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後だしじゃんけん日記

古い革袋に新しい酒?

映画『草原の椅子』

2013年03月06日 | 観た&聴いた

映画『草原の椅子』予告編

原作 宮本 輝         監督 成島 出

俳優   遠間憲太郎(佐藤浩市)・富樫(西村雅彦)・貴志子(吉瀬美智子)

      圭輔(貞光奏風・・・子役)・その母(小池栄子)

遠間は上役と部下のはざまで苦労している中間管理職。激務の毎日。

家庭では女子大生の娘と一緒に×いち暮らし。

ある夜、取引先の社長から電話でガソリンまみれの彼を救ける。

それが縁で二人は 親友 となる。

     とんでもないハプニングで、幼児 圭輔 が転がり込んでくる。

     その子は母親の虐待からか、心を閉ざし言葉のない子供であった。

遠間はタクシーの窓から、降り出した雨の中を駈けて帰る貴志子を見て

追っていくと、彼女は趣味の陶芸品を扱う店の経営者なのだった。

     遠間もやきものには一家言を持つ陶器好きだったから・・・・

 

さて話はPTSD(心的ストレス障害)の子供 圭輔 を中心に進む。

     持て余しながらも、日に日に情が湧いてくる遠間。

     関わる大人たちもその子に心を寄せる。

     厳しい仕事の現実に翻弄されながらも、善根の人達は係って止まない。

結局 圭輔 を養護施設に託すと決断し、最後の思い出つくりにパキスタン・フンザに

行くことにする。     フンザの風景の中の 遠間・富樫・貴志子・圭輔 。

 

     この物語は現代の寓話でしょう。 宮本輝ワールドを映画で観ることになります。

子役の貞光の存在感が凄い  足を90度に開いてペタンと座る。可愛い・賢い子と違う。

複雑な虐待児の心象を映す動作・表情。監督あっての事と思うのですが説得力大きいです。

関西弁の西村雅彦・・・・役者やのう 

小池栄子・・・・この監督の 八日目の蝉 でも、いい女優でしたが、ここでは入神の演技。

         圭輔の母親役。日常と異常の出入り  おっそろしい でもこんな人在りと思う。

 

   今年に入って観た映画は、どれも好かった。   映画に癒された。

   そういう映画を選んで観てるのでしょうね。

 


映画「王になった男」

2013年02月27日 | 観た&聴いた

映画「王になった男」本予告

監督 チュ・チャンミン

俳優 イ・ビュンホン(光海王とその影武者)

    ハン・ヒョジュ (王妃)

    リュ・スンリョン ・チャン・グァン ・キム・イングォン

朝鮮王朝15代目 光海王 は英明な王であったのだが、王廷内の派閥の

暗躍で暗殺される事を恐れるようになり、疑心と漁色の暴君となっていった。

    とうとう瀕死の床に伏してしまう。

忠臣のホ・ギュンは宦官のチョ内官と図り、替え玉を探した。

見付けたのが、キーセン宿の男。彼は容貌が王にそっくりなのだった。

    それから嫌がる彼を影武者に仕立てる。

下賤の男が王に化ける経過は、とても興味深く映画ならではの仕掛けが

てんこ盛り。客席からは笑い声があちこちに。いやぁ王様も大変なのでした。

    イ・ビョンホンの二役。大成功

王を必死に演じているうちに、替え玉の心中に芽生えてたのが、こんな王

でありたくない・・・・思わず本心で 真の王 になりたいと願うのだった。

 

時代は中国では明・日本では秀吉以後の戦国時代らしい。

朝鮮王朝の時代劇は何本か観ましたが、私には知識が殆どなく

洗練された美術の印象が残りました。

     本物の光海君が回復してからは、更に一波乱があり

     離れていた王妃との交流などストリーは見事に展開します。

イ・ビョンホン好演でした。  他の俳優も適役だった。

王妃役のハン・ヒョジュ 何本か観ていますが、演技力高い。

 

     とにかく面白かった。満足しました。そして泣きました。

                 

 


清塚信也&石田泰尚Duo Concert

2013年02月18日 | 観た&聴いた

2月16日 平塚市中央公民館大ホールで二人のコンサートがありました。

ちょっと遠かったのですが、2:00Pmからだったので出かけました。

生きのいい気の合った若いDuoを春一番に聴きたかったから。

  ドビュッシー    月の光

              アラベスク

              美しき夕暮れ(ハイフェッツ編曲)

