怒濤のように毎日が過ぎております。
ネットする時間とれない訳ではないですが,相方が海で現在母子家庭生活満喫中の身なので,
思うようにはいきませぬ。テーブルにPCをひろげ,娘を右腕であやしながら左手で
ご飯食べてPC打って・・・・本当はもうたーーーーっくさんネットで調べなきゃいけない事あるんですが。
現在娘はすやすやねんねこニャーン中!!
この睡眠時間中に書いてしまおう!
今日のお題。「おっぱいさん」
妊娠前やそれまで知らなかった母乳の神秘をここに書きます+入院生活についても多少触れながら。
◎初乳
まず,私は出産当日,赤ちゃんがおっぱいを加えた瞬間から母乳が出るんだとばかり思ってました。
したら違うんですね。だいたい出産後2,3日で出てくる事が多いようですが,勿論この時はいわいる「白いお乳」ではなく
どっちかというと 黄色がかったおっぱいです。初乳というそうです。しかもほんのちょっぴりしか出ません。1gくらい?
この初乳に赤ちゃんに大切な沢山の免疫成分が含まれており,なのでこの期間に少しでも初乳を飲ませる事は大事なようです。
またこの出産後~1週間程度に母乳分泌増進のホルモンが良く出るので,この時に頻回に直母(直接お乳あげること)
する事も非常に大事なわけです。
◎入院中~母乳の立ち上がり
母乳は赤ちゃんが吸えば吸う程分泌が良くなり出るようになります。
入院中前半,最初はなかなか出なく相当悩みました。
だって出産後周りのノルウェー人やら外国人の母親たちが普通に赤ちゃんに直母しているんですもの。
私はあげたいのにおっぱい出ないし。なぜ出ないんだ!
娘は小粒だから吸ってはくれず,体重増量の為に病院指定のミルクを与えていました。
(ただでさえ,娘は小さく産まれてきて毎日小さい小さい言われ続け,でも私のおっぱいから
飲めないし,もう「体重増加」の事で頭がいっぱいいっぱいの日々でした。
娘も飲めないから(おっぱい出ないし,そもそも飲む力弱い)泣くし,泣くと体重は減る=退院できない・・の悪循環)
私は搾乳しろと言われましたが手で搾乳しても頑張って15分かかって10g程。搾乳機使っても絞れる程など取れず。
周りのお母さんは母乳出てるのに自分は出ないので焦る私..。
次第におっぱいが固く熱を持ってくるわで痛いし!!!(後で知りましたがこれがおっぱいが出る前の兆候だったようです)
日本なら母乳分泌を促すマッサージをするそうですが,こちらは違います。
オキシトシンのホルモン剤を鼻から吸ってみたり。
また,なぜかノルウェー人の助産師さんが「中国で勉強したの!」と針治療を全身に施されました。
(今となっては笑い話笑。ベッドに死神の如く仰向け~の上半身パイ丸出しで針を刺される。その姿相方に写真に納めて貰いました笑)
その後・・・・
中国三千年の歴史効果か?!(いや,ただ単に時間が経過したためか??)
出ないと思ったら母乳がギョーサン出るようになりました笑。中国三千年の歴史・・・絶大なる効果!
が,私は沢山おっぱい出るのに,娘は小粒で直母するとたちまちすやすや寝てしまい飲んでくれません。
飲まない=体重減少となるので,入院中後半は直母を試みてから(助産師介助),事前に搾乳しておいた搾乳母を哺乳瓶で一気に
飲ませる,という事を繰り返してました。
これがどんなに大変だったか。おっぱいあげるという事がこんなに大変だとは・・思ってもなかったです。
授乳は頻回に。毎2時間の授乳。
①直母をし,娘が飲んでくれないと分かったら助産師を呼ぶ
②介助してもらいつつ,娘が眠って飲まないと判断したら
③搾乳母の入った哺乳瓶を一気に飲ませる
(体重増加しないと退院できない!その恐怖!)
