従って、お互いの技量を認め合って「つるんで」走るのが、楽しくないと始まりません。アクロバット飛行チームのブルーインパルスみたいな形が一つの理想です。だいたい6名~8名程度になります。


さて、技量を揃えるために良い仲間と走りの勉強会をします。実践の機動と、座学の理論と、そういう場を作って出かけるのも楽しいツーリングです。ただ、当てもなくうまいもん食べに、出かけるのも楽しいですが、それはお互いが認め会える技量が有る程度揃ってからでないと、長続きしません。具体的にはこんな感じです。


前方にトラック。追い越し禁止でストレス。けれどもいつかのタイミングで安全に抜ける「その時を」先頭は探っています。後方のメンバーはいつでも加速できる体制でそれを待ちます。気の合った仲間だと千鳥配置の密集編隊を組んで、ワンチャンスで6台程度は一気に動けます。これが玉石混合のツーリングだと、間隔が間延びして、加速タイミングも遅れ、だらだらと長引いて、挙句交通のタイミングよりも自分たちの集団のタイミングを無理やり通そうとして、流れを乱します。


さらにタイトなタイミングになると、先頭は先頭、後方は後方と各自ばらばらに機動します。それでも収束点はぴたりと息を揃えて、再び密集千鳥編隊になるのです。交通の流れを乱さずに(ブレーキを踏ませない)異なる速度の塊がスルスルと流れて行くことが出来ます。そうなるには、各自の技量が有る程度揃ってしかも交通ルールやマナーを守る意識が揃っていないと息が合いません。


先頭がセンターライン側によるか、路肩側によるか、千鳥を解いて、単列になるか、そう言った動きが先頭の動き一つで、2番機、3番機とあうんの呼吸でサッと動きます。そういう決まりごとをきちんと作って行動出来るチームを作って、人生丸ごと楽しく付き合える仲間が、バイクでは得ることが出来ます。ただし、それを望もうとする仲間と向上心があれば、、ですが。


後方の車両は、必ず自分が前の車両のバックミラーにヘルメットが映っているか、位置取りをします。先頭は、必ず後方隊列すべてを把握する目配りをしていますので、ぼーっと死角になる位置に行かないようにします。先頭もまた、前方の車の死角に入らないようにすると同時に、グループ全体の「ゾーン」を確保します。最近は、そんな「ビシッ」と6台ぐらいがあたかも1台かの様な動きをするツーリングチームに出会いませんが、自分はそういうツーリング仲間を作っていました。絶対に怪我をさせないバイク仲間です。


バイクの種類も、あまり違うと無理が有ります。一番動きの良かったチームではGSXR750と1100だけのチームでしたが、路上の車2台分ぐらいの車間で、6台が動いていたように思います。前方の車を抜く時に、左右からばらばらに、、、なんてことは有りません。先頭が右センターラインからの意思表示で車体半分センターによると、後方は即座に単列になって、やや車間を取りつつ追い越して、抜いた車と距離を取って、一斉に千鳥へ隊列に戻ります。そう言った動きを見ながら峠を走ると本当に一体感が生まれ気持ちよかったな。 

Regsxr750by_3

残念ながら、みんなが独身時代の終焉とともに、全盛期は過ぎて行ったのでした…(遠い目)

つづく