              亜麻色の髪の乙女

              ゴリウォーグのケークウォーク(ハイフェッツ編曲)

              ヴァイオリン・ソナタ

                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   

  ラヴェル      道化師の朝の歌

             亡き王女のためのパヴァーヌ

  クライスラー   美しきロスマリン

             愛の悲しみ

             愛の喜び

             プレリュードとアレグロ

  ラヴェル     ヴァイオリン、ソナタ

 

 聴きなれた曲と珍しい曲と清塚さんのトークで心地よいコンサートでした。

 極端に寡黙なヴァイオリンの石田。しかし演奏のパフォーマンスで語ります。

 この日も頑なに一言も発せず・・・・

 清塚は主演の映画「さよならドヴュッシー」が封切りされた直後なのでか{岬洋介}カット。

 お似合いで華やかな雰囲気盛り上げていました。

 トークも初めて聞くことばかりで楽しかった。

    いわく「亡き王女のためのパヴァーヌ」という曲名は物語あっての事ではなく、

    曲の気分で付けられたと・・・・  

    ガーシュインがラヴェルに弟子入りを申し込んだ話やら、

    ラヴェルの気難しい性格のエピソード等・・・彼はクラシックから堅苦しさを

    除こうといつも一生懸命です。才気渙発なピアニストです。

 アンコールのトルコ行進曲の超絶テンポからジャズ調から変幻自在な演奏はさすが。

          当代きってのスタイリッシュな二人にカンパ~イ!

          コンサートというよりライブ感覚でした。


映画『レ・ミゼラブル』

2013年02月14日 | 観た&聴いた

映画『レ・ミゼラブル』日本版予告編

    

原作  ヴィクトル・ユーゴー

監督  トム・フーバー「英国王のスピーチ」

俳優  ジャン・バルジャン( ヒュー・ジャックマン)  ・ジャベール(ラッセル・クロウ)

     ファンティーヌ(アン・ハサウェイ)  ・コゼット(アマンダ・サイフレッド)

余りに有名なストリーとミュージカルの舞台。

私はジャン・バルジャンを華麗なミュージカルの舞台で観る気になれず、

映画もそれを引きずって観ませんでした。

ところが・・・・友人達は口ぐちに「良かった~」「素晴らしかった!」

昨年暮れに公開されたのに、観たのが2月12日。  完全 後出しです。

    スケールが大きいし、素晴らしい映像、実写・CG 映画のテクニックの結集。

    驚いたのが俳優が歌ってるのだそうで、歌唱と演技の合体がお見事。

         脱帽です。   暗がりで何度も涙しました。  

       ミュージカルが映画化されたものは、いくつか観ていますが、

    これが最高と感じました。  ヴラボー

    新宿の映画館では、終わったら観客が皆拍手・拍手だったそうです。

    

         ファンティーヌ役のアン・ハサウェイの美しかったこと、泉のようでした。


グスタヴォ・ドゥダメル (指揮者)

2013年02月06日 | 観た&聴いた

バーンスタイン - マンボ

ベネズェラでは国策として、才能と希望のある青年達をクラシック演奏家として

育成するプロジェクトを作り、かなりの成果を上げているとTVで知りました。

NHK日曜日の夜の番組「ららら♪クラシック」8月26日で、目の覚めるような、耳が

愕くような演奏に出会いました!  それが指揮者ドゥダメル 初めて聴きました。

     私にとってクラシックの敷居は高い。・・・・それでも楽しめる時もある・・・・

 無論 ベルリンフィルの威名は知っていました。DVDやCDではよく聴いています。

     私はドゥダメルを知って以来何枚かのDVD/CDを求めました。

     DVDは高いです。でもドゥダメルに限ってDVDが欲しい。

 これは2012年6月 ウィーン、シェーンブルン宮殿のコンサートでの指揮。

 DVDを再生しながら撮った一枚です。 このおちゃめな表情・キュートな豪マエストロ。

 