④私は娘を助産師さんに預け(哺乳瓶で飲ませてる間)一人パンピングルームへ。
搾乳用の機械があるのでそこで10~20分ほど授乳の度に一人で搾乳。
それを専用のカップに入れ冷蔵庫で保存。
①~④まで実に一時間軽くかかっちゃうんですね。
その後娘をあやしたりオムツ交換していたらもう次の授乳時間へと突入するわけです。
眠る暇など皆無!!特に夜中の授乳はきつかったー。まあ朝も夜も無いね。
皆,これを入院中経験していたんですね。
ただでさえ,産後の体はもう全身めちゃくちゃ痛いんです。
オマタからは血も沢山出て痛くて痛くてベッドから立つのも辛い。歩くのも辛い。ふらふら。
私の場合,出産レポに書いたように,肩の毛細血管切れる位力使ったのでもう体中すべてが筋肉痛。+授乳とお世話で寝れない。
しかも私の寝ている部屋は相部屋。お隣の赤ちゃんが泣いたらこちらも泣き,又はその逆もあり。。
不眠症になるわけです!
まさに私は「ゾンビ」と化していました。
世のお母様方は,皆これを経験するから「母」として強くなってくんだ!と思いました。
育児をなめてました。
体力は出産よりその後の育児に使うんですね。出産は勿論大変だったけど,
その後の育児の方が,もう比べ物にならない位大変だと感じました。
おっぱいは沢山出るようになったのに,飲めない娘。
どんどん体重減少する娘。
自分のおっぱいを直接あげられなく,メモリ上痩せ細る娘の姿をみて何度「ごめんね,ごめんね」と思ったことか。
しかも「黄疸」も長引き,3回もUVの下へ。。。
哺乳瓶からも一時飲めなくて鼻チューブで飲ませたり。。
これほど辛い事はありませんでした。 私のせいで娘が弱ってく..と。
◎分泌過多
母乳出ないのも困ります。
しかし実は出過ぎても困るんです!!なんて贅沢!母乳沢山あるならただ飲ませりゃ良いじゃーん!と思ったそこの方!!!
これも知らなかった事実。
母乳分泌過多の人が気をつけること...それは乳腺炎等のおっぱいのトラブルです。
私の母も同じだったようですが,食事メニューに気をつけないとたちまちおっぱいが張ってしまうのです。
張るだけではなく,酷くなると乳線が詰まり,おっぱいはドロドロの乳腺炎に。また高熱も出て歩けなくなる方もいるとか。
おっぱいドロドロマヨネーズのようになる=赤ちゃんは嫌がって飲まない=飲まないので母乳は溜まる一方=さらに乳房が
石のように固くなる=炎症を起こす=手術をする場合も・・・。
これらのトラブルにならないように,特に大食いの私が今気を付けてるのが「食事」です。
最近は毎日おっぱいに良いとされるご飯と野菜スープを食べてます。ゆっくり噛んで食べないとダメなようです。
乳製品や油っこいもの,甘いものを食べ過ぎるとすぐ胸が張っちゃって。。授乳間隔空き過ぎても石のように固くなります。
乳腺炎にはまだまだなってないけど,そりゃあもうこれに罹ったら大変なようです。
痛くて痛くて溜まらないんだとか。
なのに入院生活中出されたご飯は毎朝毎晩パン,チーズ..。乳製品王国ノルウェーですからね。
よくノルウェーの人たちはおっぱい詰まらないなあと思いました(詰まる人は勿論いるようです)。
相部屋の人なんて,私より胸は3倍大きいんじゃなか?って位でかいのにコーラ一気飲みしてたし。
なんで私はおっぱい詰まり易い体質なんだよーと嘆いておりました。
んじゃ搾乳すれば良いかって??
そうじゃないんです。
搾乳すればするほどおっぱいの分泌が良くなり過ぎちゃって,おっぱいが大変な事になっちゃうんです。
だから一番は頻回に赤ちゃんにおっぱいを吸って貰うことが大事で,そのためにおっぱいに良い食事をとる必要があるのです。
おっぱいに良い食事・・基本和食です。ご飯や根菜類,味噌も良いらしい。海草類やお魚も。
でもここは日本じゃないのでなかなかこういうの接種するの難しいんです~,トホホのホ:(
とにかく油っこいもの,ジャンキーなもの,甘いもの連続食べるのは危険。
勿論,アイスクリーム一切禁止!とか天ぷら絶対食べられない!とかじゃないけど。
日中馬鹿食いしなければ,今のところ私のおっぱいにトラブルはありません。
◎授乳間隔
新生児期は泣いたらあげるという行為をしていましたが今はようやく2.5-3時間の授乳になってます。
夜間は4時間程空いちゃう時も。そうすると気づいたらおっぱいがパンパン重くなってて
飛び起きる時もあります。今はようやくおっぱいの分泌も娘の授乳間隔に合わせて出来上がってきたので
そこまで酷く固くなる事はほぼなくなってきました。
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というように,おっぱい一つとっても本当色々学べま~す。
知らなかった。てか,これは常識として皆知ってることだったのか?
