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後だしじゃんけん日記

古い革袋に新しい酒?

「転生!太宰治 転生して、すみません」 佐藤友哉著

2018年10月15日 | 読んだ

 

       この劇画風な表紙は何

 ウィキペデアで検索したら「島本理生」のダンナさまなのね・・・

 こんなことを最初に記したら、作者に失礼とは存じますが島本理生の小説は

 読んでおりまして、1度目の結婚も2度目の結婚も同じ相手とと記憶していて

 興味を持っておりました。   85歳なりにね。

 そしたらこの本を書いたと新聞で知り、早速アマゾンしました。

 

      いやぁ  面白かったです

 私、国民学校6年生の時、終戦となりました。

 それから手当たり次第に本を読み始めました。当時も夏目漱石・森鴎外は

 古典化していて川端康成・石川達三・石坂洋次郎・丹羽文雄・三島由紀夫、

 やがて井上靖が流行作家の名を恣しいままにしておりました。

 私はこの作家たちが夏目漱石のように残るのだと想って居りました。


 それから別格のように太宰治がありました。色々な意味で問題児・・・・

 

      しかし亡くなってみると今でも「桜桃忌」

 

      あぁ   やっぱり・・・・

      これが古典いりか・・・・・

      思い当たるわが身の弱さ・・・・   なぁんてね

 

       目次

 序章  太宰、西暦2017年の東京に転生する

 第1章 太宰、モテる

 第2章 太宰、心中する

 第3章 太宰、自殺する

 第4章 太宰、家庭の幸福を語る

 第5章 太宰、カプセルホテルを満喫する

 第6章 太宰、自分の本を見つける

 第7章 太宰、ライトノベルを読む

 第8章 太宰、メイドカフェで踊る

 第9章 太宰、芥川賞のパーティでつまみ出される

 第10章 太宰、インターネットと出会う

 第11章 太宰、芥川賞を欲する

 第12章 太宰、才能を爆発させる

 第13章 太宰、講談社に行く

 第14章 太宰、生きる


   詳しく書くのは野暮でしょう・・・・

   読了後、やっぱりあの装丁でないとダメなのかね~

 

 私 観たり読んだりして此処に書いておりますが、決して解説でも

 批評でもございません!単なるメモなんです。

 読まれた方がちょこっと気を留められたら嬉しいかも・・・・

 

  


【衝撃】認知症には必ず初期症状があった!この症状が出たら危険!見るべき20のチェックポイントとは!?実話がヤバい!

2018年09月13日 | 読んだ

【衝撃】認知症には必ず初期症状があった!この症状が出たら危険!見るべき20のチェックポイントとは!?実話がヤバい!

 

 私の場合今のところ大丈夫かと思いますが、アブナイ箇所もあります。

 固有名詞を覚える意思がありません

 例えばここサンビナス立川には常に新しい入居者があるのに、挨拶はしますが

 名前を口にすることは殆どありません・・・・

 やはり努めて覚える努力が有効かもしれません。

 

 最近掲示板の職員の名簿は張り出されました。

 スマホで写真を撮ってあります。 まずお世話になる方々のお名前をガンバリマス

  「Xさん お早うございます」ここの職員は必ず名前で返してくれるでしょう


「死に支度」 瀬戸内寂聴

2018年08月25日 | 読んだ

 

 久しぶりに図書館に行ってこの本に出会いました。

 91歳の時、「群像」に掲載されたものでした。

 

 東京目白台のマンションに最初のお手伝いさん「はるみさん」が登場するところから

 始まります。彼女16歳~68歳まで勤めています。

 ほぼ50年前の瀬戸内晴美の作家生活を垣間見ることが出来ます。

 

 やがて出家し京都嵯峨野に寂庵を結んでからも3人のお手伝いさん達が家事に家計に

 勤しみ寂聴を支えますが、とうとう新旧交代の時が参ります。

 それを彼女は「春の革命」とよび、モナとアカリの若手二人が取って代わります。

 

 若返った家族とのやりとりがイキイキと描かれています。

 なにしろこの庵主さま、モナの採用の面接で「初体験はいつ?」と尋ねています。

 

 モナの目線で語られる処も愉快で作家の生活テンポも若返っていきます。

 3人の生活の話題の合間に交流のあった作家たちのエピソードが語られています。

 

 点鬼簿・・・・連城三紀彦・酒井雄哉大阿闍梨・秋山駿・井上光晴その他

 交流のあった作家の最期を伝えています。

 臨終行儀・・・歴史上の高僧の遷化が語られていて、自身のその時への備えも

 具体的に記されております。

 