『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 映画

2013年01月29日 | 観た&聴いた

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』予告編 LIFE OF PI trailer

原作 ヤン・マーテル(カナダ)   監督 アン・リー  俳優パイ・パテル役 スラージ・シャルマ

お話は小説家志望の男性とパイ・パテルという混血の青年の会話で始まる。

パイの一家はインドで動物園を経営していた。両親と二人の兄弟と多くの動物達。

末っ子のパイは純粋で賢い少年だったが、キリスト教もイスラム教もヒンズー教も、どの神にも

帰依して少々変わった処もある少年だった。

一家は事情があって動物園をたたみ、カナダで動物達を売り生活する計画を立てる。

乗船した日本の船は台風にあって難破してしまう。

救命ボートに乗れたのは、パイと縞馬・オラウータン・ハイエナ・ベンガルトラ。

それから生死をかけた漂流が始まった。

   トラがボートの底から飛び出した時は、映画館の座席でのけ反ってしまいました。

   3Dの迫力・・・・ハンパナイ・・・・スゴイ

食うか喰われるかの一瞬一秒の連続。  結果 パイとトラだけが残る。

救命ボートに積んであった物資を使ってのサバイバルの日々。

   しかしそれは昼と夜、朝と夕の海と空に漂う映像で語られる。

     これはこの世とも思えない素晴らしい美しいイリュージョン。

海上でみる鯨やいるか、ボートの下を通る巨大なじんべいざめや亀。

飛び魚が通り過ぎる時の大迫力。・・・・そして・・・夜の星・月・透明な夜空。

流れ着いた島には、ミア・キャットの過密なほどの大群。

美しい沼の秘密。昼は天国のような島は、夜は一変地獄となる。

 

漂流227日目にボートはメキシコの岸に流れ着き、トラはジャングルに消えた。

      パイは砂浜で失神したところを救助される。

 

その後日本から保険会社の社員が来て彼の話を訊く。「嘘言ってるのでしょう

パイはもう一つの仮想?の話をする。・・・ボートに乗れたのが人間だけだったら・・・・

 

作家はこの話を小説にすると告げた。・・・・そして原作となったわけ・・・・

 

この映画は最近アカデミー賞11部門にノミネートされました。

 

私が一番印象に残ったのはパイが究極の困難の時、神に問いかける場面です。

         沢山の素晴らしい映像とパイの生きる姿勢。 美しかった。


映画『さよならドビュッシー』

2013年01月27日 | 観た&聴いた

映画『さよならドビュッシー』予告編

原作 中山七里   監督 利重剛  香月遙(橋本 愛) 岬洋介(清塚信也)

公開1日目の第一回上映を観ました。

原作を読んだ時も印象的だったのが、まさかの映画化。

しかも重要なピアニストにして、謎解き役の 岬洋介 が清塚信也ですから、

私としては、兎に角観なくては。   ミーハー全開

    ストリーはミステリー仕立てですが、作者はピアノに思い入れと知識が半端でなく、

    読んだ時はアリャアリャと引き込まれてしまいました。さてその辺が映画では・・・

遙とルシアは従姉妹同士。ルシアの両親はNPOの海外活動のため、幼いルシアを

実家に託して去る。遙とルシアは同い年で、とっても仲良し。豪邸には祖父と夫婦と

ニートの叔父と執事とお手伝いが住んでいた。二人が高校生になったある日、祖父の

暮す別棟の洋館に泊まった夜、火事になり、猛火に包まれて二人は死亡。

   残ったのは大やけどの遙だった。奇跡的に助かった彼女は整形外科医の

   天才的な力と過酷なリハビリで、どうにか復学までたどり着く。

松葉づえでやっと歩く彼女に母親はピアニストへの道を強く希望する。

彼女も自身の意志で、それに応えようとしたが・・・・

   という訳でピアニスト岬洋介が先生をかって出る。

 

   清塚信也の岬洋介役は最適役でした。

なにしろピアノの場面が大変多く、演奏だけでなく、練習の場面では自然と指導の地が

出て表情も興味深いものがありました。(彼は映画やドラマで指導と共演をたびたび経験)