野菜スープすら最初は作るのも大変でした。娘連れて買い物も大変だったし。
ノルウェー人スーパー助産師さんたちに毎日指導される日々が続いた入院生活。
病院ではなく,私の中でそこはもはや「刑務所」になってった。
結局10日間もお世話になったんですが,後々考えると実はこれはラッキーだったかもしれません。
健康なお母さんはこちらで出産すると2,3日で退院しなきゃいけない。
おっぱいなんて出来あがってないのに,どうして退院できるのか,させられるのか?
入院中仲良くなったママさんは,
「私,まだおっぱい出ないのにどうしたら良いのかしら。娘は一晩中泣いているし,子育ての仕方分からないのに。」と
もの凄く嘆いていました。私は運良く?!ちゃんとおっぱい出るまでいさせて貰えたし,嫌だ嫌だとあれほど思ってた入院生活,
実はそんなに長居できたのは本当にラッキーだったと思います。
だって退院後,相方と3人だけの生活の方がもっともっともっと大変だったから。
6週間検診(日本でいいう一ヶ月検診)で体重増えてなかったら,また入院させられるんだと思い,私達は病院と同じやり方で
退院後数日搾乳母を作っては一気に飲ませてました。でも,これ自分たちでやるのは本当大変!!!
なぜって,哺乳瓶を温めたり,使用後熱湯消毒したりそりゃ時間かかる。
私は最初直母を試み,その間にこの仕事を相方にしてもらい,私は一人搾乳器でぱいを絞る,というのを繰り返しました。
いやはや....ただでさえ授乳間隔が頻繁なんですから...
私達2人して死亡。
ゾンビが家に2匹。
やることは授乳だけじゃない。
突然予期せぬ早産で産まれたので,どこにおむつ台を設置して~とか赤ちゃんを育てるという「環境」も整ってなかったのが悪かった。
物はあったけど。なのでてんやわんやの日々が数日過ぎ,私も相方も子育てがどんなに大変か,体でしっかり体感したわけです。
途中2人して気が狂いそうになったけど,日本からの助っ人,実母と相方の母さんも来てくれ
最初の新生児期を乗り切りました。
なんて,大変大変,といってる割にフィヨルドツアー一緒に行ったりレストラン行ったりと,私よく体力あったわな,と思います笑
その頃おっぱいあげてるからか,寝不足からなのか,鉄足りなくてふらふらでしたが。
いや,よくやったな自分笑
でもこのとんでもない大変な時期を相方と一緒に一ヶ月半過ごせたというのは2人にとってとても良かったと思います。
相方も「子育てがこんなに大変なことだったとは」と身をもって体験できたと言います。
日本なら育休で一ヶ月休めるなんて有り得ないです。
でもそれを体験しないと,どんなに子育てが大変かはまったーーーーく分からないと思います。
そういう環境を日本もしっかり整えてかないと,子育てしたい,産みたいと思う人が減るのは当たり前です。
(でも今は日本は出生率少しずつ上がってきたようですが)
また長い長い文章になってしまいました。
今は楽しく子育てしています♪時に爆発しそうになりながら。ゾンビに変身する回数も減ってきたよ!
子と共に自分も成長,まさに育自!
これから先もっともっと大変な事はいくつでも出てくるでしょう。
いろんな事が待ち受けているかもしれませんが親である私がしっかりしなきゃ!娘と共に成長できたらと思います。
ようやく一人で気兼ねなくネットできる余裕も時間も作れるようになったので
これから育児レポートも出来るだけ書いてければなと思います。
ここまで読んで下さった方,ありがとうございます。
*写真を整理してきたら可愛い2人が出て来たので載せます。
撮影時期は3月ですが,6月でも子供はこんな格好してたっけ?!
7月入っても最高気温,20度に満たない日が多いノルウェーですから...。
娘もこんな風に立ってお友達とじゃれ合う日がいつか来るんだよな~楽しみだな~。
生後,RIMIというスーパーから頂いたBaby Box。赤ちゃんグッズの試供品。

↑その中身! おむつだけじゃなく,お尻拭きから何から何までこんなに無料で貰えちゃう!
RIMIだけじゃなく,薬局等でも貰えます。さすがノルウェー。