 寂聴ほどプライベートをTVなどで公開している作家はありません。

 書くものも僧侶としての発信もありますから彼女らしい豪胆な型破りを

 開陳しております。

 

 しばしば仏教の戒律を超えるものがあります。

 彼女は「破る人」でもありましょう。

 

 洒脱なタッチでとても読みやすく色々な実在の人との交流も描いてあります。

 

 颯爽と死に向かっている姿。そして書いている姿・・・・です。


昭和記念公園 花便り 8月2日 ナツズイセンとカノコユリ

2018年08月02日 | 読んだ

 

 

 あまりの暑さにめげて昭和記念公園もご無沙汰していましたが、

 8月から開園時間が19時までになったので、日が陰る午後5時半ごろに行ってみました。

 園内には30分ほどしかいなかったのですが、汗びっしょりでした。

 園内には暑さに負けずヒマワリ、サギ草、ハスその他夏の花が咲いていますが、

 遠いところはパス、一番近いナツズイセンとカノコユリを見てきました。

 

 ナツズイセンの蕾の向こうの花にバッタが止まっています。

 カノコユリも鹿の子模様が古風だけど女の子を思わせます。

 

      園内は蝉しぐれでした。

 

        言うまいと思えど今日の暑さかな

 

                 82日     アキコ

 

 


【羽生結弦】清塚信也氏がワイドナショーに出演!W杯ポーランド戦に例えた小塚崇彦氏の言葉に対し「ゆづちゃんの平昌五輪の演技は…」と一言…

2018年07月17日 | 読んだ

【羽生結弦】清塚信也氏がワイドナショーに出演!W杯ポーランド戦に例えた小塚崇彦氏の言葉に対し「ゆづちゃんの平昌五輪の演技は…」と一言…

 

当日この番組観ていました。 ははぁ~ん プロのスケーターはこう見たんだぁ

思いました。 ちょっと辛口だったけれど皆がみんな「神」と言うのはこれまた

違ってしまうと気になっていました・・・・

このYouTubeはいい線いってます

「ゆづ」の値打ちをやたら神格視するのは、却って迷惑になるでしょう。

      「ひいきの引き倒し」 やばいよ

  この番組の性格もあるからね

  清塚信也は以前からフアンだったので、ヤマハのお店でのトーク&ピアノに出かけて

  聴いていました(10年程前だったか)。コンサートもよく聴きに行きました。

       コメンテーターとしての活躍うれしいです。


花便り「雑草の唄」ヤマゴボウとイヌホオズキ 6月25日

2018年06月25日 | 読んだ

 

 

  我がサンビナスの生垣のビヨウヤナギの間からニョキニョキと伸びてきて、

  3メートルにもなってしまった植物は???

  私の持っている図鑑によればヨウシュヤマゴボウです。

 白っぽい穂先のように花が咲き、あっという間に青い実になり、それが黒くなってきました。


 在来種のヤマゴボウはずっと丈が低いらしい。食用の牛蒡は私は生えているところを

 見たことがないけど、こんなに丈が高いものではなかったような・・・・・。

 あまりに背が高く葉が大きくて、写真を撮るのに苦労しました。

 

 玄関脇にひっそりして小さな反り返った花をつけ、

 丸い青い実になり黒くなったのはイヌホオズキです。

 

   サンビナスは良く手入れをされていると思うけど、

   雑草はしたたかに生き延びています。


 

              6月26日     アキコ


昭和記念公園 花便り 6月1日 カスミソウとコマチソウ

2018年06月01日 | 読んだ

 

 

  

 

  昭和記念公園は花菖蒲が満開で見ごろを迎えています。

その他にもタイサンボクやアナベル、カシワバアジサイなどもほぼ満開になりました。

 

  今日はナデシコ科の花をご紹介しましょう。

  白い花はカスミソウで、みんなの原っぱの東花畑にあります。

  私たちが花屋さんで見かけるカスミソウは、

  宿根カスミソウと言って分類上は同じ属の別の種だそうです。

  こちらのほうが花が少し大きいように思いました。

 

  濃いピンクの花はコマチソウで、日本庭園とみんなの原っぱの間の斜面に

  突然赤い花畑が出現しました。

  よく見かける花だそうですが、私は意識して見たのは初めてです。

  帰り道の脇にはカワラナデシコも見かけました。

 

  日向は暑いけど木陰は気持ちよい風が吹いていました。

 