物語では父親が法曹界の大物で、彼も司法試験を一発で通ったのにそれを捨てて

ピアニストに。   清塚の華麗な演奏が観られます。

しかもイケメンで鋭さを秘めた優しさ・・・・何たる現代王子・・・・結構な役柄です。

   祖父の遺産は膨大で、相続をめぐってか 遙 に再三危険が迫る。

そんなわけでミステリーなのですが、コンクールまでの試練、母親の大怪我、

控え目ながらロマンスもあって面白かったです。

すみません!最後になって。主役の橋本愛。目力強いですね~。一生懸命さがよく出ていました。

   ドンデンは原作読んでたから、先刻承知でした。

   清塚さん パーマ好かったですヨ 

 

http://shinya-kiyozuka.com/diary/   ここには彼の映画話が載っています。


映画『テッド』

2013年01月18日 | 観た&聴いた

映画『テッド』予告編

     久しぶりに映画を観ました。

「テッド」 仲間はずれの少年に両親からのクリスマス・プレゼントのテデイベア。

その子をテッドと名付け、生涯の友達とすると誓いました。

なんと・・・テッドはおしゃべりするテデイベアだったのです。

やがて少年は35歳の青年となり、恋人も居りました。

テッドも同じく年齢を重ね、大麻大好きなエロイ熊ちゃんに。

この映画「Rー15指定」  ソフアに寝そべってケムリを吸い、

吐く言葉は下品極まるsex会話。

   けれどカワイイ仕草と身振り。

テッドが傍に居る限り、大人になれないジョン。

恋人のローリーは、有能ないい女。テッドから自立しないと別れると言う。

テッドを欲しくて誘拐する親子あり、ローリーに言い寄るセレブな上司在り、

カーチェスも熊の縫ぐるみが絡めば、また楽しい。  まさにアメリカ現代メルヘン。

 

  初日の10:20AM~の上映を観たのに300席は約半分埋まっていました。

  B級グルメかな?  でも確かに グルメ でありましたよ。


「赤と黒」 映画

2012年11月25日 | 観た&聴いた

ジェラール・フィリップ生誕90年記念デジタルマスター版特別映画祭の広告を

新聞で見つけました。TVで古い名画の放映は沢山あるのに、

何故だかジェラール・フィリップのは観ないなぁと気になっていました。

上映館は有楽町の ヒューマントラストシネマ有楽町。って何処?

検索して正解でした! 上映時間は午前10時からとかで、作品も色々。

友人もその気になって銀座に出る用事のついでにチケットを取ってくれました。

それで観たのが昨日11月24日午前10時からの「赤と黒」193分。

ほぼ満席。途中10分間の休憩が入りましたが、満足度100%。

アキマセン。疲れません。     これぞ「映画の王道」  観られて好かった。

1954年 カラー    原作 スタンダール  監督クロード・オータンララ

ジェラール・フィリップ(ジュリアン・ソレル)   ダニエル・ダリュー

原作は読んでおりませんし、この映画も観た記憶がありませんでした。

ジュリアン・ソレルという青年が余りに有名で(椿姫のように)デジャブ感が

あって、ジェラール・フィリップがジュリアン・ソレルその人と想うのでした。

 職人の息子ソレルは、神職に着こうとしていたが、賢明でラテン語が出来てたので

 裕福な上流家庭に子供の家庭教師として住み込む。余りの美貌に出会う女性は

 皆彼に惹かれてしまう。この家の召使いも夫人も。

 彼は異常なほどプライドが高く上昇志向も旺盛で、絶えず計算高く行動していた。

 夫人(絶世の美女ダニエル・ダリュー扮する)と不倫の関係になり、追われるように

 ここを去って神学校へ入学。ここでもコーヒー屋の女性に一目ぼれされる。

 彼は野心もあって、人たらしの才能は上流の男たちをもとりこにして

 パリの貴族の屋敷に雇われ、秘書的仕事に就く。この家には美貌で才気渙発で

 小悪魔しかも気位の高い令嬢がいて、秘かに彼に関心を抱き彼を翻弄するが・・・・

 結果・・・・悲劇が待つことになる。

出てくる俳優も景色も背景も美しく豪華で、時代柄コスチュームも見事。

映画が天然色になりたててで、本当に目を楽しませてくれる。

「赤」は軍服を「黒」は僧服を象徴しているとも解され、下層階級である彼は

そのどちらかでの出世を目指した。  挫折の痛ましさの物語かも。

ジェラール・フィリップの品のある美貌と優雅な物腰。36歳で世を去るとは・・・

しかしそれ故の俳優としての存在は結晶として残されたと思う。

性格俳優的存在でもありました。それを感じながら、もう1本観たいと思っています。

「夜ごとの美女」「パルムの僧院」「悪魔の美しさ」「勝負師」

   さて・・・・どれにしようかしら・・・・