              61日    アキコ


「夫の後始末」 曽野綾子著

2017年11月21日 | 読んだ

 

 この本を頂きました。私も4ヶ月前主人を亡くしましたのでタイミングとしては

 是非、読みたい本でした。 

  さすが 瀬戸内寂聴、佐藤愛子 と並ぶ現役女流高齢作家。

  3人共筆力は衰え知らず。しかし小説よりエッセイにスタンスがかかるのは、

  やむを得ないのかとお察しいたします。

  まえがき 夫を自宅で介護すると決めたわけ

       (思っても現実は大変難しい)

  元文化庁長官・小説家 三浦朱門 を夫にもち、作家生活ではむしろ夫を凌ぐ

  人気作家であった曽野綾子も85歳にして90歳の夫を亡くされたのでした。

  2017年2月3日

  お話は自分の母、御主人の両親を送られた体験を含めて、作家業を続けられながら

  自宅での看取りを続けて体験した具体的な取り組みや工夫を開陳しておられます。

  カトリックの方ならではの考えもあって知的なタッチの文章は、日本的情緒とは

  違った感触でありました。

  尊敬する老医師から人間の最期に臨んでやってはいけないこと三つ

  ◎ 点滴乃至は胃瘻によって延命すること。

  ◎ 気管切開をすること。

  ◎ 酸素吸入。

  これは私達夫婦も望んでおりましたが、よくよく最期には酸素吸入したような

  「老衰との向き合い方」についても思っても実行を許されない事情もありますのよ。

  下の始末を始め、毎日毎時取り組まねばならない現実もあります。

  具体的に室内の工夫や対人関係の諸問題、ご自身の故障を抱えた身体事情。

     きっと参考になさる方を想定なさっての内容かと思われます。

 

  老人問題は今後ますます大きくなると思われ、感傷や世間体・過去のモラルを

  振り切った決断の医療行政で本当の意味での人間の救済を目指して貰いたいものです。

  


「乳がん患者三年目の秋に思うこと」by YUKO

2017年10月22日 | 読んだ

10月はピンクリボン月間なので、何か乳がんに関して書いておこう。

以前、何で、乳がん患者だけが、ピンクリボンと称して、色んなイベントがあるのか、

私なりの考えを書いたが、今回は、さて、乳がん患者歴3年となり、

今、自分はどうなのか?を書いてみようと思う。

 

まず、この1年で一番自分に衝撃を与えた出来事。

それは、私より2ヶ月前に乳がん告知をされた小林麻央さんの死。

 

年齢は全然違うし、彼女のがんと自分のがんが同じ種類のものなのかも分からないが、

でも、告知を受けた時点では、私も彼女も1センチ程度の腫瘍で、

四方や自分ががんとは思わないぐらい健康で普通に生活しており、

つまり、少なくとも彼女も私と同じステージだったと想像する。

 

だから、彼女の動向はとても気になっていた。彼女のブログを読む度に、

彼女の見える世界、描く文章の内容が、痛いぐらいに理解出来た。

休職し、治療に専念していた時の自分と一緒だったから。

 

変な話、死を意識せざる負えない状況に置かれた事で、今、手にしている生がどれほど尊く、

この世界が美しいと実感するのだ。自分の見ている世界、住んでいる世界が、

ものすごくキラキラと輝いて見えるのだ。面倒臭いと思っていたルーティーン作業も、

楽しく感じられる。“キャンサーギフト”と呼ばれるのは、この感覚なのかと思った。

 

私は勝手に、彼女を同じ敵と戦う同士(同志)の様に感じていたようだ。

だから、彼女が天に召された時、その日は遠くないと分かっていたはずなのに、衝撃を受けた。

しかし、それと同時に、“もう戦わなくていいんだね。

本当にお疲れ様でした。”という気持ちも湧いた。

 

そんな私は、今、まだ戦っている最中だ。

その戦いは、がんという病気そのものだけではなく、再発や転移への恐怖心、

薄毛、切除した乳房等の肉体的劣等感、ホルモン治療による副作用の不快感等、

自分の中に湧いてくるネガティブな気持ちとの戦いも含まれる。

 

“生きているだけで幸せ”という時期が過ぎ、“この身体で、生きて行かなければならない。

”という時期に今いるんだと思う。だから、今の私の見える世界は、以前ほど、キラキラしていない。

 

がん治療前の自分に戻りたい衝動、出来ない事に対する苦痛ばかりに目がいく自分がいる。

自分に自分ががっかりする事が多くて、嫌になる事も多い。

 

乳がん患者が、ある程度、治療が落ち着いた頃にうつ病になるって

こんな心理状態からなんだろうなぁ。

周りからは、元気に見えるし、“抗がん剤したんだから、当たり前じゃない。生きているだけで

有難いでしょ。“と思われているだろうし、自分でもそう思う。

でも、なんだろう、この悶々とした気持ちは? 生きる方が大変なんて言っちゃいけないが、

それも一つの真理でもあると思う。

 

そして、こんな感覚をシェア出来るのは、やはり、乳がん患者同士なんだと思う。

だから、患者会があり、そこで自分の悶々とした気持ちを吐き出し、

相手の話に共感を感じる事で、前に進める。辛いのは私だけじゃないんだなぁ、

と思うことで、今をやり過ごせる。

愚痴ったって、新しく胸は生えてこないし、

障害を受けた細胞は戻らない。そんなの分かっている。

だけどね、偶に、弱い自分を吐き出さないと、空元気でもいられなくなる。

 

そんな私たちをサポートしてくれるのが、ピンクリボン運動。

応援してくれる、理解しようとしてくれる人たちがいるってだけで、

空元気が、本物の元気に変わったりする。

 

生きるって難しい。でも、だからやりがいがあるのかな。

 

さぁ、今日も生きていることに感謝して、前に進もう。


     以前私のNYの姪YUKOさんが乳がんになった時、発信していたブログを

  ここに転載したことがあって、今回の現状発信を読み

  皆さんにもご報告と思いました。先日はイースター島からモアイ像の

  絵葉書を送ってくれました。精力的に生きてガンバッテいるようです

 

 

 

 

 

 

 


「友情」 山中伸弥  平尾誠二・恵子

2017年10月19日 | 読んだ

 

 この本に巡り合えた事に深く感謝いたします。

 タイトルが「友情」・・・・このシンプルなベタなタイトルが読了後には

 泪で潤んでおりました。

  ノーベル賞をもらった山中伸弥さん。TVでお見かけしたり、マラソン姿を

 拝見したり、書かれた文をチョコッと読ませて頂いた人。

  平尾誠二さん。プレイ姿をTVで拝見したこともないのに、その風貌はカッコイイ

 ラガーマンとして私でさえも知りえた人。

  この2人が親友同士だったとは、この本で初めて知りました。

 

 この2人が出会ったのは、2010年9月 「週刊現代」での対談ででした。

 山中さんがノーベル賞を頂く2年前のことでした。

 山中 48歳。 平尾 47歳。

 大学時代に3年間ラグビーをやっていた山中さんにとってその世界のヒーロー平尾に

 若い頃からあこがれを抱いていたのでした。

 博識な平尾も当時の山中先生を知っておりました。

 

 対談の席で語り合うや2人の魂は、強い磁石のようにピタリと強く

 引き寄せられたのでした。

 

 この本には忙しい2人なのに何枚かのショットが挿入されており、二人の

 好ましい間柄を伝えてまいります。

  ・・・・いい写真だなぁ・・・・いい2人だなぁ・・・・

 

 やがて5年ほどして平尾さんは胆管癌になってしまいます。

 (私の母も胆管癌でなくなりました。半年から1年と言われ丁度半年でした。)

 平尾さんの発病を知った山中さんは風呂場で独り号泣されました。

 

 山中さんは職業柄の全知識全コネクションをかけて平尾さんの闘病に

 関わっていきます。平尾さんもご家族もすべてを委ねて

 ガンバッテ行くのですが・・・・・

  (平尾夫人と娘さんは東大阪の石切神社に月1度のペースで半年間

  お百度参りをなさっておりました)

 お二人はご家族含めて、お互いの家を訪問し合う仲でもありました。

 2人とも美貌で優秀な妻と娘さんに恵まれた処も同じでした。

 

 後半は2人の出会いの場となった2010年9月の対談を未公開部分も

 含めて掲載してあります。

 テーマ1からテーマ5迄、当時を振り返っての山中先生の談話が

 その冒頭に附してあります。

 この本で読めるのは何という幸運であろうかと、随所に散りばめられた

 珠玉の2人の智慧に触れることになります。

 ラグビーの世界・ips研究の世界のtwotopの深く・鋭く・暖かい目線。

     凄いという他ありません!しかも判り易い!

 

 本の造りは文字のポイントも大きくゆったりして誰にでも読みやすく

 とても美しい本であります。

 

    お二人の繊細な気配りがつまっているからでしょうか・・・